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デュアルライフ  作者: しき
最終章
30/39

勇者

 カイルはアランに向けて拳に力をこめ攻撃するがはじかれる。アランの世界干渉系能力ワールド・エンドスキル歴戦の英雄譚(クロニクル・ワールド)の効力である。カイルがアランと以前遭遇した時は気づかなかったが、成長した現在でも力だけでアランに立ち向かうことは困難に近いことを悟った。

 アランは特に攻めてくる様子がなかったのが幸いであった。恐らくこちらの体力(ライフ)の総量を把握しており無駄な攻撃を避けてのことであろう。

 カイルは究極ノ特技(アルティメイトスキル)万物回帰エターナル・ディフュージョンを発動する。

 カイルはアランも自分と同じく無限に近い修練によってその力を身に着けたものであろうと思った。天井人でさえも無力化してしまうこの技ならば相手の支配を覆せるはずだ。

 アランの身にまとっている虹色の魔分がすべて消え去る。カイルは安堵したがすぐに異変に気付く。自分の体に短剣が刺さっている。応戦しようとしたが体が思うように動かない。次々に槍や刀に貫かれる。まるで勇者に駆られる魔物であるかのような気分を味わった。カイルは回復系能力(スキル)を発動させようとするが何も起こらない。

「悪いな。お前と違って「才」に恵まれていたんでな。」

 カイルは訳がわからないままなすすべもなく攻撃を受け続けた。


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