ルート2 2人目は……
ピピピッと聞き慣れた目覚まし音が鳴り響く。
俺は目を閉じたまま、何回止めたかわからないその目覚ましを止める。
ゴソゴソとベッドの上で眠気の余韻と戦いながら、ようやく体を起こす。
昨日の出来事をまだ寝ぼけた頭で思い出す。
五関の家に行って、お昼ごはんを一緒に食べて、卒アルを一緒に見て、告白をして……あれ、ちょっと待て!?
俺はスマホを手に取り日付を確認する。日付は―――
「……7月22日……」
やはり戻っていた。
しかしこれまでと明確に違うことはひとつある。
それは神の間に行かずに、イフルートに戻っている。ということだ。
前回は堤に告白しようとして、攻略対象外という理由でゲームオーバーになって、神の間で目が覚めた。
神の間に行っていないということは、今回は成功だった、ということだろうか? 以前神に質問して得た情報、7人の女の子を攻略する。そのうちの1人が五関だった、ということか……。
(なんとなく仕組みがわかってきたぞ)
つまり、ゲームオーバーになると神の間を経てイフルートに戻り、成功すると神の間を経由せず7月22日に戻ってくる。ということか。
……思い返せば、神の間に戻ってこれるのはゲームオーバーになったときだけ、って言ってた気がする。あの時は1人と付き合えばそれで終わりと思っていたから、あまり気に留めていなかったが……。
「あいつ、説明不足過ぎるだろ」
いない神に向けてクレームと共に大きめのため息をついておいた。
腹ごしらえを済ませ、俺はこの後のことを考える。
(五関で1人攻略したとして、あと6人……。目星がついてるのは二条さんとまいちゃんの2人だけ。でも、まいちゃんについての情報は無いに等しい……。五関に聞けば情報は得られそうだ……けど)
前回のイフルートで五関と過ごした時間を思い出す。
このイフルートでの五関は知らない思い出でも、俺はちゃんと覚えている。もちろん、五関が俺に抱いている気持ちも……。
そのことがあって勝手に気まずく思っている。今回に限っては、バイトに一度も行かないと決意するほどには五関と会いたくない。
なので、まいちゃんについては後回しになる。そして、今回でけじめをつけなければいけない。事故に遭うまで抱いていた二条さんへの想いに。
この想いにけじめをつけない限り、残りの攻略対象の人達にも中途半端に接してしまう気がする。……花火大会前の五関のように。
それを避けるためにも、今回狙う相手は決まっている。
そもそも、彼女と付き合うためのイフルートだと思っていたのだから―――
「2人目は……二条さんだ」
決意を言葉に込め、俺はイフルート2人目の攻略方法を模索していく……。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
宜しければブックマーク、評価、感想、レビューお待ちしております!
よろしくお願い致します。




