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エターナル・ワールド・ストーリー  作者: 蒼雲騎龍
K編
148/222

ウィリアム編・Ⅳ―2 序話

                     冒険者探偵ウィリアム Ⅳ―Ⅱ


                    森の奥に広がるのは、隔絶された神秘



                  ≪プロローグ:街に持ち込まれた異病の脅威≫



フラックターの持ち込んだ事件の解決を見てから、7日が経過していた。


ハイドゥン卿とマリューノの配慮にて、斡旋所から極秘で報奨金を貰えたウィリアム一行だが。 一人1200シフォンと云う収入の割には、ウィリアムとスティール以外が良い顔では無い。 働かざる報酬は、良いものとは言えない様だ。


「こんなに貰ってもな・・、どうも」


外に出て、重みの増した金袋に不満の視線を向けるリネット。


だが、スティールは、


「えぇでわないか、えぇでは。 下手をしたら、俺らと別れてたみんなも狙われたかも知れない。 その手が及ぶ前に、ウィリアムが解決したってだけよ」


と、暢気な言い草。


ウィリアムも、その通りと云う顔で気持ちの良い朝の太陽を見上げている。


クローリアは、怪我をした二人へ。


「もうお怪我の支障は在りませんか? 浅い傷でも、経過は大事ですよ」


すると、怪我でなにやらを思い出すスティールは、


「そういやっ」


と、ウィリアムにへばり付き。


「おいっ、ウィリアムっ!! 警察局部に行こうっ」


云われたウィリアムは、理由が簡単に想像出来る故に目を細めて。


「ロザリーさんに・・逢う為ですかぁ?」


目を潤わせながらガクンガクン頷くスティールで。


「おうおうっ、あの娘はお前じゃないと誘き出せないっ!!! 誘き出した後は、俺が何とかするぞっ」


呆れたウィリアムは、


(“誘き出す”って・・、完全に狙う獲物じゃないですか)


と、思う。 煩いスティールを引き摺りながら、行く気は無いと宿に向かう方向へと歩き出し。


「もう仕事は終わったんですよぉ? フラックターさんだって、昨日帰ったし。 一体何の理由を言い訳に、あの中に入るって云うんですか?」


パッとウィリアムから離れ、格好を付けるスティールで。


「決まってるだろう? 運命に導かれて・・さ」


ウィリアム以下、全員が無視して歩いたのは云うまでも無い。


だが、ウィリアムの言う通り。 事件を持ち込んで来たフラックターは、集めた捜査資料を馬に積み、一緒に来た捜査員二人と共にアハメイルへと帰った。 その見送りには、忙しい時間を割いてラインレイド卿のご家族が居たし。 目を見張る事に、あのジュリエットも居た。


両親が意識を取り戻し、ジュリエットも元気を取り戻した。 その影には、ジュリエットを叱ったり元気付けたりして、食事を取らせたり煩い貴族を追い払ったフラックターの存在が在る。


フラックター本人としては、スティール言う様な恋心と云うよりも。 どちらかと云うと、可憐な花の様なジュリエットをダメにしたくないと云う気持ちが強く。 その考えの根底には、どうしても助けたかった姉の存在などが在るのだろう。 義兄の一件で両親を暴行されたと云う思いから、彼女を支える事は役人の使命とでも思っていたのだろう。


しかし、支えられた方は違う。 ジュリエットの仕草には、明らかな恋慕の様相が見られた。


これがどうゆう結果を招くのか。 中央やその南のアハメイルと此処は、随分と遠い。 もうこのままお別れなのか。 また、何か出遭いが在るのかは、二人の想いや運命に因るだろう。


さて。 ジュリエットの両親は、奥さんが下半身を動けなくした。 恐らく、もう立つ事は難しいだろう。 別れる前に会ったフラックターが話すに、今後は旦那だけが復帰するのだと云ったが。 ウィリアムの見立てでは、それは難しいと思う。 もし、出来るなら・・・。 一人の男の存在が浮かぶのだが、それを他人が言えば波風が立ちそうな気がした。


完全な解決とは言えず、キキル元刑事官の過去の捜査も難航し始めている。 ラインレイド卿は、目処が立つまでは休みも儘成らないだろう。 事件とは、どう接しても後味の良くないものだとウィリアムが感じたのは、当然だろう。


その他に。


ウィリアムとスティールが事件に関わった御蔭で、冒険者として悪い事態が起きていた。 台風が来た事で、モンスターが街道に出没すると云う話が起こり。 街に屯するチームや腕の認められたチームが、その依頼を持ち去った事だ。 冒険者としは、そっちの方が格好が着く。 妙に実力が認められ出したウィリアム達だが、地味に仕事に炙れたのである。


