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狐の末社  作者: 坪原 衣音


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22/54

探検の後

何かを話したら、怒られそうで、2人は黙って、狐の後ろを、着いて歩いた。

狐は、あの時に言葉を発してから、また話さなくなった。

行きと同じ、草原の野原が、またどこまでも、続いている。

しかし、来た時よりも、明らかに、短い距離で、出口に到着した。

「あれ?もう着いた。」

びっくりして、美優が言っていた。

狐は黙ったまま、出口の横に座り、2人が出るのを、待っていた。

「ねぇ、狐さん。

ここはどう言う場所なの?

現実世界?それもと、異世界?

みーちゃんは、絵本の世界かなって、話してた。

正解は、この中にあるの?」

晴風が、矢継ぎ早に、狐に話しかけた。

けれど、狐は、何も言わない。

出口の前に座り、細い目をこちらに向けて、尻尾を上下にゆっくり揺らしている。

「それに、私たちが入れない、あの森は何?」

それでも、何にも動じず、狐は尾っぽを揺らして、こちらを見ていた。

「はるちゃん、今日は、もう行こう。

5時過ぎてるから、外、暗くなってきてるよ。」

「そんなに、時間、立ってたんだね。

わかった。今日は、帰ろう。」

聞きたいことは、まだまだあったけれど、きっと

狐は喋らないと思い、2人は、末社を後にした。

階段を上がり、鍵を掛け、末社の前でバイバイした。


その後は、今日あったことを、考えていたので、帰りの事は、よく覚えていない。

夕ご飯に、何を食べたのかも、覚えていないほど、考えていた。

家族に『どうしたの?大丈夫?』と何度も聞かれて、『何でもないよ。』と、上の空で、返したことは、何となく覚えているくらい、考え込んでいた。

部屋に戻って、ベッドに寝そべり、天井を見ながら、考えていると、

晴風からスマホに、連絡が来た。

⦅今日は、ありがとう。⦆

⦅楽しかったよ。⦆

⦅秘密基地のこと考えすぎて、何も手につかないよー⦆

そんな文面に、クスッと笑って、

美優も、返事を返した。

《はるちゃん、今日は、ありがとうね。》

《連絡もありがとう。》

《私も全く同じ、ぼーっとし過ぎて、家族に心配されてる笑》

晴風からの返信も、すぐに来た。

⦅あの森、何だったんだろうね⦆

《不思議だったね》

2人の会話は、SNSでも、ずっと寝るまで、続いていった。

でも、美優は、このやり取りが楽しくて、

そして、無理に続けるでもなく、自然に続いていく、この流れが、とても心地良かった。

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