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デュアルライフ  作者: しき
本章
20/39

先希

 苦しい。苦しい。苦しい。

 先希(さき)の全身に悪意が巡り、痙攣する。

 先希(さき)はとてもつらい状況に陥ったが後悔はなかった。生まれたときから出来損ないの体であり、ずっともがき苦しんでいた。自分が生まれた意味も分からず何度も自殺を試みたがなぜかできなかった。

 カイルに出会ってからやっと希望が見え出したのだ。それが(はかりごと)であったとしても彼のまっすぐさに心動かされたのは間違いなかった。そして今も、上位種たちの手の平で踊っているだけなのかもしれないがそんなことはどうだってよかった。

 悪意がだんだんなじんできたようであった。もともと、善意などもっていないので相性はよかったのかもしれない。うまく制御できるかは不明だが動ければどうだってよかった。

 先希(さき)は目を覚まし、谷山から降ろしてもらう。

「とびらはひらいといたよー。」

 いのりはかわいらしい声で先希(さき)に話しかける。先希(さき)の目の前には異空間につながる扉があった。

 先希(さき)はためらいなく扉に飛び込んだ。

 

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