7話-いろんな先生いるよね-
遅くなりすぎましたっ!
面白くないかもしれません・・・。
御免なさいっ!!
「さぁ~て、今日で一週間・・・一週間んんん~~~~~!!」
長い!長すぎる!なんでこんなに長い!?
何が長いって、ほら、先生に出した謁見許可申請用紙とか何とかってやつ出したのになんでこんなに長いんだ!?いや、確かに知らせの来る日数とか聞いてないけどさ?長すぎのような・・・。
よし!先生のところに行こう!
そう思った私は、職員室に向かった。
「失礼します!」
入って早々ウォール先生を探すと・・・。
居た。なんか本読んで・・・、いや寝てるうぅうぅぅ!!?
先生が学校で居眠りしちゃってもいいんですか!?
先生に近づき・・・
バンッ!
「あだぁ!!ちょ、誰!?何!?なにが起きたの!!ってか頭痛っ!!」
「先生が寝てるから起こして差し上げただけです。」
「だからって辞書で殴る事ないでしょ!!!これ、骨いった・・・絶対いった。さっきボキッって聞こえたしっ!」
「バンッ!しか聞こえなかったんですが。」
「バンッ!の効果音の中に絶対ボキッって効果音あった!先生聞こえたもん!はっきり死んだバァさんの声ともにぃ!!」
「あ~重症ですね。そのまま永遠に眠らせてあげた方がよかったですか?バァさんと永遠に一緒に居させてあげた方がよかったですか?」
「やめてぇ!!先生やりたいこと沢山あるからぁ!!」
「あぁ、もっと寝ていたい?」
「違うから!いや違くないな。確かに寝ていたいけど・・・。」
「あ、寝たいんですね。でわ、永遠にお休みなさい♪先生?」
そう言って、思いっきり辞書を振り上げる。
「うあぁぁ!!待て待て待てぇえぇぇえ!!!」
ウォール先生はそれを華麗に避ける。
椅子に座ったままなのに器用だなオィ。
「ふぅ~先生ならしっかりして下さいよ。生徒は勉強頑張ってんのに先生が眠り呆けてるんじゃ示しがつきませんよ?私が言うことじゃありませんが。」
辞書を先生の机に置く。
ウォール先生は涙目になりながらも真面目な顔をした。
「で、用は?」
「申請出してくれました?」
いきなり目が泳ぎだすウォール先生。
「あ~・・・え~っとどうだった・・・かなぁ~・・・。」
「心なしか目が泳いでるんですが?」
「そそ、そんな事無いよぉ?出したからね?ちゃんと先生が出しておいたからね?」
泳いだままの目が机を見て一瞬止まる。
ササッ
隠した、この人申請用紙隠した。ガキかっ!いい大人がガキのような行動をとって恥ずかしくないのか!
「先生、今申請用紙隠しましたよね?」
「え~何の事かなぁ~・・・。」
あ、本当に申請用紙だった。
「出してないんですか?」
「出したって言ってんでしょ!」
ウォール先生とギャーギャー騒いでいると、女の人が声をかけてきた。
「あら、カリンさん?何を二人で騒いでいるんですか?」
この学校の絶世の美女といわれているレイナ先生だ。
「いやぁ~、あの申請出してくれたのか聞きに来たんですが・・・、この通り・・・。」
「またですか?」
「・・・、あ、校長に呼ばれてるから!」
レイナ先生が黒い笑みを浮かべると、ウォール先生は走って職員室を出て行ってしまった。
「逃げたわね。」
「そうですね・・・。」
呆れ気味に言う女二人。
ウォール先生は、ちゃんと仕事してるんだろうか・・・。
そこで、レイナ先生にウォール先生がちゃんと仕事してるのか聞いてみる。
「無いわね。ほとんどサボってるわ。先生のくせに、情けない。」
「やっぱり・・・。レイナ先生、ということは、ここ一週間ウォール先生は申請用紙出しに行くようなそぶりありました?」
「無いわね、めったに仕事しないから。」
あれ先生でいいの!?だめでしょ!
「なら、代わりに私が出しに行きましょうか?」
「いいんですか?でも、さっきウォール先生が持って行ったと思うんですが・・・。」
レイナ先生は、「ほら」と言って床を指さす。
そこには、申請用紙が・・・。
「あぁ~、落して行ったんですね。ドジですよね、あの先生。」
「馬鹿だしね。」
「はい。あ、じゃあこれお願いします。」
カリンは落ちていた申請用紙をレイナ先生に渡す。
レイナ先生は了承してくれ、私は職員室を出た。
レイナ先生はフレンドリーな人だし、生徒にも優しい先生で・・・あんな先生めったにいないかも知れないというくらいだ。
さて、これから図書室に行こう。
またもや短い・・・。