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狐の末社  作者: 坪原 衣音


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18/54

それから

それからは、美優も晴風も、毎日のように、秘密基地で、放課後を過ごしていた。

学校が終わると、友達からの「一緒に帰ろう。」も「用事がある。」と断って、一目散に神社に来ていた。

でも、いつも、美優よりも、晴風の方が、早く神社に着いて、鍵を開けて、先に、地下の秘密基地に来ていた。

二人が初めて会った日は、枯れ枝の森だったけれど、

次に来た時から、また、穏やかな草原に戻っていた。

変わった事と言えば、この草原に、可愛らしい花が咲いているようになったこと位だ。

「お花咲いてるね、かわいい。」

美優が言うと、

「本当だね。

今まで、花が咲くことなかったのに、不思議だね。」

晴風も、ほのぼのと返してくる。

「私、初めてここに来た時、まるで『不思議な国のアリス』の世界に、迷い込んだみたいな所だったんだよ。」

「えー、すごいね。私も行ってみたかったな。」

「でもその後は、大体、草原だったかな。

ここ、あったかくて、穏やかで、本当に落ち着くし、大好き。」

美優は、んーと伸びをして、草原に寝っ転がった。

「私もここ、大好き。

落ち着くし、誰にも邪魔されない。」

そう言うと、晴風も寝っ転がって、話を続けた。

「でも、私が初めて来た頃は、こんな感じじゃなかったかな。」

「そうなんだ。ずっと、こうなんだと思ってた。」

美優が少し驚いて、興味津々で、聞き返した。

「どんなだったの?」

「んー…もっと殺伐としてるって言うか…

鬱蒼とした森だったこともあるし、

天気ももっと風が強かったり、雨が降ってたり。

こんなに暖かくなくて、寒かったりもしたよ。」

「へー、そうなんだ!

何で、そんなに、変わるんだろう?」

「分かんない。たまたまどこかに繋がるのかな?」

晴風も、不思議そうに、聞き返してくる。

「ここって、探検したことある?」

美優が聞くと、

「一回、どこまで続いてるのか、歩いてみたこと、あるよ。」

「そうなんだ!!どうなってた?」

「けっこう歩いたけど、特に何もなかったよ。

出口見失いそうで心配で、そこまで遠くに、行ってなかったのかも知れないけどね。

キョロキョロしてたら、どこから共なく、狐さんが来てくれて、出口の方まで、案内してくれた。」

「えーー!!狐って、そういう仕事なの!?」

美優は、喋る狐が道案内することに、驚いた。

「分かんないけど、狐について行ったら、出口に方に着いたから…

でも、その時も喋らなかったよ。」

もう、美優はワクワクが、止まらなくなっていた。

「ねぇ、今度、休みの日、もうちょっと、探検してみない?

放課後だと、あんまり時間ないから、ゆっくり出来る日にさ。」

「うん!!お菓子とか持って来て、休憩しながら、探検しようよ。」

晴風の顔も、目がキラキラして、ワクワクが全身から漏れているようだった。

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