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狐の末社  作者: 坪原 衣音


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冬の訪れ

木枯らしが、色付いた紅葉を、散らして、冬の空気が漂い始めた。

学校の制服だけでは寒いので、そろそろコートの出番だ。

朝の道を、急足で歩いていると、鮫川さんに会った。

背が高く、ポニーテールをしていて、運動が出来て、いかにも活発な感じの女の子。

大きな小学校から来たからか、友達も多くて、いつも中心にいるような、いわゆる、一軍の子だ。

「美優、おはよう」

「琴乃ちゃん、おはよう。今日は寒いね。」

「ホント、急に寒くなったよねー」

他愛の無い会話をしながら、学校に向かった。

美優は、鮫川琴乃とは、小学校も違ったので、

特別仲が良い訳でも、悪い訳でもなかった。

会えば、世間話をする程度の関係だった。

でも、虐めの主犯格、学校カーストのトップに居るような子で、

逆らうと何をされるか分からないので、目を付けられない様に、気を遣って、付き合っていた。

学校の校門を通り、少し歩いた辺りで、晴風ちゃんに会った。

すると、琴乃ちゃんは、

「うっざ。教室行くより先に会うとか、サイテー」

と、晴風ちゃんに、聞こえる位の声の大きさで、言った。

美優は、その場から、すぐに立ち去りたい気持ちで、カバンの紐をギュッと握った。

「あいつ、マジでうざいんだよー」

と、琴乃は、美優に、話しかけてきた。

「え、あ…うん。」

美優は、咄嗟に相槌を打っていた。

それを聞いた、琴乃は、ニヤッと、嫌な笑みを浮かべ、晴風ちゃんの悪口を続けた。

変な相槌で、同意したようになった自分に、自己嫌悪になり、頭の中は真っ白で、その後の琴乃の話は、全く覚えていない。

ただ、その時に見た、晴風ちゃんの、無表情の顔が、頭から離れなかった。

何よりも最悪な気分で、一日が始まった。

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