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吾輩は神によって殺され悪魔の手によって過去に蘇った  作者: 赤い獅子舞のチャァ(実際の人物及び団体とは一切関係在りません)
明治技術革新編
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発動機開発

資金不足で開発資金が不足、其処で一太郎はある行動に出る。

発動機開発

父上が一人の御仁を連れて兵科技研へとやって来た。

「一太郎、手紙を読んで、今日は〇井財閥の急先鋒、工業化を推し進めている中上川(なかみがわ) 彦次郎(ひこじろう)殿を連れて来てやったぞ。」

「これは良くお越しくださいました、小官は兵科技術研究所の益田一太郎少尉であります、こちらの益田孝が長男になります、数えで11になります。以後お見知り置き願います。」

と言って敬礼をすると。

「ほう、君がかの有名な神童ですか、その年齢で少尉殿か、素晴らしいね、中上川彦次郎だ、慶應義塾出身、君の先輩と言った所か、よろしく頼むよ。」

「は、よろしくお願いします、中上川殿は工業化を推進してらっしゃると言う事ですか、尚都合が良いと思います。」

「どんな工業をやらせて頂けるのかね?」

「はい、現在小官共は次期主力小銃の試作を致しまして、この小銃が完成すると今後の防衛及び戦闘が著しく変化するものと自負しております。 付きましては量産体制を整えるべく官営工場を新設しようと思って居りますが、いかんせん国費の不足によりままならない現状でありまして、小銃及び弾丸の生産を全権官営工場と言う訳には行かないのです。 ですので、資金を融通して頂ければ生産に参画して頂く用意が有ります、これは帝国陸軍参謀本部の意向で有ります。」

「ほう、つまり工場の建設をこちらで行えば新型小銃とその弾丸の生産権を一部お譲りして頂けると言う事ですか。」

「はい、勿論であります。」

「全生産量のどの位をお譲りして頂けるかを聞いても宜しいですか?」

「は、提督閣下のご意向では全生産量の二割五分まではお譲り出来るとの事ですが、如何ですか?」

「其れだけの量の生産を任されるとは余程期待された小銃なのでしょうね。」

「はい、つい先日完成したばかりの小銃をお見せ致します。」

「では、拝見させて頂きます。」

「ではこちらの仮設射撃場へどうぞ。」

射撃場へ着くと、少佐殿が満足げに井上山田両軍曹の試射を眺めていた。

とは言っても未だ銃身は思った程の物が出来ず、村田銃と同じく輸入品を流用している。

「村田少佐、〇井財閥工業化推進中の中上川殿と小官の父をお連れしました。

「おお、これは良くぞお越しくださいました。」

少佐殿が敬礼をする。

「では中上川殿、こちらが新型で有ります、だたの小銃ではありません、自動小銃で有ります。」

「自動?それはどのような物ですか?」

「はい、従来の小銃は、このシリンダーをこう引っ張って

一発づつ薬室に弾を入れ、押し戻し、ハンドルをこのようにロックして撃つ。」

一三年式村田銃を使い実際に撃つ真似をしてみる。

「これが普通でありましたが小官の発明した自動小銃と言うのは、この様に、今は試作品なので10発ですが、弾倉をこのように差し込み、レバーを引いて離す、すると弾が装填されます、 そして、このように・・・撃て!」

山田軍曹が実演する。

「すると、御覧の通り、火薬の力を使って次弾が自動で装填されます。」

「ほう、それは凄いですな。」

中上川殿が感心して頷いている。

「で、更に、ですが。」

「はい!」と井上軍曹がセレクターを連発に切り替える。

「このように、こちらのレバーを切り替えると・・・撃て!」

タタタタタタン!っと小気味良い音で連射される自動小銃。

「何とっ!」

「はい、連射が出来ます。 これにより圧倒的な火力で敵の鎮圧が可能になります。」

「こ、こんな画期的な!」

「ただし、問題が有りまして・・・」

「成程、弾の消費量が圧倒的に増えると言う訳ですな。」

「そうなのです、これまでは弾丸も輸入に頼って来たのですが、膨大な量を運んでこなければ成らず、更には装薬を従来の物よりも高性能な無煙火薬にしましたので、自国生産を検討して、今回のお誘いとなった訳です。」

