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デュアルライフ  作者: しき
本章
21/39

同族

 カイルは圧倒的な力に挑み続けた。徐々に能力(スキル)を開放していき理不尽な力に対抗するすべを身に着けていった。彼が記憶(メモリー)をもとに世界干渉系能力ワールド・エンドスキル大地吹命ダイナミック・ワールドを再現するころにはもう日が沈みかけていた。

 カイルの魔分が大地と共鳴し、アリアをマグマが取り囲む。しかし、アリアがマグマに触れるとそれは瞬時に活力を失った。

「長かったけどようやくたどり着いたのかしら。まだスタート地点だけど。」

 アリアは自身の世界干渉系能力ワールド・エンドスキル世界の破滅カタストロフ・ワールドを展開する。

 カイル固有の特性は熱あるものに活力を与えることであった。カイルはこの世界が一瞬で虚無で埋め尽くされ、なすすべがなかったことに絶望した。こんな力があっていいわけがない。

 形あるものはカイルも含めてすべてなくなった。意識だけがアリアの力で保たれている。

「これをやってもこの世界は意外に大丈夫なんだよね。」

 アリアが気を抜くとあっという間にもとの景色が取り戻された。

 カイルももとの状態を取り戻したが膝をついたままうなだれる。

「さすがに壊れちゃったかしら。残念。」

 アリアは自宅に帰ろうとする。

「待って、私たちはまだ負けてない。」

 突然白衣を着た少女が現れた。

先希(さき)。なぜここに。」

「当たり前だけど知ってるようね。私は本物(オリジナル)であるあなたを超える。」

 カイルは我に返った。

 



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