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デュアルライフ  作者: しき
本章
17/39

交差する世界

 カイルは意識を取り戻すと天井人ケイトと出会った廃墟に戻ってきていた。直前に起きた死の痛みと恐怖に絶叫する。

 声が枯れるまで叫び続けると目の前にケイトはおらず、代わりに事の発端となった神の使者N(エヌ)と長身のかっちりとした衣装をまとった青年がいることに気付いた。

「我は「秩序」「確率」の(ことわり)をつかさどる天井人シンだ。」

 シンは透き通った声で話し出す。

「実験に協力してもらい感謝する。実験は概ね成功した。」

 カイルは何か言葉を発したいが声が出ない。

「我は独自能力(オリジナルスキル)創造主(スキル・マスター)N(エヌ)に神技「多世界同時存在」を元にした能力(スキル)交差する世界(デュアルライフ)を付与した。これを貴様と滅びの魔女を模した実験体先希(さき)に使用し両者の存在をそれぞれの世界で共有させた。」

 シンは説明を続ける。

「その副産物としてそれぞれの異なる世界で強さの逆転が生じた。しかし、その強さをもってしてももう一つの世界、現実(リアル)で敗北し死んだ。もう現実(リアル)が滅びるのも時間の問題だ。」

 カイルは聞きたくない真実を突き付けられ目を反らす。

「本来ならば貴様は用済みではあるが機会(チャンス)をやろう。さらなる地獄を見ることになるが。選べ。」

 カイルは現実(リアル)にいる先希(さき)と谷山のことを思い出す。

 カイルは覚悟を決め、頷く。

 

 

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