「はっはっは、気に入りました、良いでしょう、では一太郎殿、君の特許は申請してありますか? まだならば此方で申請の手続きをしますよ?」

「宜しいのですか?忙しさにかまけて特許申請はまだして居ないのですよ。」

「いえいえ、益田殿のご子息でも有るので裏切ったりはしません、むしろこんな素晴らしい話をいの一番に頂けて感謝してもしきれない程です、この量産化が成功した暁には〇井財閥も世界企業となりうる成長を遂げる事でしょう。」

三井財閥が官営工場を払い下げで受け取り縫製や鉄鋼業を始め手広く展開を始めていたのは知って居たので、小官の父を出汁にする作戦は成功したようだ。

「では、陸軍省の方へ移動、中将閣下にお会いして頂いても宜しいでしょうか?」

「ええ、お伺いいたしましょう。」

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陸軍省・・・中将閣下の執務室をノックした。

「益田少尉、参上いたしました、〇井財閥よりの使者として、小官の父と中上川殿の両名をお連れ致しました。」

「入りたまえ。」

普段中将閣下の座って居るデスクの椅子には陸軍提督閣下が座り、デスク脇に中将閣下が立っている。 事前に連絡を入れてあるとは言え準備万端で待って居たのだろう。

「お待たせしました、提督閣下、中将閣下。」

「堅苦しい事は抜きだ、お連れしたと言う事は話はほぼ纏まったのだろう?」

「は、ほぼ纏まったと小官は感じました。」

「こちらが提督閣下であらせられますか、私は益田一太郎の父の益田孝と申します、愚息がお世話になっております。」

「中上川と申します、末永いお取引になれば有り難く存じます。」

すると中将閣下が1枚の書類を出し。

「それでは此方の書類に押印をお願いします、いかんせん現在帝国軍の最高機密に当たります故、他言を無用として頂く為の制約書です。」

「勿論、あのような凄い物が他国に渡ってはいけませんな、喜んで押させて頂きます。」

これで本決まりになるだろう、小官は直ぐにでも他の試作に取り掛からねば・・・

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「ではこれで、契約成立と言う事で。」

契約は滞りなく終了したようだ。 そこで小官は割って入る。

「それでは此方の計画書をお持ち頂いて、工場の建設と工場設備の参考にして頂くようお願いします。」

と言って計画書を渡す。

いかんせん従来の黒色火薬ではなくコルダイトを量産して頂かなければならない、そして銃身も自国生産となると、ライフリングを切る為の機器を海外より仕入れて導入して頂かねばならないのだ。

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数日後、とうとうピストン型蒸気機関と発電機の試作品が完成、相変わらず新たな金属の開発に余念がない反射炉の熱を利用するべく取り付けを行う。

「遂に完成だ、反射炉に火を入れて下さい、実験開始です。」

発電機のピストンには、試作品と言う事も有り、取りあえず電力が欲しい、アークが使えればもっと良い材質で作り直せば良いと思ったので、成型のしやすい真鍮での試作となった。

だんだん圧力が上がって行き、ゆっくりと動き始めるピストンバルブ式蒸気機関・・・

「やった、動いた!」

だが、小官はうっかり見落としていた・・・パイプの継ぎ目は半田だったので暫くすると溶けてしまい蒸気が漏れたのだ・・・

「ウ、しまった、半田の融点の低さを計算して居なかった、熱を処理する為に接合部付近は真鍮をぶ厚く作らねばならなかったか。」

「はっはっは、増田君でもそんな単純な失敗をするんだな、ちょっと安心したぞ。」

少佐殿に大笑いされてしまった、いや失敗失敗。

早速ぐっと厚みを持たせて試作を重ねる。

今度はうまく行きそうだ。

結果は大成功、発電機に繋いだ電球が非常に明るく輝いた。

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新しい素材でピストンバルブ式蒸気機関を作成、錆びにくく耐久性の高い素材と言う事で、父の運営する〇井物産金属事業部よりモリブデンを入手し、クロムモリブデン鋼を採用する事にした。

