大和が○○になったようです!?
「バタン!!」
その瞬間、家の中から大きな音が響いた。私は眠っていたのだが、その音によって起きた。
「え?何事?」
音の正体は・・・
「お兄ちゃん!?」
私は急いでベッドから降りて、お兄ちゃんの部屋へ向かった。すると、
「ちょっとお兄ちゃん!?大丈夫!?」
苦しそうにしながら、倒れているお兄ちゃんの姿があった。
「うわっ!!あっつ!!」
おでこを触ってみたら、火傷するんじゃないか?っていうくらいの熱さが私の手まで伝わってきた。
「流石に待ってもいられない!!」
翠星たちを呼ばないと!!
それから一通り、お兄ちゃんの対応をした。熱を測ってみたら、
「え、えぇ!?」
流石に驚いた。だって、49度も出ているんだよ?
「お兄ちゃん!?聞こえる!?」
「あ、あぁ?真愛。起きてたのか」
「いやいや、体起こさなくて大丈夫だよ!!」
「あぁ?んっ、たしかに。ちょっと熱いし、体も怠いな」
「そんな程度なの!?頭痛とかない?」
「んー。多少はあるな。でも、こんくらいだったら別になんともないし。飯まだだろ?」
「無理しなくていいから!!今日は学校休みな?」
「なんでだよ」
「そりゃあそんな熱あったらいけるわけないでしょ!!」
「あ?熱?測ったのか?」
「測ったよ!!ほら」
「うわ、見たことない数値じゃないか」
「なんで会話できてるの?私、38度ですから会話はちょっときついのに・・・」
「知らん。んー、まぁ。たしかにいつもと少し感覚が違う。これはー・・・なんなんだ?」
「風邪よ!!いや、風邪かも怪しいけど。どうする?病院行く?」
「いや、明日にもなれば治ってるだろ」
「いやでも、そんな熱出てたらさ」
「大丈夫だって。まぁ、飯くらいは作れるから」
「いいよ!!休んでて」
「んー、わかった」
正直、そこまで辛いわけでもないから、行けるんだけどな。まぁ、妹がそう言うんだ。従うことにしよう。すると、
「パパ!!大丈夫?お水と薬買ってきたから!!」
「??なにがどうなってるんだ?」
「お父さん、熱すごいですよ!?」
「んー。別に熱いのと、体が怠いくらいだけど」
「あ、そっか。お父さんは異能力者だったから、感覚がバグってるんだ」
「あ、そういうことなのか?」
え、じゃあ。僕は今、とんでもなく重症だったりするのか?
「一応聞くけど、49度って、どうなんだ?」
「どうもこうも・・・。とんでもない高熱ですよ?僕も45度までは経験したことありますが、流石に45となれば、いくらお父さんの息子だとはいえ、生きるのがとても辛かったくらいですからね?」
「そうなのか?これくらいが普通だと思ってた」
「どんな過去を生きたんですか。まあとりあえず、何かあったら言ってくださいね」
「はーい。わかったよ」
別に、そこまでなんともないけどなぁ。
そんなこんなで、僕は休むことが決まったのだが、そうなると、
「流石に暇だなぁ」
もう真愛たちは、みんな学校に向かった。現在の時刻は、11時。少しだけ寝ていたが、流石に暇だ。動画編集の仕事はもう終わったし、んー。
「だめだ。外に出たい」
でも、真愛が出ていく直前、
「絶対に、絶対に!!外だけは出ちゃだめだからね!!!」
と、今までに見たことのない表情で言われたもんだ。そこまで言われたら、流石に外には出れない。
「もう一回寝るか?」
なぜか、睡魔がよく襲ってくるのだ。風邪を引いたら、そんなもんなのか?
「まぁ、暇な時間を過ごすよりかはましか」
誰かが帰ってくるまで、寝ておくか。
それから、起きては寝ての繰り返しだった。そんなことをしていると、気づけば4時になっていた。すると、
「ただいまー」
「あ、おかえり」
我が未来の娘、優夢が帰ってきたのだ。
「ねぇパパ。同級生の子から、家に行っていい?って言われたから連れてきたけど、一旦入れていい?」
「あぁー」
もしかして、優希を連れてきたか?
「あ、そう言えば。なんか二人いますよ」
じゃあみぞれもか。んー。お見舞いに来てくれたのだろうか?仕方ない。そう言えば優夢にはまだなにも言っていなかったからな。
「入れていいよ」
「わかりました。じゃあ、ちょっと待っててください!」
そして、数秒後、自室の扉が開いた。
「先輩!!風邪引いたんですって!?大丈夫ですか?」
「あぁ。なんか寝てたらだいぶ軽くなったな」
「そうですかね?結構顔が赤いですが・・・。一度熱を測ってみてくれませんか?」
みぞれにそう言われたので、熱を測ってみたら、
「40度だ」
「全然高熱じゃないですか!?よくそれで大丈夫って言えましたね!?」
「実際ほとんど辛くないしな。一日中寝てたし」
「えぇ。先輩、そんな強いんですか?」
あ、そうだった。これは僕がおかしいんだった。
「ま、まぁ。辛くはないんですか?」
「そうだな。別に怠さもなくなったし。明日には学校に行こうかと思ってる」
「な、なんか・・・。すごいですね」
優希が、語彙力を失っていた。
「大和くん。本当に大丈夫なんですか?」
「あ、あぁ。大丈夫だよ」
ちゃんと、そこら辺の約束は守ってくれているようだった。
「私に出来ることがあればなんでもしますからね?」
「いや、大丈夫だよ」
そんなこんなで、夜にもなれば、すっかり熱も下がって、ピンピンした状態になった。生きてきて久しぶりに、風邪なんて引いた気がする。ただ、一つ気になることは。回復するのが早すぎて、真愛には少しドン引きされたことだ。




