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イフルート  作者: 如月りょう
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ルート1 1つ目の質問


「お前は……神!?」

「しー。声が大きいよ。近所迷惑」

「あ、悪い……って通報されそうな格好のお前に言われたくねぇ!」

「えー? お洒落でしょー?」

「お洒落以前に季節感! 普通この暑さでその格好は熱中症になるから!」


 神を見つけた嬉しさより、ツッコミどころ満載の神に冷静さを失ってしまう。


「まぁまぁ落ち着いて。私に熱中症の概念はないから」


 えへん、と胸を張って答える神。


「そうですか……。ところでなんで俺の家の前にいるんだ?」

「……それが質問で大丈夫?」

「――! ちょ、違う違う! 今の無し!」


 慌てている俺を見て、神がしていいのか? というような悪い笑みを浮かべている。


「せっかく見つけたんだから、有意義な質問しなきゃねー」

「……考えるからちょっと待ってくれ」


 早くしてーと眼の前でジタバタしている神を一旦スルーして、質問内容を考える。

 聞こうとしてた質問の候補は―――


 ・やり直せる回数の限度は?

 ・攻略する女の子の数は?

 ・イフルートを誰かに話すとどうなる?


 この3つ。

 優先順位的には、やり直せる回数と攻略する女の子の数だろう。

 ただこれまでのことを振り返ると、やり直しを1回経験している以上、1回だけしかやり直しのチャンスが無いというのはなかなか考えられない。この手のゲームは1回失敗したら即終了か、最低でも3回はチャンスがある。というのが俺の推測だ。根拠は無いが……。

 あと現状、五関が対象の女の子に最も近いと思っている。もしこのままクリアすればやり直しをせず生き返ることができる。なら、今1番聞きたいことは―――


「質問決めたぞ。質問は……『攻略する女の子の数』だ」

「ほー、良い質問だね」


 神はジタバタを止め、感心したように俺の方を見た。


「もったいぶらずに答えるよ。『攻略する女の子の数』それは―――『7人』よ!」

「いや多いな!!」


 予想外の多さに思ったことがそのまま声に出てしまった。


「多いねー。でもこれは自業自得だから」

「……? なんで自業自得?」

「なんでだろうねー? また私と会った時に聞いてみ」

「くっ……。新しい謎を作りやがって」

「ふっふっふ。じゃあ私はまたフラフラするから。頑張って攻略するんだよー」

「あ! おい―――っ」


 そう言い残して神は姿を消した。先程まで神のいた場所には電柱しか残っていない。


(7人か……。てことは五関が対象の女の子って確率はかなり高くなったな。ただ、他6人の候補が二条さんを除いて全く見当がつかねぇ……)


 攻略対象7人というヒントを貰ったが、また新たな謎が生まれてしまった。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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