表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デュアルライフ  作者: しき
最終章
36/39

共闘

 カイルは事の始まりを象徴する人物N(エヌ)と対峙していた。N(エヌ)は光輝く剣を構え、こちらの動きを伺っている。

「こちらは奴の能力(スキル)のおかげでろくな力が使えねえ。おれは一撃に全てをかける。奴に隙を作ってくれ。」

 ケイトは小刀を構える。カイルから見るに接近戦に関して言えばケイトは特別格上とまでは言えないような気がした。

 カイルはケイトの言動からするに自分がN(エヌ)と直接戦うことを期待しているようであることように思えた。

 カイルはどの道互いの手の内を晒していないケイトと完全な共闘をすることはできないと思っていたのでとにかくN(エヌ)と戦うため感覚を研ぎ澄ます。もう、銃撃で受けた傷の影響は感じられなかった。

 カイルはN(エヌ)の呼吸の乱れを察知し、全速力で飛び掛かる。最高速度は音速を遥かに超え、最早静止した世界にいるかの様であった。カイルは獣化により発達した爪でN(エヌ)を切り裂こうとしたが、N(エヌ)は剣先をずらし、こちらの攻撃を受け流す。

 カイルは慌てて翻り、追撃で体当たりをするがそれもよけられる。そして、N(エヌ)の剣撃を、まともに受けてしまう。剣撃はカイルの身にまとっている鱗を貫通し、激しい痛みを与える。

 カイルは怯みそうになるが意地で攻撃を続ける。もう力不足で何かを失いたくないという一心で動き続ける。

 N(エヌ)はいくら訓練を積んでいるとは言っても生身の人間であり。獣化のスピードに合わせて続けることは不可能であった。後から能力(スキル)や魔法を使う余裕もない。

 N(エヌ)はいつの間にケイトが背後にいることに気付いたが時すでに遅く小刀の餌食となった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