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決意
谷山が意識を取り戻すと3人は近く岩肌の扉を開け、その中に避難した。中には机と椅子、救護用ベッドがあり、具合の悪そうな先希を寝かしつける。
「さて、避難したのはいいがここもすぐに見つけられるだろう。私はとりあえず逃げるべきだと思う。君はどうする?」
谷山が問いかける。
「この世界に来てまで逃げたくないです。秘密結社Zというのが元凶なら倒しにいきます。」
カイルには特に考えはなかったが妙に自信があった。
「君の力はそいつに依存している。離れれば君の力は3分も持たないぞ。」
谷山が牽制するもカイルは動じる様子がない。
「3分もあれば十分です。」
カイルは魔分の網を張り、先ほど遭遇した敵の特徴から元凶たちの所在を補足していた。