ま、ウィリアムとしては、この街をじっくりと観光出来る機会と捉えた。 それからは、台風に因る爪痕に関わる仕事を請けた。


先ずは、数件の家の補修作業の手伝い。 次には、夏風邪や食中毒の蔓延の兆しが在る為に、大量の薬草を採取する仕事。 あの台風の影響で、湖の向こう側の集落が有する農園が壊されたので、その修復。


毎日では無く。 一日置きに駆け出しでも出来る仕事をこなすウィリアム達。 元々が田舎育ちで、力仕事や農作業に従事していたスティールやアクトルなどは、筋肉痛に為るロイムやリネットが解らず。 どんな事にでも器用なウィリアムは、気持ちを落ち着かせる為に遣っている様で伸び伸びしていた。


そして。


この街に滞在すること、20日目。


「う~ん」


やっと主人が戻って、宿の一階で食事が出来る様に成った中。 朝食を食べるリネットが、何故か考え込んだ。


隣に座るクローリアが、


「リネットさん、どうしました?」


と、覗き込めば。


豆のスープを見るリネットは、実に真面目な顔で。


「いや、な。 駆け出しの仕事は、成り立てだけが遣るなどとバカにして見ていた部分が有ったのだが。 こうして幾つもこなして見ると、中々充実感が在るものだな・・と」


一昨日まで腰が痛かったクローリアだが、今は食欲も在り。 身体が良く動けると思えるので。


「確かに、ダラダラするよりマシですわね。 人のお役に立てますし、身体も元気に成ります」


スティールは、詰まらない会話だと思うが。 一方で、その逆の思いも在る。 だから・・。


「あんな駆け出しの仕事でも、幾つもこなせば金になる。 しかも剣術だの武術ってのは、意外に決まった身体の力しか使わないからな。 駆け出しの仕事で筋肉痛なんぞ、まだまだ鍛え方が足りない証拠だぜ」


と。


何時もならスティールには辛いリネットだが、この時ばかりは意外にも素直に。


「確かに、今回でそれは痛感した」


処が。 全身筋肉痛に為ったロイムとラングドンは、ムスっとして。


先にラングドンが。


「わしゃ身体じゃの~て、魔法で戦うんじゃい。 全身がバッキバキ云うなんぞ、何十年ぶりか。 年寄りを大切にせいっ」


むくれるロイムも。


「そうだよ。 まだ肩が痛いし・・」


この二人は、魔法を遣って手伝っていたのだが。 最終的には、肉体労働で在る以上は人の手が求められる訳で。 ウィリアムやスティールなどのしていた仕事に比べるなら、まぁ10分の1ぐらいの仕事しかしていないのだが。 やはり、筋肉を使う事が少ないので、こうなる訳だった。


アクトルは、一番頼られ褒められしかしなかったので、何とも思って居無い。


「ま、いいじゃないか。 モンスターと戦ったり、山奥行くには体力が入る。 その準備だと思えよ。 金は増えてるんだし、文句言うな」


ロイムとラングドンは、何も言えずに食事に向かった。


此処で。


「お待ちどうさま」


焼き魚の乗った大きな皿が、急に机の上に出された。


一同は、こんな料理を頼んだ覚えが無い。 だがウィリアムは、その聞き覚えの在る声に惹かれた。


「あ・・ら?」


そう、此処は大食堂。 各テーブルが、広い食堂内に広がる中。 ウィリアムの傍らに立っていたのは、あのレイノスと云う屋台で商売をしていた男性である。


レイノスは、ポカ~ンとする皆に。


「コレは、自分と親方からの差し入れでさぁ。 お助け頂き、ありがとう御座います」


その香ばしい魚の香りに、スティールやアクトルは胃袋を刺激される。


「う゛・・美味そうだ」


「もしかして、この匂い。 ウィリアムが・・干した魚を持ち込んだヤツ?」


ウィリアムは、アクトルの意見に同意しておいてから、再びレイノスを見上げ。


「此処に戻ったのですか?」


この問いに、何とも少し照れるレイノスだが。


「はぁ。 実は、親方から手伝いを頼まれまして・・。 それから、自分も困っていたので・・その」


「“困った”? 屋台が壊れたのですか?」


「いやいや、そうじゃないんです」


レイノスが云うに、彼の屋台に来る常連だった男性が、あの台風の被害に遭って死んだらしい。 ボロ小屋に住む貧困層の人物だ。 その人物には、まだ12歳の娘が居て。 その娘がレイノスに葬儀に出す供物として、父親の好きだった焼き魚を欲しいと懇願して来たのだと云う。 死体を放置出来ないので、個人としての葬儀は出来ず。 寺院の行う集団葬儀なので、それぐらいしか捧げられないと・・。 壊れた家の土地は、借家の関係で追い出され。 もう、身銭の無い少女だった。


