探検①
「次の日曜日、お昼ご飯を食べてから、秘密基地に集合!」
「持ち物は、お菓子、飲み物、等」
そんな約束をしてから、数日が経った。
修学旅行の前日みたいに、今回もワクワクし過ぎて、眠れなかった。
今日は、待ちに待った、探検の日だ。
美優は、早くに準備が出来てしまったので、秘密基地で待っていようと、早めに家を出た。
神社に着いて、いつものように、秘密基地に、入って行って、驚いた。
晴風がもう来ていたのだ。
入り口の近くで、本を読んでいた。
「はるちゃん、待たせてごめんね。」
少し驚いた顔の晴風は、本から目を離し、美優の方を見て言った。
「みーちゃん、早かったね。」
「楽しみ過ぎて、早く準備出来ちゃったから、はるちゃんより、早く来られると思ったんけど…
はるちゃん、めちゃくちゃ早いね‼︎」
そう言うと、晴風の横に座った。
「ふふふ。
私も楽しみ過ぎて、家に居ても、ソワソワして、落ち着かなかったから、早く来ちゃったの。
お昼も、おにぎり持って来て、ここで食べた。」
嬉しそうに笑いながら、晴風が言った。
学校では、見られない笑顔だ。
「なんだー。そんな早くから来てたんだ。
なら、私も、ここで、お昼食べれば、良かった。」
「連絡すれば、良かった。ごめんね。」
「いいよ、いいよ。全然、気にしないで。
って、そういえば、私たち、連絡先、交換してないね。」
「あ、そういえば…。」
2人で見合って、笑い合い、話を続けた。
「はるちゃん、ライン交換しよ。」
美優はスマホを手に、晴風の方を向いて言った。
「うん‼︎」
晴風も、同じように、スマホを美優に向けて言った。
ここに二人で居ると、何でも話せて、話が尽きることがない。
とても穏やかで、いつまでも、話していたくなる。
話が、いつまでも、終わらないので、時間がどんどん過ぎていた。
晴風が時計を見て、
「そろそろ、探検行こっか。
話し出すと、止まらないね。
夕方になりそう。」
そう言うと、カバンに本をしまった。
「本当だ!早く来たのに、意味無くなっちゃう。」
美優も、立ち上がり、出発の準備をした。
今日も基地は、快晴で、探検日和だ。
ぽかぽか暖かく、気持ちのいい風が吹いている。
草原の草は、優しく揺れて、小さな花がたくさん咲いている。
爽やかな香りが、鼻をくすぐる。
「さあ、行こ」
笑顔で二人、並んで、歩き出した。




