『これ、某・巨大怪獣映画のパクリだぜ?』
この度は、数ある作品の中からこの物語をお手に取っていただき、誠にありがとうございます。どなたか1人でも、当作品の存在を知っていただけるだけで幸いです。
「やめて、もうこれ以上は無理だわ! お腹が、お腹がはち切れそうなのに、機体が勝手に海苔を口に運んでくるの……っ!」
有明海の干潟を蹂躙する赤い有人MA、GA-TAL GEAR。そのコックピットの中で、七海 和歌は脂汗を流しながら絶叫していた。機体は暴走を続け、その巨大な金属の指先で、鹿島市が誇る海苔の養殖棚を次々と剥ぎ取っては、謎の吸引機構で取り込んでいく。
夕闇の干潟に響き渡る金属音と、バリバリという海苔が砕ける異音。その光景は、もはや優雅なMAの機動ではなく、飢えた捕食者のそれだった。
「おいおいおい、このアングル……確信犯だぜ!」
堤防の影に身を潜めた山本 マキは、『ワラスボ・ポーチ』の超望遠モニターに映る惨状を指差した。
「あたいのゲーマーとしての直感が告げているんだぜ!あの、泥の中から立ち上がって養殖棚を破壊するシルエット……某・令和の巨大怪獣映画『シン・〇ジラ』のパクリそのままだぜ!演出担当は、伝統的な特撮映画の法務部を敵に回してでも、この絵面が撮りたかったのかだぜ?あたいが今すぐ『無人海苔巻き突破作戦』でも開始して、この茶番を止めてやるんだぜ!」
「わぁぁ…マキちゃん、カニさんが海苔をいっぱい食べて、真っ黒になってるぉ!幸来も、お醤油を持ってきてあげればよかったぉ♪」
鹿島 幸来は、いつの間にか『ムツゴロウ・ショルダー』から取り出した「ガタニウム配合お茶」をすすりながら、特等席で怪獣映画(?)を鑑賞していた。彼女の強運が作用しているのか、機体が跳ね上げる泥水は、不思議と彼女の服を掠めることすらない。
「(通信音)……マキ、幸来。冗談を言っている場合ではない!」
泥の中に潜む**REDDAS WRSB**の通信が、いつになく鋭く割り込んできた。
「(通信音)……暴走したガタルギアのエネルギー出力が、臨界点を越えようとしている!システムに組み込まれた仲田の胃壁データが、極度の『満腹拒絶反応』をデジタル信号に変えて、機体のバイオ・フィードバックを狂わせているんだ!このままでは、過剰摂取された海苔の塩分濃度によって、電子回路が物理的に『塩害』を起こして自爆するぞ!」
「ひっ、ひいいいいい……! 助けて、胃が、私の胃が……塩分過多で、漬物石を飲まされたように重いんです……っ!」
システム・ポッドの中で黄金のタイツを輝かせる仲田 事務局長は、白目を剥いて泡を吹いていた。かつてアニマのマダムたちに「人間遠心分離機」として振り回された時以上の絶望が、彼を襲っていた。彼の胃痛は今、全鹿島市民の海苔への情熱と、和歌の飽食への恐怖を、ダイレクトに受信して火花を散らしている。
「ちっ、おっさんの胃袋の健康を守るためにハッキングするなんて、あたいのキャリアに泥を塗る行為だぜ!」
マキは毒づきながらも、ポーチのホログラムキーボードを凄まじい速さで叩き始めた。
「いいぜ、和歌のコックピット・センサーに偽装データを流し込んでやるんだぜ! 実際の塩分濃度は無視して、機体内の全数値を『致死量レベルの塩辛さ』に偽装してやるんだぜ! 『もうこれ以上海苔を食べたら、全身が塩辛になるぜ』って、和歌の脳に直接叩き込んでやるんだぜ!」
マキの指がエンターキーを強打した瞬間、ガタルギアのコックピット内に赤い警告灯が激しく回転し始めた。
「……えっ!? 嘘でしょ、塩分濃度が限界突破!? このままだと私の肌が、ガタガタの干物になっちゃう……やめて、もう海苔は見たくもないわ!」
心理的な飽和攻撃を受けた和歌が操縦桿を手放した瞬間、暴走していた巨大な爪が、養殖棚の寸前でピタリと停止した。
この物語は完全にフィクションであり、実在するVtuberの知っていただく目的で執筆したコメディーラノベです(笑)「#鹿島幸来」「#やまもとゆき」「#vtuber」で検索してみてください。良かったら、応援してあげてください。
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