蒸気機関に関しては日本国は世界に後れを取って居たのでこれで肩を並べる事になるだろう。

この蒸気機関をさらに小型化し、木炭で水を蒸発させて走る木炭車も一気に設計する事にした。

線路を引くのにも蒸気機関車の国産化にも兎に角金が掛かるので、軍の様々な人脈を駆使して片っ端からプレゼンして行ってやるのだ、国の道路改革事業も相まって加速して来て居るので蒸気機関車や木炭車が出現すれば道路整備にもプラスになるだろう。

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電気の重要性を国家に認めさせて後、1年半が過ぎた。

蒸気機関車は遂に国産の物へと機関車がすげ替わり、鉄道網が確立されつつある。

小官は数えの12歳、自動小銃の開発で中尉に昇進、発電の重要性を説いて新時代化をした功績で勲章を受勲、そして思いも寄らなかったサルファ剤の功績で大尉に昇進、わずか1年で異例の昇進で一気に駆け上がる。

村田少佐も、中佐に昇進している。

山田井上両軍曹も曹長になって居た。

今ではすっかり兵科技研は二〇名の所帯になって居る。

軍用馬車はすっかり減少し、木炭車が主流になりつつあった。

そして小官は今日、とうとう自動拳銃の試作を終え、試射を待つばかりになって居た。

オートマチック拳銃は前世では好きな物が多く、ルガーP6にするかコルトの45にするかと色々悩んだ結果、9㎜弾辺りが妥当だろうと考え、ベレッタかブローニング・ハイパワーにするかと悩んだのだが、どちらも取り敢えず作って見ようと言う事で設計図面を起こして同時に開発をして来た。

今から試射するのは造形に手間が掛からなかったブローニングタイプだ。

「中佐殿、それでは試射を始めても宜しいでしょうか?」

「ああ、いよいよだな、始めて貰おうか。」

「では山田曹長、自動拳銃試射を始める、先ずは弾倉を銃把の下から差し込む、次にスライドを引いて両手で構え給え。」

「はい、準備完了です。」

「よし、撃て!」

バンっとライフルと比べて大きめの乾いた破裂音が響く。

「連続射撃用意、撃て!」

バン バン バン 3連射

「さて、どうかね、少々握りが太くなってしまったのだが、射撃に支障は無いか?」

小官が自ら撃ちたかった所なのだが、まだ数えの12歳の成長し切って居ない小さ目な手ではグリップが太すぎて撃ち難い。

「は、少々太い気はしますが、撃ち辛いと言う程ではありません。」

なかなかの出来栄えのようだ。

「ただ、反動がかなり来るので、もうほんの少し銃身が長いと安定しそうな気がします。」

成程、銃身か、確かに前世の記憶からおこした設計図なので、出来上がって見たら少し短いかなとは思って居たのだった。

スライドも一緒に長めに設計し直してみよう。

「では、次の案の銃ではどうかな?」

ベレッタ92Fがモデルの物だ。

「では、井上曹長、射撃準備。」

「は、準備完了してます。」

「では、撃て!」

バンと乾いた音が響く

「次、三連射、撃て!」

バン バン バン 3発の破裂音。

「どうだ、こっちは。」

「は、握りも撃ち辛い音は有りません、左の人差し指を掛けられる所が有るので両手打ちをするのには安定が有ります、ただ、スライドはもう少し重い方が良いと思います。」

成程、ベレッタのレシーバーにブローニングのスライドが理想と言う感じだ。

この際この2種を足して2で割ったような銃を作ってしまうか、理想的なフロントヘビーな物が出来そうだ。

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例のサルファ剤の件から海軍にも名が知れている小官だったが、艦船の改修だ?砲の改良だ?

