瞬間ミステイク
みんなが瞬間移動出来る世の中になった。
乗り物は必要なくなり、この世から無くなった。
道路からは人がほとんどいなくなった。
それに伴い、交通事故が無くなった。
しかし新たな事故が生まれた。
運転操作を誤るみたいに、自動運転が誤作動するみたいに、瞬間移動でもミスが多発した。
人の上に落ちたり、池の上に落ちたり、事故が立て続けに起こった。
でも僕は大丈夫だ。
ちゃんと集中すれば間違えることはない。
僕は目を閉じて念じた。
移動したことを実感して目を開けた。
そこは刑務所だった。
社務所と刑務所を念じ間違えてしまった。
まあ、とりあえず脱獄すればいい。