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後輩にまさかの好かれてしまった!?  作者: 柴田優生


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刑務所から手紙が届いて・・・

夜、俺は刑務所に来ていた。理由は・・・。

「っ・・・」

まず、経緯を説明しよう。夕方に、少しだけ僕は散歩に出掛けたのだ。そして、その散歩から帰ると、ポストに、一通の手紙が入れられていた。それは、刑務所から。その手紙には、こう書かれていた。

『面会に来るように』

最初は、捕まった親父からの手紙だと思ったが、差出人の名前は、親父じゃなかった。

そんなことがあって、現在刑務所に訪れているのだが、真愛は連れてこなかった。あいつは、連れてこない方が為だと考えたから。変なことを思い出させてもだめだしな。そうして、面会所に入ると、

「久しぶりだ。大和」

そこには、すっかり髪の毛もなくなり、髭が大量に生えた親父の姿があった。

「・・・」

僕は、話すつもりなんかなかった。そりゃそうだ。自分の妹と、家族を壊した最低な奴に、かける言葉なんてあるか。

「まぁ、返事はしてくれなくたっていい。ただ、話だけは聞いてほしいんだ」

「・・・。わかった」

「まず、本当にごめん。いや、ごめんなさい。まだ子供なお前たちに、辛く酷い思いをさせた」

「っ・・・」

刹那、思ってもいない言葉が親父の口から出てきた。

「俺は、務所に入って気づいたんだ。どれだけ娘に怖い思いをさせたのか。どれだけ、息子にとって辛い思いをさせたのか」

「気づくのが、遅ぇよ」

俺は、輪廻天性を繰り返した男だ。故に、大切な人の死も経験したし、どれだけの辛い過去を歩んできた。しかし、自分の父親がこんな大犯罪を起こすなんか、そんなのは流石に辛かった。そのせいで、俺や真愛に泥を塗ったわけだからな。

「正直、俺は何て言われるかわからなかった。だって、俺の知っている親父はクズそのものだから。手紙が来たもんだから、最初はびっくりしたけど、どうせ真愛の様子しか聞かないと思っていたからな」

親父は、稀に見る女好きだ。だから、自分の娘にさえ歯止めが利かなくなって、最終的には捕まったわけだ。

「だから、本当にごめんなさい。務所に入って、浅はかさに気づいた。許さなくたっていい。だから、せめてもの。反省したという気持ちだけは伝えたかったんだ」

流石に、僕もそんな鬼じゃない。しっかり反省したなら、親父にかけてあげるべき言葉があるだろう。

「僕と真愛は、母親を亡くして、そして父親も犯罪を犯して失くした。その事実は変わらないし、親父自身も、その前科を背負って生きていかなかければならない。けど、更正したんなら、僕らもその反省の意はしっかり受け取っておく」

「ありがとう。本当にありがとう!!大和よ!!」

「だからって言って、僕は親父を一生許さない。真愛にも会わせないからな」

「あぁ。承知の上だ。再度改めて、大和。本当に申し訳なかった」

「・・・」

「最後に、どうしても娘に伝えてほしいことがある」

「なんだ?」

『幸せになってくれ』

「っ・・・」

僕は、黙って面会所を抜けた。あぁ、やっと。僕の知らない親父になった。しっかり、犯した過ちに謝罪して、幸せを願ってくれるようになったか。

「少しは、見直したぞ」

刑務所の方を見て、僕は呟いた。僕の父親は、大犯罪を犯した。しかし、今の親父の気持ちはよくわかった。

「娘のことは、任せておけ」

そう言って、僕は自宅の方へと足を向けた。


そうして、家に着くと、

「あ、おかえりなさい。お父さん」

「あぁ、翠星か」

玄関の戸を開ければ、そこには未来からやってきた僕の息子がいた。

「優夢はどうしたんだ?」

「優夢は、もう寝ました。あの、どちらへ行かれてたんですか?」

「ちょっと友達と会う予定があってな」

「そうですか。それでは、先に寝させていただきます」

「おう。おやすみ」

「はい。おやすみなさい」

どうやら、僕の息子は礼儀正しい子なようだ。自分の父親なんだから、もっと馴れ馴れしい感じでもいいんだがな。

「あ、お兄ちゃん」

「真愛。どうした?」

「どこに行ってたの?」

正直、真愛に嘘はつかなくていいか。親父の気持ちも知ったわけだし。そうして、僕は刑務所に行っていたことと、あったことを話した。

「最後にな、幸せになれって言っていたぞ」

「・・・そう」

でも、真愛はやはり、過去のことを思い出してしまったようだった。

「これから、親父に会うことは無くなるだろうな。でも、親父は更正したってことだけは知っておいてくれ」

「うん」

「んじゃ、夜も遅いし、そろそろ寝たらどうだ?」

「うん。そうする。おやすみ」

そうして、僕以外は寝てしまった。

「僕も、風呂入って寝るかぁ」

そう言えば、夜飯を食っていなかったが、まぁ。1日くらいは我慢しても大丈夫か。


そうして次の日・・・。僕は目を覚ました。

「んっ。・・・まじか。最悪」

どうやら、微妙な時間に目を覚ましてしまったようだ。

「まぁ、いいか。はやめに飯でも作ろうか」

昨日飯食ってないしな。そうして、僕は立ち上がった。のだが、

「ん?」

少し、体が重いような感じがした。

「異能力は・・・関係してないか」

発動した痕跡は残ってないし、じゃあなんなんだ?

「まぁ、そのうち治ってるだろ」

そうして、僕が歩き始めたその瞬間、

「?______」

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