この忙しい身になんだってそんな何でも小官に丸投げ状態で開発しろと言うかな?

そんじゃスクリュータイプの艦艇に12ピストンバルブの大型蒸気機関でも乗せとけよ!って事で、スクリューの軸部分から水漏れがしない構造を図面に興してそのまま呉のドックに送り付けてやる。

大砲は280㎜カノン砲を3門くっつけた砲塔を提案、大型モーターと電力で動かせるように発電機とモーターの設計も図面に興して送り付けてやる。

序でなのでスクリュー式の300㎜魚雷も提案して送りつけてやった。

但し火薬は開発に載せていないのでトリプルベースは開発して居ないし今はまだするつもりはない。

ただ、信管だけは考えねばいけないだろう。信管が敏感過ぎて多くの事故が起きるはずであるからだ。

少しづつではあるが、益田一四年式自動小銃の試験配備が始まった。

単発で撃つ分には良いようだが、連射するとやはりどうしても7.62㎜だと強すぎて命中精度が著しく落ちるようだ、その上コストも少々高いと言う事になり、もう少し口径を小さくする必要があるかもしれない。

7㎜、6.8㎜、6.5㎜、6.2㎜のバージョンを試作してそれぞれ撃って見て、コスト面とも相談した結果、6.5㎜程度が良いのでは無いかと言う事になった。

昭和の名銃64式自動小銃は、明治の世で益田一四年式自動小銃となり、6.5㎜弾を使用するものへとなって確立した。

やはり試作は試作、量産となれば多少の変更は付き物である、銃身も国産化出来ていて良かったとつくづく思う。

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ある時、合衆国から有る人物がやって来て居ると言うのでエジソンかと思ったのだが違ったらしい。

政府用人らしく、蒸気機関車をもっと買って欲しいと売り込みに来たようなのだが小官の考案の物は圧倒的に力が強いので今更である。

逆にチャンスとばかりに、伯爵様の伝手を使い、その使者に会わせて貰う事に成功した。

圧倒的な力で走る蒸気機関車、木炭で走る自動車、そして、半自動小銃を売り込んでアメリカとは早めに伝手を作っておきたかったのだ。

半自動小銃なんて何時開発したかって? そんなもの、自動小銃の廉価版を売りつけようと言うだけだ。セレクターには安全と単発しかないと言うだけだ。

因みに、自動小銃のセレクターと言えば、ちょっと詳しい人ならばよく知ってると思うが、安全装置が掛かている状態のセレクターの位置が ”ア” 単発の場所が ”タ” で、連射の所に ”レ” と書いてあり、繋げると”アタレ”となるようになっている、64式自動小銃はそんな所でげん担ぎしてたりするのだった。

