表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
後輩にまさかの好かれてしまった!?  作者: 柴田優生


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

88/108

演技をしていたのは・・・

結局、検証結果は反応が少し違うくらいだった。優希はもっと求めて、みぞれはただ恥ずかしそうにしていたが、それでもそのものを求めようとした。どっちも、ありそうな反応なんだ。そんなんだったら、もう分かるわけない。こうなったら、当てずっぽうで行ってやろうか?

「当てずっぽうで行ったら、一生ヤンデレ化を解除しませんよ?」

「うわっ!?びっくりした。脳内に語りかけるなよ」

でも、あてずっぽうはだめか。だったら他に、どういう策がある?絶対に演技を暴ける方法とは、なんだ?

「ちなみに、異能力は・・・?」

「だめに決まってるでしょう?」

「ですよねー」

そもそも、僕に心を読む。なんて言った系統の異能力はない。だから、異能力を使ったところで、結局は無力なのである。だったら、どうしようか。まず、あの反応で得られるヒントは、本当にないのか?

「でもなぁー」

現実で、ヤンデレ化が起きるイベントなんて、まずないしな。結局は分かるわけない。性格的に、どっちもあの反応をするだろう。でも、みぞれのあの表情・・・。

「ん?だとしたら、おかしくねぇか?」

たしかにみぞれは、恥ずかしがった。けど、その後、頑張って腕を伸ばして、ハグをしようとしていた。その時の表情が、どうも頑張っているように見えた。ヤンデレ化しているなら、普通あんな表情をするだろうか?

「分かったかもしれない」

「ほう。正解は、本人が暴露したら。ですよ」

「分かったよ。本人に問い詰めればいいんだろ?」

幸い、今は学校で寝ている。聞こうと思えば、いつでも聞ける状態だ。

「君、1年生だよね?」

「はい。そうですけど」

「夢川みぞれって、どこにいる?」

「おそらく、教室にいると思いますけど」

「わかった。ありがとう」

そうして僕はみぞれを呼び、問い詰めることにした。

「わざわざ私に会いに来てくれるなんて。やっと好きになってくれたんですか?」

「今回は、その話じゃない。ひとつ、お前に聞きたいことがあるんだ」

「はて。なんでしょう?」

そうして、僕は聞くことにした。

「単刀直入に言う。お前、ヤンデレの演技をしているだろ」

「え?」

「色々考えたら、おかしい。いや、お前と優希に、共通点が多すぎて、一瞬わからなかったけど、昨日、僕が押し倒したとき、ちょっと我慢しているような表情をしていただろ」

「・・・あー。やっぱり、先輩は鋭いですね」

まじで?当たった?

「なんで、バレちゃうんでしょうか。うまく隠せているはずだったのに。そうですよ。ヤンデレを演じていたのは私です」

「なんで、そんなことをしたんだよ」

「理由は、初日にも言いましたよ」

「嘘だろ?」

だったら、なんだ?思い出せ。初日に、みぞれが言っていたことを・・・。

「まさか、嫉妬?」

「そうですよ。嫉妬しないわけがないじゃないですか。優希と、同棲なんか。私だって一緒に住みたいのに、なんで優希だけって・・・。一度同棲したときも思ってましたよ。だから、ヤンデレ化したフリをすれば、それを理由にして先輩に甘えることが出来るから」

「・・・」

「ごめんなさい。どうか、嫌いにならないでください」

「・・・」

「そうですよね。こんなことをした分際で。嫌いにならないでくださいなんて。頭が高いですよね」

「んだよ、それ」

「え?」

「なんだよ、それ。ヤンデレを理由にする?そんなん、納得できるかよ」

「・・・」

「甘えたいなら、甘えればいいじゃないか。お前は、僕のことが好きなんだろ?だったら、真っ正面から甘えに来いよ。なんでそんな回りくどいことをするんだよ」

「だ、だって・・・。先輩は真愛ちゃんや優希のことで忙しいでしょ?」

「たしかに、大変だよ。けど、それでお前が我慢する理由がないだろ。恋は、戦争なんだぞ。自分でも言ってたじゃないか。嫉妬するって」

「言いました」

「だったら、同じく優希にも嫉妬させてやれよ。恋に、同情があっちゃダメなんだよ。好きなら、真っ正面から来い」

「・・・先輩」

「わかったか?」

「はい!!わかりました!!」

そうして、僕はその場を後にした。

「これが答えだ」

「大正解です。よく分かりましたね」

「たしかにな。考えればすぐ分かったことかもしれないな」

「でしょう」

「じゃあ、約束は果たしてもらうぞ」

「分かってますよ。ヤンデレ化を解除するんでしょ?」

「あぁ。はやくしてくれ」

「分かりましたから。そう焦らないでください」

そんなこんなで、ヤンデレを演じていたのはみぞれだということがわかった。いやぁ、正直びっくりだ。みぞれが、あんなことを出来るなんて。誰が想像するもんか。


次の日、朝目が覚めても、隣に優希はいなかった。

「しっかりやってくれたんだな」

言えば、ちゃんとわかる奴だ。これから、平和な日常がまた戻るのだ。

「ん?」

何か、隣に誰かいる気が・・・

「って、真愛!?」

「ん?あぁ、おはよう。お兄ちゃん」

「なんでいるんだよ!!」

「別に、兄妹だったら普通でしょ?」

「なわけあるか!!」

「じゃあ、今から翠星達の部屋行ってみなよ」

「あいつらは異常なだけだ」

言われた通り、部屋に行ってみると、まぁ。案の定だった。

「だから、兄妹ではわりと普通だよ」

「朝からとんでもない寝起きドッキリだ」

今度はこいつがヤンデレ化したのかと疑ったが、どうやら普通のドッキリらしい。まったく、紛らわしいことをするなよ。心臓に悪いじゃねぇか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