表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デュアルライフ  作者: しき
序章
8/39

挑発

 (セント)教会の総本山、そこには100人余りのこの世界では上級職である聖騎士が駐在していた。聖騎士を束ねる聖騎士長ラークは苦悩していた。

「魔女を放置していては教会の威信に関わる。なんとしても捕らえるのだ。」

「しかし、小隊は全滅。これ以上の派遣すると侵略者からの防衛に影響があります。」

「構わない。そんなものあとからどうにでもなる。」

 ラークは魔女捕獲のためにすぐさま団長たちに指示を出す。魔女さえ手に入れることができれば魔界との戦力差は逆転し、教会の地位を確立できると信じていた。

 ラークは一仕事終えると専用の書斎に入り、魔導書を読む。もう、魔女の力を取り出す算段はついており魔術の研究をしつつ吉報を待っていた。

 ある時ラークは寒気を覚えたので暖炉に火をくべようとしたところ目の前に白衣を着た青白い髪の少女がいることに気付いた。

「誰だ。お前は。この部屋にはかぎがかけてあるはず。」

 ラークは身に着けていた剣を取り出す。

「私は幻。さてあなたたちはどうすれば壊せるのかしら。」

 先希(さき)は不敵な笑みを浮かべる。

「あたたを倒せばいいのかしら。それともこの建物を壊せばいいのかしら。それとも。」

 ラークはよく磨かれた剣により一撃を繰り出すが手ごたえはなくすり抜ける。

「それともあなたたちの嘘をこの世に知らしめれば良いのかしら。」

 ラークの頬から冷や汗が流れ落ちる。

 幻が消えるとラークは全戦力に厳戒態勢を敷くように通達する。

 魔女はこの建物内にいる。




 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