レイノスがその少女を養うと決めた、次の日。 ジュリエットの父親が、もう一度この食堂を切り盛りする料理人に戻って欲しいと頼みに来た。 そこでレイノスは、逆に少女も一緒に雇って欲しいと頭を下げた次第である。


レイノスの意気込みに気入ったジュリエットの父親は、その娘を引き取る事と共に。 手が足りない為に入れた新入りの若い手伝い人の指導と、引き取ったその娘への指導をレイノスに任せると云った。


ジュリエットを護ってくれていたオルトリクス氏が亡くなり、この父親も色々と考える事が変わり始めたのだろう。 嘗ては、ジュリエットに気心が在るのではと勘繰って追い出した弟子を、もう一度戻したのである。


話を聞くウィリアムは、苦痛・苦悩の業火に身を焼かれて苦しんでも、考え方が変わるなら違う何かを得るのだと感じながら。


「良かったですね。 貴方の腕が此処で味わえるなら、他の街に移動するまでは此処に泊まります」


レイノスは、本当に頭を低くして。


「ありがとう御座います」


と、云った。


スティールは、早速とアクトルやロイムと焼き魚の身を争奪しながら。


「処で、あのジュリエットちゃんはど~なるのさ」


すると、レイノスは笑顔で。


「ジュリエットさんは来年の卒業を待ってから、アハメイルの学習院に行くらしいです。 頭の良い方ですから、学者さんになりたいと云う夢も満更ではないと思います」


「ほぉ~~~~~~~って、ロイムっ。 食い過ぎるなよっ」


忙しく為ったスティールに代わり、ウィリアムが。


「ご両親は、それで御許しに?」


レイノスの表情は崩れず。


「えぇ。 向こうなら、良い御結婚相手も大勢居ますから。 恐らく、止められる事は無いと思いますよ」


「そうですか・・」


こう云うウィリアムは、大きな引っ掛かりを感じた。 それは、ジュリエットの容姿に関わりを持つ事で在るのだが・・。 今にそれを云っても、もう仕方の無い事だと思い。 再度、


「そうですか。 では、良かったですね」


と、レイノスに笑う。


同じく元気な笑顔を見せるレイノスで。


「はい。 では、これで。 料理には全力を込めますので、どうか、朝夕は此処でどうぞ」


「はい。 是非」


こうしてレイノスが去り。


また、争奪戦に勝利したロイムが、焼き魚の身をごっそり剥いでパンに挟みながら。


「ウィリアム、今日はどうするの? 昨日休んだから、今日もなぁ~んか仕事見に行く?」


焼き魚の頭にフォークを伸ばすウィリアムは、


「だね。 一昨日の話では、依頼の張り紙を交換をするとか言ってましたからね。 新しい小口の仕事が在るかも知れません」


と。


ロイムがブー垂れた顔で。


「力仕事はイヤだぁぁ」


と、云うと。


スティールが顔を怒りに変え。


「食った分働けっ。 コイツはっ、俺とウィリアムの分だっ」


ロイムは、もう慣れた顔だとそっぽ向く。


此処に他愛ない笑いが生まれた。


さて。 もう労働者などの通勤も終わった頃。 商業区では次々と店が開いて、商品の陳列作業などが始まっている。 そんな光景を見ながら、通い慣れ始めた斡旋所に向かった一行。


だが、此処で驚くべき事が待っていた。


何時もなら、斡旋所の中に入ればだ。 何処の街角にでも居そうなと云えば良い、フツーの店先商売人の様な太った女将主が。 正に値踏みをする様な目をして、円形のサークルカウンターに居座ってる訳なのだが・・。


