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審判
アランの猛攻にカイルはなすすべもなく倒れる。勝敗を分けたのは持つものと持たざるものの差であった。
カイルは意識が遠のき浦川七海の元に召喚される。
「あっさり負けるなんてつまらないなあ。それともあたしの役割を見破ってたとか。」
浦川七海はカイルに軽蔑の目を向ける。
「死の淵の番人。」
カイルは意識が朦朧としながらも答える。
「失礼ね。最後の審判と呼びなさい。天井人なんてしょぼい神達じゃなくて大翼神ヲー様から与えられたものなんだから。」
浦川七海は得意げに話し出す。
「人の生涯には確かな格差がある。あたしはバランスをとるためその格差が異常値のものに種族を変えてもう一度復活させるの。例えば、馬鹿で愚かなあなたとか。」
浦川七海はカイルに禁呪である獣転生をかける。