伯爵様に指定された場所に、運転手付き木炭車で登場すると、使者の方は少々驚いていた。

「これは蒸気機関で走ってるのか?」

と瞳を輝かせているので、

「勿論です、但し石炭では温度管理が大変なので木炭を使用して居ます。」

と答えると、

「成程、こんな物が有っては機関車が売れなくなるわけだ。」

と残念そうに言うので、

「蒸気機関も独自の進化を遂げたんですよ、御覧になりますか?」

と、一寸得意そうに言うと、是非見せて欲しいと言うので、エネルギー効率を徹底して考えたピストンバルブ式蒸気機関をお披露目した。

これを本国に欲しいと逆に売り込みに成功したので、早速だがもう一つの発明品の小銃を見せる。

「これは歩兵小銃だね? ちょっと何処と無く変わっているようだが。」

「この銃は、実際に見て頂いた方が宜しいかと思います、こちらへ。」

射撃施設へと案内する。

「井上曹長、こちらの御仁にこの小銃の試射を見せてやってくれたまえ。」

「は、了解しました。・・・あれ?大尉、これってちょっと違う・・・。」

使者の方が英語しか使えないでこういう時に助かるのだが。

「良いのだ、連射が出来る物を輸出する気は無い、小官は勿論だが〇井工業もな。」

「成程、半自動小銃として売るのですね。 早速了解です。」

実際に撃って見せてやると、使者の方は自分で撃って見たそうにしている。

そうか、合衆国は一般人の帯銃が認められているのだったな、さぞ撃ちたいだろう。

「お撃ちになられますか?」

「宜しいですか?是非撃たせて頂きたい。」

やはりそう来たか、わざわざこんな事も有ろうかと作らせておいた連発機能封印の小銃を保管しておいて正解だ。

パン パン パン パン と小気味の良いリズムを奏でるように弾倉内の10発を撃ち尽くした使者は、少々興奮気味で、これを5000丁調達出来ないかと詰め寄って来た。

良いのだが小官もまだ数えの12、身長はまだ成長期になって居ないので低い、其処に合衆国の長身の使者が詰め寄って来られても威圧感以外何も感じられない。

そこで、父上を早急に呼び出すと自力で購入したと思わしき木炭車で颯爽とやって来た。

この際だから〇井物産に丸投げしてしまおうと言う事にしたのだった。

政府としてもこの貿易には非常に乗り気である。

外貨を稼いで新たな開発や農地改革、道路開拓に使うのが今は一番大事だと言う見解だった。

この頃になると東京府内であれば電気も普通に普及して来て居るので大分生活も便利になって来たので、この辺りでフロンガスでも発明して冷蔵庫でも作ってやるとしよう、兵站にも重要な発明になる事は間違いない。

ともかく、こうして帝国政府と合衆国政府の間で同盟の樹立がなされる事となる。

もうかなり歴史は動き出したようだ。

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資金不足で行き詰っていた開発だったが、合衆国への輸出貿易が始まったおかげで資金不足が解消した。

それから半年、12月に入って、小官は遂に4ストロークガソリンエンジンの開発に成功、しかも4気筒を確立、すでに自動車の設計図は出来ていたのでガソリン自動車が生まれる。

序でにディーセルエンジンも試作して成功、こちらもピストンを複数組み合わせる事を成す。

これによって船の大型エンジンにも使える、トラック等のエンジンにも使える。

因みに拳銃の方も正式採用となる物が完成している。

何とか間に合ったようなので、自動小銃での戦闘方法を新たに訓練に組み込んでいかねばならない。今までの様な戦闘方法では無駄に弾を撃つ事に成りかねないのだ。

単発銃では、集合隊列を組んで一斉に一つの的を狙うのが定石だったが、連射出来る事でむしろある程度離れた隊列で各個撃破の方が効率が良いのだから。

突撃時には銃剣も使用可能にはなっているが、ほぼ使う事は無いかもしれない。

もう一つ開発した物が有った、迫撃砲だ。ライフルやエンジンなどから見たら異様に簡単ではあったが、海軍の要望が有った事も有りここでようやくトリプルベース火薬を確立した。 次はバズーカ砲、所謂無反動砲でも作っておくか・・・

重歩兵の兵科が出来るな。

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年が明けてそうそう、小官はロータリーエンジンを開発し始めた。

何でそんな面倒な物を開発するかって? 確かに自動車に使用するには、低回転の安定性に欠ける難儀なエンジンだとは思うが、実はロータリーの方が回転数は上げやすい。

つまりはこいつを3ローター位で作って星型エンジンの代わりに使いたいのだ。サイズも星型よりずっとコンパクトになって軽量化できる為航空機エンジンには持って来いと思うのだがどうだろう。

勿論航空力学の説明の為の製図も欠かさず描き出している。

小官数えの13歳の新春だった。

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