表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デュアルライフ  作者: しき
本章
12/39

怠惰

 カイルと先希(さき)(セント)教会の広間にて聖騎士たちに包囲されていた。その数はおおよそ50を超えていた。

 先希(さき)は先ほどの1戦で気を失ってその場に倒れこんでいた。カイルは手に持っている剣を構えるがこの状況を打破できる手段を持ち合わせていなかった。

「禁忌に触れた者を生かしておけぬ。すぐさま始末せよ。」

 聖騎士長ラークは号令をかける。

「悪いけどそれはさせられないんだよね。」

 取り囲んでいた聖騎士の一人が陣形から離れる。

「何をしている。落ちこぼれのターニャよ。気でも触れたか。」

「おかしいのはあんたたちなのに。平和ボケもいい加減にしたほうがいい。」

 前衛の聖騎士たちが次々に倒れる。ターニャの独自職能力オリジナルスキル・ジョブスキル超次元切断ディメンションズ・ディバインの力である。

 この世界には魔分が満ちており、想像(イメージ)さえ固めてしまえば指一本動かさずとも敵を倒すことが可能である。ターニャはそれを「才」ではなく実戦形式を伴う試行錯誤によって実現した。

「全部みねうち。さすがに後味が悪いもの。」

 力の差を悟ったのか聖騎士達は次々と逃走した。取り残された聖騎士長ラークが叫ぶ。

「戦う相手が違うだろう。この2人を始末しないと世界が滅ぶぞ。」

「こんな悲惨な状況なのに何もできないあんたたちが居座っている世界よりまし。」

 ターニャが睨みつけると聖騎士長ラークは失神した。

「助けて頂いて感謝する。」

 カイルは頭を下げる。

「お礼はボスに言ってあげて。いまから連れて行くから。」

 ターニャは転移魔法を唱える。

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