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デュアルライフ  作者: しき
本章
23/39

終焉

 最小存続個体数という言葉を知っているだろうか。その種が絶滅することなく長時間存続できる最小の個体数である。ここ現実(リアル)での人類は今1000人弱。まさにその個体数の間際であり絶滅の一歩手前である。

 「終末」をつかさどる天井人氷室(ひむろ)はこの時を待っていた。この世界に復活してからも自身の力を高まるまで息をひそめていたがこれでどの天井人にも邪魔されることなく「終末」を執行できる。

 氷室(ひむろ)は人のいない荒野に降り立ち人類の最後の砦の城塞都市を目指し歩き出す。少しと遠くからでも目視できる城塞都市は高さ100メートルほどの壁に囲まれており荒廃から生活圏を守っていた。

 想定とは違い、荒野にも若干生物や植物がいたがすぐに姿を消すだろう。

 氷室(ひむろ)は壁の近くに複数の武装集団がいることに気づいた。恐らく力の差を知らない愚かな抵抗勢力(レジスタンス)であろう。氷室(ひむろ)は遠方から銃撃されるがものともしない。元々神技「不死鳥の翼」により死んでも耐性が付与されて復活するだけである。

「急所を打ち抜いたはず。化け物か。」

 しょうもないさえずりが聞こえるが気にせず進む。

 氷室(ひむろ)の神技「痛み分け」により攻撃した者は次々に倒れた。あとは単純な作業である。壁の向こうで神技「更地」を使用するだけ。

 足を進めているところ空間転移の気配を感じた。気配からすると天井人ではない。恐らく最後の刺客であろう。


 

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