今日は、それが違っていた。 その主がウィリアムを見ると、今までに聞いた事の無い様な声を上げ。


「アンタっ、ウィリアムよぉっ」


と、彼の名前を呼んだのだ。


異様な事だと感じたウィリアムは、仲間を見てからカウンターに行く。


「はい? 何か?」


そう問い返すウィリアムへ、主は手招きをして近づけ。


「こっ・小声で聞きたい。 ぜっ・・ぜぜ全身に、黒い葡萄の粒の様な・・その、腫れ物が出来る病気は知ってるかえっ? えっ?」


と、随分慌てた様子で聞いてくるではないか。


思い当たるウィリアムは、直ぐに頷き返し。


「3種ほど。 一つは、伝染病ですが・・、この大陸には無い病気です。 もう二つは、特有のモンスターが媒介する異病(モンスターが持つ特有の暗黒病)です」


草臥れた老女手前の様な主は、ウィリアムだけをカウンターの片隅に呼び。 他の仲間一同を、奥の休憩場に行かせた。


そして、カウンター越しにウィリアムと近付き合い。


「ウィリアム。 その病気は、どれも他人へ感染するのかいっ?」


「えぇ。 西の大陸の洞窟に潜む感染病は、咳などで。 他のモンスターが媒介する異病は、その出来た腫れ物が破けて膿みが出ると、その膿みを触っての接触感染ですが?」


その説明を聞くや否や、


「嗚呼っ、なんて事だいっ!」


と、一気に慌てる主だ。 太った身体を揺すり、大袈裟な程に頭を抱える。


これを見たウィリアムは、妙な違和感と云うか。 ある種の悪い予感に襲われ、逆に質問したくなり。


「もしかして、誰かが感染したんですか? この辺のモンスターでは、そんな危ういモンスターは少ないはずですが・・・」


すると、主はウィリアムの腕を掴む。


「お前さんならっ、“バブロッティ”って言うチームぐらいは聞いた事在るだろう?」


「あぁ。 “モンスターキラー”の異名を取る有名なチームですね」


「そっそうなんだよっ! そのチームが最近、なんとアタシの孫の居るチームと合同で、あのお怖っかないマニュエルの森に入ったんだよっ」


「え゛?! あの森に?!」


絶望的に為り、カウンター内の椅子を軋ませ座った主は、もう泣きそうだ。


「そぉ~だよぉぉ・・。 何でも、そりゃぁぁ凄い死闘の繰り返しで、依頼はこなせたが死人も出たらしい。 そんで今朝の早朝に、バブロッティが孫ともう一人の仲間を担いで来たのさぁぁ・・。 医者も見たことも無い腫れ物を作って、酷く苦しんでる」


ウィリアムは、事態は一刻も争う気がして。


「そうですか・・、最悪なら病人を街から離さないと。 蔓延したら、大変な事に成りますよ」


主は、カウンター越しにウィリアムへと縋る様に。


「アンタ、どうにかならないかい? バブロッティの面子の大半も、酷く体調が悪いらしいんだよ」


キキル元刑事官も関わったあの殺人事件に関わり、知り合いも出来た街だ。 一刻を争うと思うウィリアムは、直ぐに。


「その病院を教えて下さい。 それから、ウチの仲間にも手伝わせて下さい」


主は、後の事を屈強な体つきの男手に任せた。




                         ★




ウィリアム一行が向かったのは、幾つもの神々を祭った総合寺院に併設された大きな医院だ。 療養所や、保養所も兼ねた施設であり。 僧侶などが務める看護助手が居る施設だが、その運ばれた者を見て一同は驚く。


「げぇっ・・、マジかよ」


主の孫とその仲間が寝かされてる部屋に入って、スティールが腰を抜かしそうに為る程に驚いた。


いや、この目の前の患者を見たら、誰でも驚くかも知れない。 一人は、顔の6・7割の面積に、黒い葡萄の粒と見える腫れ物を幾つも発生させ。 今にもその腫れ物が破れそうなのである。 もう一人は、腹が妊婦の様に膨れている。 ウィリアムが衣服を捲れば、拳大に膨れた腫れ物が複数・・・。


「これは酷い。 もう、何時でも破けるかも」


愕然とした表情を浮かべたウィリアム。 その表情を見れば、仲間や主ももう瀬戸際の事態だと推察できた。


其処へ。


「マスター、誰を連れてきた?」


と、野太い威厳の漂う声がする。


一同が振り返ると、雄雄しき頭の天辺だけが剥げた偉丈夫が立っている。 交錯する黒のベルト状をしたブレストメイルを上半身に着込み、黒いマントを背中に流していた。 その顔は、冒険者の間では有名過ぎる人物だった。


主は、


「ああ、ギルディ・・。 病気や薬に詳しい者を連れて来たんだよ」


アクトルやスティールは、以前にも見掛けた人物だ。


「アーク・・、あのギルディだぜ」


「おう、何度見ても威圧感在るな」


だが。 ウィリアムは、その入ってくるギルディに体面する様に歩み寄り。


「失礼ですが・・、貴方も随分と目が赤いですね。 十中八九、異病に感染してますよ」


ギルディは、急に目の前に現れたウィリアムを見て。 それから主を見る。


「・・・」


無言ながら主が頷くのを見てから、ウィリアムに向いたギルディは、


「“異病”とは、モンスターの媒介する病気の事か?」


と、問うた。


「えぇ。 普通、そういった異病の感染を防ぐ為に、特定の防薬を持って行くのは当たり前のはずですが?」


ウィリアムは、物怖じせずにギルディへ聞き返す。


少し眉を歪めたギルディで。


「済まないが、説教は・・・」


と、言いかけると。


ウィリアムは、直ぐに指を窓の外に向け。


「なら、貴方方チーム及び、この病人を連れて街の外に出て行って下さい」


と、言い放った。


これには、この場に居る全員が言葉を失う。 威厳とう威圧感を放つギルディですら、余りの一言に呆気に取られたほど。


だがそれなりの根拠を持つウィリアムは、更に追い討つ様に。


「過去の病気の歴史では、異病を持ち込んで街一つを滅ぼした事例すら在ります。 マニュエルの森の様な危険な場所に行くなら、最低限の知識を得なければ・・。 このままでは、幾つかの異病が街に蔓延します。 貴方方の御蔭で、他の関係ない人が死ぬ。 それとも、有名な冒険者で在るなら、普通の方の命など犠牲にしようが関係ないと?」


