息子達は異能力が使えるようです!?
肌寒い時期にもなってきた。そろそろ、10月も中盤に差し掛かる頃だ。
「ねぇパパ~」
「ん?どうした?」
こいつは、未来からやってきた、僕の娘らしい。
「パパってさ、たしか、異能力が使えるんでしょ?」
「あぁ、そうだな」
「私たちにも、異能力ってあるらしいけど、使うことはできないの?」
「・・・。パパはな。その時代を生きたからこそ、知ったことがあるんだ。異能力は、無くたって幸せになれる」
結局、僕が異能力を取得しようって思ったのは、世界を変えるためだから。まず、異能力というものがなかったら、世界は平和なままだった。
「憧れる年なんかもしれないけどな。パパはおすすめしない」
「そっかぁ~。でも、じゃあなんで、異能力を封じ込もうって思わないの?」
「た、たしかに」
よくよく考えれば、この世界では必要ないから、無くなったってよかったりもする。創世者に申請とかでもすれば、無くしたりすることはできるのかな?
「んー。でも、一回くらいは使ってみたかったりする」
「んー。どうしようか。危ないからなぁ。そう簡単には使わせれない」
「そっかぁー」
一度、創世者に聞いてみるか。
「おい。創世者」
「はい。どうかされました?」
「未来から来た娘が異能力を使ってみたいってうるさいんだけど、使うことって出来るか?」
「難しいお願いですね。現実では、色々と設定が面倒くさいので難しい話ですが、仮想空間を作り出すことが出来たら、使えるかもしれません。しかし」
「そうだよな」
問題は、どうやって仮想空間を産み出したか。おそらく、仮想空間とは言っても、翠星たちを引き連れてくるときの空間とは別なんだろう。
「そう言った能力とか、お前にはあんのか?」
「まぁ、あるにはあるけど。まだ試作品なもんで」
「はぇ~。お前にも出来ないことがあるんだな」
「まぁ、私は存在的には神に近い存在ですけど、全知全能のゼウスでも、出来ない芸当はございましたからねぇ。ま、とにかく。用件は異能力の使用。でしたか?」
「そう。どうにか出来ないか?」
「まぁ、試しはしてみます」
「ありがとう」
そんなこんなで、僕は現実世界に戻った。
このことは、息子たちに言うべきだろうか?というか、そもそも翠星の意見を聞いてなかったな。
「翠星。なんか、優夢が異能力を使いたいらしいけど。お前はそう言ったもんはないのか?」
「んー。どうでしょう。お年頃なもんもあって、ちょっと憧れたりはしますけど。父さんに使っては行けない理由を聞いたことがあるので」
「え?そうなのか?」
「はい。僕が小さい頃に、誤って発動しちゃったときがあって。そのときに父さんに教えられました」
「そうだったのか。じゃあ、結局、異能力は使いたいのか?」
「え?使えるんですか?」
「あー、えっとな。こっちの世界にやってくるとき、創世者。ってやつに会わなかったか?」
「あー、はい。たしか、父さんの人生を監視している人ですよね?」
「まぁ、そうだな。そんで、そいつが仮想空間を作り出してくれるらしくてな。そこだったら、異能力を使ってもいいよとのことだから、どうだ?」
「たしかに、今後何かに使えるかもしれないですし。教えてもらうことも出来ますか?」
「うん。まぁ、いいよ」
この世界において、異能力の取得が出来るかはわからないが、まあ息子が知りたがってるもんだ。教えてやるのも、父親の役目か?
「聞こえますか?大和様」
「うおっ。びっくりした。なんだよ」
「仮想空間を作り出せるかやってみた結果、1時間くらいなら持ちそうです」
「本当か?助かる」
そうして、僕は優夢と翠星を呼んで、
「異能力を使いたいんだよな?」
「うん。そうそう」
「まず、お前たち。体力はあるか?」
「父さんの子供だから。体力は人並み外れたほどあるよ」
「だったら、まぁなんとかなるか」
そこから、僕は異能力の基本などを教えて、
「そうなんですか。僕、パパの血を受け継いでいるので、多少異能力が扱えるんですよ!!」
「お、そうなのか。じゃあ、なんか撃ってみてくれ」
そうして、翠星は構えて、
「隻眼」
その、異能力を放った。
「は?待て待て」
「はい。どうかされましたか?」
「なんで、隻眼が使えるんだよ」
「父さんの息子だから?」
「いや、関係ないだろ」
隻眼は、代償が凄いんだぞ?それに、簡単に手に入るような異能力じゃない。だったら、なんで?
「まさか、未来では異能力が再発してるのか?」
「いえ、そういった事象は無いですけど」
「だったら、なんで隻眼を・・・」
あ、そう言えば。異能力の世界には、代能があったんだっけ。家系によって異能力が引き継がれる能力のこと。僕が、隻眼を持っていたのも、世界最強の息子だったからな。じゃあ、そういうことなのか?
「昔、家にあった巻物で読んだんですよ。そしたら、代能が出てきて。僕は、その時代を生きていなかったのでよく分からなかったですが」
「そうか。だから隻眼が使えるのか。ってか、だったら目が見えなくなってるんじゃ!?」
「いや、普通に見えますよ?おそらく、父さんの異能力より威力が弱いから、その代償が出ていないんじゃないですかね」
「な、なるほど」
なんか、よく分からないな。どういう原理で異能力が受け継がれているのか。




