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後輩にまさかの好かれてしまった!?  作者: 柴田優生


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学園一美少女の母親から・・・

そんなこんなで、体育祭の午前の部が終了した。

「中々に白熱したんじゃないか?」

「カズ、何かと言ってお前が一番楽しそうにしてたな」

「当たり前だろう。庶民と楽しむスポーツだ」

「お、おう」

一応、説明をしておくが、こいつ、神堂カズという男は、代々続く神堂財閥の一人息子だ。故に、まぁまぁ癖の強い奴なのである。

「ねぇねぇ先輩!!今日真愛ちゃん来ているんですよね?」

「あぁそうだな。来てるぞ」

「皆で写真撮りませんか?」

「いいねそれ!!先輩、写真撮りましょ!!」

「わかった」

「ははっ。行ってこい」

「いや、カズ。お前も入れよ」

「・・・え?どうしてだ?」

「いや、嫌ならいいんだけどさ。お前ももういつメンみたいなところあるだろ」

「でも、優希殿が嫌がるだろ?」

「だってよ。優希。どうなんだ?」

「んー。たしかにしつこいし、許嫁なのが一番面倒くさいんだけどさぁー。まぁ、なんだなんだいつもいるし、たまには良いんじゃない?」

「だってよ。だから、お前も入れ」

「!!ありがとう!!感謝する」

「ほら、行くぞ。翠星」

「あ、は、はい!!」

「ということで、真愛。よろしく。携帯あるよな?」

「あるよー!!みんな、撮るよー?」

「はーい!!」

「はい、チーズ!!」

瞬間、携帯からシャッター音が聞こえた。

「おっ、みんな写り良いねー!!」

「先輩と、初めての写真・・・!!」

なんだか、懐かしい気持ちにもなれた。2つ前の世界のときも、こうやって写真撮ったっけか。あのときは、すごく楽しかったな。

「ははっ。今も、十分楽しいけどな」

僕の知らないうちに、優希やカズ、みぞれに対しての気持ちにも変化が見えたし、自分の中でも、変わっていく心行きが出てきたのだろう。

「ねぇ先輩。もしよかったら、ツーショット撮りませんか?」

「あ、ずるい。先輩、私も!!」

「はいはい。撮ってやるから。順番な」

僕は、しつこいのは嫌いだ。しかし、優希やみぞれと関わっていく上で、それも段々と変わっていっているような気がする。

「これが、幸せの形なんだろうか」

でも、久々に、心から楽しめているような気がする。


それから、午後の部もやり終えて、あっという間に体育祭は終了していた。

「先輩、体育祭終わっちゃいましたね」

「そうだな」

「あの、先輩。お母さんから、体育祭が終わったら先輩に伝えてって言われていたことがあるんですけど、いいですか?」

「あぁ、いいよ」

はて、なんだろうか。一度優希の家に居候させてもらってから、それ以来会っていなかったが、一体話ってなんだろうか。

「もしよかったら、もう一度、一緒に住みませんか?」

「・・・え?」

いきなりだった。たしかに、考えてとは言われていたような気がするが、なんでまた?

「最近、先輩の親戚がこっちに来たじゃないですか」

「あぁ、そうだな」

「お母さんがね、それを心配してて、あと、もう一回一緒に住みたいんだって。だから、どうですか?」

「んー。別にお金は困っていないが」

正直、真愛は二つ返事で承諾するだろう。僕も、別に悪いとは思っていないが、翠星や優夢はどうだろうか。あの二人は、まだこっちに来たばっかだし、いきなり誰かも知らない親みたいな存在が出来ると、流石に混乱するんじゃないんだろうか?

「正直、僕は別にいいよ。多分、真愛も承認するだろうし。けど、翠星や優夢は何て言うかわからん」

「まぁ、そりゃそうか。まだこっちに来てちょっとしか経ってないしね。色々困る部分もあるか」

「そうだな。一応、説得には応じてみるが」

「うん。ありがとうございます。それじゃあ先輩、もう帰りましょうか」

「あぁ、そうだな」

そんなこんなで、僕は帰路を辿るのだった。


家に帰って早速、僕は翠星と優夢を集めて、話をすることにした。ちなみに、真愛に聞いたら即答で

「住みたい!!」

と言っていた。

「それで、話ってなんでしょうか?」

「お前達の同級生に、優希っているだろ?」

「そうですね」

「優希からな、一緒に住まないかって言われたんだが。どうだ?」

「いいですね!!」

「・・・へ?」

今、なんて?

「住んじゃいましょう!!」

「え、そんなあっさりと?」

「だって、私は同級生の女子と泊まれるなんて、夢でしかないじゃん!!」

「お前はそうかもしれんが、翠星は?同い年の女子が同じ屋根の下で暮らしているって、そこそこ気まずいんじゃないか?」

「いや、優夢が例ですからね。もう女子には慣れちゃいました」

「あー。なるほど」

優夢、相も変わらずブラコンだもんなぁ。

「えっと、じゃあ。住むってことでいいんだな?」

「はい!!そうしましょう!!」

「わかった。優希に連絡しておく」

そんなこんなで、思わぬ方向で、同居することが決まった。


今回は、何日まで。と言われてないから、まさかずっとだろうか?でも、前ほどではないようだ。今の僕は、そこまで嫌な気はしなかった。

「段々と、優希に心を開いているんだろうなぁ」

もし、好きになってしまったらどうしようか。あまり、そんな展開にはなりたくない。だって、みぞれやカズ、それに真愛達もいるし。

「あぁ、おかしくなりそうだ」

世界を渡り歩いた僕でも、人間関係というのは、慣れないものだ。

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