此処まで聞いたギルディは、ウィリアムに歩み寄り。


「ワシの病気も、他に広がるのか?」


「えぇ。 その“赤眼扇”(せきがんせん)と呼ばれる異病は、進行すると下血やあかぎれを起こします。 その血を触る事で、他人へ感染が広がります。 今の時期は、血を吸う昆虫も活発に活動する。 感染経路は、幾つも在ります。 それから、初期症状としては下痢や間接の痛みですよ。 思い当たるでしょう?」


ギルディは、すんなり云うウィリアムに驚く。


(急に便が水の様に成って来たが・・、その所為か?)


更に自分の肩を触って、鈍い痛みを思うギルディ。 病気の事が解らなかっただけに、ウィリアムに興味が湧いた。


「御主は、一体何者だ?」


「自分は、チ-ム“セフティ・ファースト”のリーダーで、ウィリアムと云います。 嘗ては、コンコース島でそうゆう病気に関わる仕事もしていました」


成す術を知らぬギルディは、此処で何を云っても自分に利は無いと思った。 身を正し、知らぬ間のウィリアムへ。


「それは済まなかった。 説教を嫌った事は、私が悪い。 だが、同じ病気か解らぬが、仲間が苦しんでいる。 どうか、君が診てくれないか?」


ウィリアムは、横に居る主に脇目を振ると。


「どうしても治したいなら、主さんの親族を頼りましょう」


主は、突然に何を言い出すかと思い。


「は?」


と、ウィリアムを見る。


実はウィリアムは、あの湖の向こうに住まう薬師一家とは、仕事でもニ・三度顔を合わせて居たのである。 だから・・。


「主のご親戚は、湖の向こうで薬師をしていますでしょう?」


「あ、あぁ・・そうだけど」


「薬は、自分が調合しますが、この手の異病に使われる薬は、多種。 手に入れるには、薬屋やその卸す元締めに協力を仰いだ方が早い」


ギルディは、一番重度の症状を見せ、奥のベットで唸りながら寝る二人を見て。


「あの腫れ物を・・治せるのか?」


ウィリアムは、強い顔で。


「少し荒療治ですが、遣ります」


と。


主は、孫が助かるならともう縋る思いで。


「何でもするっ、アタシの内孫は・・ダリル一人なんだよぉ。 助かるなら、何でもするよぉ」


と、その場に崩れた。


ウィリアムは、直ぐに医師を呼んだ。 来たのは、なんとまだ20そこそこの若い女性。 この街に住む一番の医師の手元で、10年近く手解きを受けた者であるという。


そんな彼女でも、この異病を知らなかった。 だが、異病などそうそうに見れるものでは無い。 大抵の感染者は、モンスターの居る地で死ぬからだ。


ウィリアムは、その女性医師に師匠を連れてきて欲しいと頼む。 それから、スティール達身動きの早い仲間に、湖の向こうに居る薬師一家のマドーナ老人にこの事態を知らせて。 その後、随時連絡を入れる薬の原料を都合して欲しいと言伝した。


更に。


「ロイム、ラングドンさん、クローリアさん、此方へ」


魔法遣いの三人を呼ぶと、ウィリアムは近くのテーブルで何かを書き始めた。 基本的に必要と成る薬の名前や、効能として代替の用意出来る物を選ぶ場合の注意などで。


「クローリアさんは、先ずは此処で待機して下さい。 俺の助手をしてくれた後には、薬の原料が運ばれたら、調合を行う場所が在りますから。 其処に運び込める様に案内を。 恐らく、女性の医者さんが師匠さんを連れてきたら、自分が掛け合いますので。 その後で構いません」


「はい」


「次に、ラングドンさん」


「うむ?」


「主からお金を都合して貰って、この紙に書かれた物を用意して下さい。 安価で何処にでも売られる基本薬の部類ですから、数は十分に揃いますよ。 消毒や病消しに使うもので、様々な用途が在ります。 なるべく早く、手に入った物から運んでください」


「お、おぅっ」


ラングドンは、紙を受け取り泣いている主の下に向かう。


ウィリアムがロイムを捜せば、もう彼は自分から目の前に来た。


「僕は?」


「ロイム。 この紙を持って、商業区の中心に在る薬屋に行って。 前に一緒に行ったから、場所は解るよね?」


「うん。 あの大きな武器防具を扱う店の隣でしょ」


「そう。 あの店は、薬師のマドーナさんが原料を卸す大店だから、恐らくマドーナさんも手を回す筈だよ。 マドーナさんの回した誰かに出会えたら、この紙に書かれた原料か、その類似薬と成る原料を探して下さいって云って」


「はいはい~」


急ぐと解ったロイムは、筋肉痛もなんのそので飛び出してゆく。


急ぎの手配を済ませたウィリアムは、バブロッティの面々を診察した。


リーダーで在る戦士ギルディと、“駿魔のザック”と異名を取る魔想魔術師のハレーザックは、同じ病気で軽度。 問題なのは、他の3名だ。


「どうだ? 治せる病気か?」


怪我の痕も生々しく残し、高熱や痛みに苦しむ仲間3人。 それを診ているウィリアムに、ギルディとハレーザックが張り付いている。


此処は別室で、自分とクローリア以外を入れない配慮をしたウィリアム。


先に続けて診た二人を交互に見るウィリアムは、


「この御二人は、異病を二つ発症して重症化しているだけですね。 発熱が酷く、身体全身に痛みが走っているからでしょうが、薬で十分に治ります」


と、云った。 その二人とは、カタナを扱う異国の剣士ノブナガと。 モナリサと云う女性である。 処が、この直後。 もう一人の女性を見て。


「ですが・・、この方が問題ですね」


と。


ウィリアムが問題視するのは、もう意識が無いに近いサデュアと云う女性の神官狩人である。 身体の彼方此方が浮腫んで、皮膚が青黒く為っている。 発熱も酷く、呼吸が途切れそうなのである。


ギルディは、先に仲間の鎧などは脱がせて在った。


「何処が悪い?」


と、ハレーザックがウィリアムを覗く。


三つのベットが“コ”の型に在る部屋の中で、首を傾げたウィリアム。


「この方の異病は・・、もしかして体内から来てますかね。 身体を見る限り、感染した最初の痕が診られませんよ」


この一言を聞くまで、ハレーザックもギルディも、薬を飲ませれば何とか為ると思っていた。


ギルディは、ウィリアムに近付き。


「感染した場所も問題なのか?」


ウィリアムは、他の二人の腕と脇腹を指差し。


「この方は、此処。 そっちの方は、脇腹。 異病は、感染した場所が根っ子と為り、病気を留まらせる“宿場”と云う腫れ場所を作ります。 ですが、この方だけそれが見えない。 宿場が解らなければ、薬を飲ませても無駄・・・」


と、云った処で話を止める。


ギルディは、ウィリアムの前に回り。


「何だっ、どうした?」


ウィリアムは、ギルディとハレーザックを見てから、女性特有の目立つ場所を指差す。


二人は、言葉が出ない。


立ち上がるウィリアムは、クローリアを呼んで。


「ちょっと、向こうを向いてて下さい」


と、男性二人に言う。


困惑するギルディとハレーザックだが、仕方ないと部屋を出た。


ウィリアムの見立ては、当っていた。 やや大きいサデュアの右胸。 その乳房の下方には、真っ黒に変色して腫れる場所が在った。


ウィリアムは、直ぐに部屋の外に居る二人へ。


「あの、右胸の下に宿場が在りました」


すると、ギルディが。


「あぁ、鎧の一部を破られたな」


と。


ハレーザックも、それで思い出し。


「おぉっ、戦いの最中で、魔法で強引に傷を塞いだんだっ」


ウィリアムは、それで理解がいって。


「あの、これから3人の宿場を切ってしまいます。 麻酔の薬を使いますが、少々肉を切る事は勘弁下さい」


そう言うウィリアムへ、ギルディは、他にもうし様が無く。


「任せる」


と。


其処へ。


「おいおい、誰じゃ~。 医者の真似事なんぞするバカはぁぁぁぁ・・・あぁ?」


姿を見せたのは、真っ白いローブに身を包む老人医師。 その医師は、軍医施設に往診にきていた老人である。


ウィリアムは、その人物を見て。


「あの医師の師匠とは、ご老体でしたか。 さ、此方へ。 ご老体なら、話が早いです。 此方へ、直ぐに処置しないと異病が漏れます」


ウィリアムに出会えたので、老人医師は笑顔に顔を変えた・・のだが。 “異病”と聞いた瞬間に、また驚き。


「“異病”っ?! なっと、なんと厄介なモンをっ!!!!」


それからは、もう大忙しの現場と為った。 湯を運ぶ働き手が次々と来ては、大きな葉っぱに包んだ物を運んで行く。 普段では在り得ない量の処置道具を使うので、助手が悲鳴を上げそうな所だったが。 ラングドンが買った物が、ギリギリの綱渡りの如く運ばれてくる。


昼過ぎに始まった治療は、何とそのまま夕方まで続いた。


「あ゛~、あぁっ。 何と恐ろしい事かっ!!」


そう云いながら病室から出て来た老人医師は、もうガイコツの様にゲッソリしていた。


「仲間はっ」


「たっ、助かるのか?」


と、心配していたギルディとハレーザックが、老人医師に歩み寄る。


その二人を、怒りも含んだ目でジロリと見上げる医師で。


「フン、助けてしもうたわいっ。 知識も薬も持たずに、あの様なマニュエルの森に入るバカがっ。 中で処理をする若者に、土下座で感謝せいっ。 ワシ一人なら、手に余り過ぎて兵士に呼びかけ、お前達を街から追い出したわっ!!!」


またもや叱られたギルディとハレーザックは、其処まで緊迫した状況だったのかと思う。


「真に、済まない」


ギルディがこうも謝るのは珍しい。


さて、後から出て来たウィリアムは、衣服が代わっていた。


「ウィリアムさん、大丈夫ですか?」


クローリアも一緒である。


「まぁ、服を買い換えるだけで済んだなら、これは上々ですよ」


ギルディとハレーザックの前に来たウィリアムで。


「女性の神官さんは、消毒もせずに傷を塞いだみたいですね。 それが原因で、重病化したみたいです」


「本当に助かるのか?」


と、心配してハレーザックが問えば。


老人医師が、ウィリアムを見て。


「後は、彼次第じゃ。 薬の原料が到着次第に、調合をしてもらわにゃ~」


ウィリアムと老人医師は、続けて斡旋所の主の孫の方にも向かった。


さて、やはり治療は、非常に荒っぽい事を必要とした。 葡萄の粒の如く腫れた膿の溜まる患部を、蝋の様に固まる木の実でで包み。 皮膚にその果実の油分で固めた後で、血肉の表皮ごと剥ぎ取るのだ。 削いだ患部は、クローリアなどの僧侶に塞いで貰う。


更に。 剥ぎ取った後の病巣は、竈などで熱して、血を凝固させながら病気を殺すのである。


全身に麻酔の薬を傷つけて植え込み、一つ一つ膿の溜まった腫れ物を剥ぎ取る作業が続いた。 見ているクローリアは、悪魔の所業の如き手術を見て、何度吐きそうに為った事か・・。


夜に入り、長く続いた剥ぎ取りの治療が終わった。 ギルディの仲間を含め、重症化した3人は、大分に血を流して貧血に陥っている。 傷は塞がっているが、病気も体内に残っているし。 早く肉体の活性化を促す薬と、病気を殺す薬を飲ませなければ、命が危うい。


この施設の地下に在る調合室へ、薬の原料が一杯運ばれていた。


あの殺人事件前に会話を交わした薬師の老人マドーナ氏が、ウィリアムからの言伝を聞いて直ぐに動いた。 事情を説明に来たスティール、リネット、アクトルの話を聞いて、全面的に協力を惜しまないと云ってくれたとかで。 街の方々の薬屋に手配を回し、ウィリアムが欲しがる薬を都度都度聞いては調達出来る様にしてくれた。


長年に亘って薬の原料を作る一族だけ在り。 その人脈は、街では絶大であった。


さて。 マドーナ老人も心配で、この病院に来て居た。 やはり、この街では生き字引の様な老人医師と、似たような薬師のマドーナ老人も面識が在るので挨拶する。


一方、先に届けられた薬の原料を見たウィリアムは、地下の調合場で仕事に掛かった。 老いた薬師は、手伝いとしてあの人見知りをしていた孫も連れて来ていた。


が。


地下に降りた皆が見るのは、静かに薬の原料を用意するウィリアムである。


「ほう・・」


「ふむ」


老いた医師と薬師が、ウィリアムの手際に小さく唸った。


原料は、そのまま粉末にすれば良いものも有れば。 煮出して固めたり、粉末に変える必要が有ったりする。 数種の原料を合わせる場合は、その分量も考えなければ成らない。


だが、この静かな場所で、独りでにそれが行われているかの如く仕事をするウィリアム。 手術などでは、医師の老人の方が上手だが。 薬の調合を見ては、ウィリアムは誰の干渉も要さない。


「・・・」


薬師の孫が、ウィリアムの手際を見て祖父の服の裾を握り締めていた。


「せ・せんせい・・・」


元々、此処で薬師をしていた年配の女性が、どうして良いか解らずに老いた医師の下に来る。


「・・黙って、今後の為にも見ておれ」


老いた医師は、そう言って上に上がった。


“自分の及ぶ腕では無い。 手出しが、全て無駄じゃ”


上に上がった老人医師の思いだが。 薬師の老人マドーナも、同じ思いで言葉が無い。


長年薬に携わる老練な二人を黙らせるウィリアムは、次々と薬を作る。 段階を経て飲ませる薬で、作り置きの可能な物も作っていた。


静かなるままに、淡々とその作業が続く。 だが、無駄の無い完璧な所業。 同じ仕事を生業とする者なら、この場で固唾を飲むのは当然だ。 マドーナの孫のジョンも同じで、その飲み込む音がこの場に響きそうで在った。


屈んで孫の頭を撫でるマドーナ老人は、小さな声で。


(ジョン、これが薬師の極みよ。 良く見えぬワシに代わって、その目に焼き付けておき。 この手練の者は、世界に少ないぞ)


(う・うん)


この後。 ウィリアムは、乾燥した蔦の様な物を摘み上げ。


「これは、ここ特有の物ですね。 効能と、混ぜ合わせの良し悪しを」


マドーナ老人は、孫の背を押し。


「ジョン、お前なら教えられる。 行きなさい」


と。


おずおずとウィリアムの脇に歩み寄ったジョンは、強張った顔で。


「マイムビスの蔦・・、お熱を下げたり、鎮痛にも使う。 アヒメンの実や、カクドンの草と混ぜると危険です」


「ありがとう」


ウィリアムは、急かしもしないし、彼を見ない。 だが、言葉は穏やかだ。


「おいっ、ウィリアム。 コレが求められてたヤツの一部だ」


「ウィリアム。 この薬、街に有るのでこれだけだってぞ」


深夜が近付いても、スティールが男手と原料を運んできたり、アクトルが運んできたり。 原料の持ち込みは続く。


そして、その後の事。


「済みませんが。 これは、異病の方々に飲ませる薬です。 薬包紙の縁に、全て書いて有りますから。 上に運んで、速やかに飲ませて下さい」


と、ウィリアムが、この施設で薬師をする年配女性に声掛ける。


「あっ、あ・はいっ」


淀み、もたつき、焦り、そうゆう無駄が無いウィリアムだが。 真っ先に飲ませなければ成らない薬の調合を終え、飲ませる手配を終えた深夜。 ずっと脇に居るジョンに。


「何か、聞きたい事が在るのでしょう?」


と、彼を初めて見た。


おずおずと頷くジョンで。


「コレ・・見た事が・・有りません」


と、真っ赤な細長い実を指差した。


「カリュンニデの実。 効能は、主にモンスターの毒素を打ち消す。 別名が、“癒しの実”。 ただ、これだけだと人にも害が在るんです。 だから、干渉薬と混ぜる」


頷くジョンの目は、深夜を越えて輝いている。


ウィリアムは、右手の壁側に並ぶ釜を指差し。


「煮詰めてごらん。 右から、白い泡が湧くまで。 次が、鍋の内側の縁に、フツフツ来るまで」


ガクガクと頷くジョンは、竈に掛かる鉄鍋に向かう。 混ぜる木の箆を手にし、真剣な顔付きで焦がさないように混ぜてみる。


ウィリアムは、その背中に。


「いま、どちらも煮詰める温度が少し弱い。 くべる木を考えて、調節してみて」


強く、何度も頷くジョン。


マドーナ老人は、ウィリアムへ。


「ワシが面倒を・・」


と、云うのだが。


すると、ウィリアムが。


「いえ。 時には分量上から、一回しか作れる機会が無い時も在ります。 経験や訓練は、如何なる時でも出来る気持ちから・・。 大丈夫、ジョン君は出来る。 それより、この香りの強い香草は・・、何ですか?」


マドーナ老人は、孫を子ども扱いをしないウィリアムに驚いた。


(場数が違う・・・。 これは、神様が与えた機会かのぉ。 ワシですら、感動で震えとる)


「どら、おそらくグシグ草だと思うが・・・」


こうして、朝まで調合は続く。


ウィリアムは、煮詰まり具合が匂いで解る様だった。 頃合いが近付けば、ジョンに的確な指示や、示唆を出す。 緊張しながらも、必死で頑張るジョンの顔は子供では無かった。


ウィリアムが、完璧な薬を生み出し。 かの老人医師が、万全の処置をして皆は助かる事に成る。


この一件で感銘を受けたマドーナ老人は、ウィリアムなら森の奥地に分け入り。 中々取れない薬草も採取出来ると確信した。


何より、孫に貴重な体験を与えたウィリアムに感謝し。 朝方に軽食を囲んだ時、更に秘密にしていた薬草の事なども語ったのだった。 


ウィリアムの行動は、マドーナに示した。 挑戦する・・出来る者と。


そして、選ばれた仕事が皆を待つ。 挑戦者とは、挑む道の用意すら、時として呼び寄せるのだろうか。

あけましておめでとう御座います^^


ウィリアムの次話に続くステップの間を書いたものです。 ギルディ達の容姿等は、K編の秘宝伝説に書かれて在りますので、其方をどうぞ。 (確か・・18辺りだったかな)


ご愛読、ありがとう御座います^人^



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