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後輩にまさかの好かれてしまった!?  作者: 柴田優生


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体育祭期間で一番辛いこととは?

この時期と言えば、体育祭が一番のイベントだろう。文化祭は終わってしまったから、2学期の1大イベントとして、体育祭があげられる。

「えー、もう3週間後には、体育祭であるが・・・」

この期間になれば、色々面倒くさいことも増える。運動量が増えるし、手を抜けば怒られるから。だから、創世者になんとかお願いして、去年はギリギリ異能力で力を抑えたのだが。それもこれも、全部辛いのだ。体育祭期間は、3週間ほど。その期間の、学校にいる間の1日6時間以上、ずっと異能力を駆使し続けながら動かなければ行けない。ほんとうに辛いのである。

そんなこんなで今日から、体育祭の練習が始まった。今回は事前に創世者にお願いしたから、なんとか異能力を封印する異能力が使えるが・・・。

「はぁ、はぁ・・・。つれぇ」

やっぱり、前世世界最強だったとはいえ、世界が変われば体力も落ちていたりする。2時間ぶっ通しで練習は、頭狂ってるだろ。しかも、まだまだ夏だから暑いし。

「一旦、解除するか」

刹那、体が一気に軽くなる。異能力の体力消費もあって、息切れが激しくなっていた。そんなときに、

「あ、先輩いた!!」

「うげっ」

僕の一つ下の後輩、白夢優希がやってきた。

「な、なんだよ」

「休憩時間になったから、先輩を探していたのに、全然見つからないから。今日休みかと思った」

「僕が学校を休んだところなんて、見たことあるか?」

「たしかに。ない」

僕は、何故か風邪を引かない体になってしまったからな。それに、風邪を引く以外に休む理由がないのだ。

「とにかく、いたならいいや!!先輩、疲れたー」

「ちょっとおい。今汗かいててベタベタしているぞ」

「そんなの気にしないでーす。だから、充電♡」

そう言いながら寄ってくる優希を、

「邪魔だ!!」

「ねぇちょっと!!」

少し強引ではあるが、押し退けた。

「なんでそんなひどいことを!!」

「僕だって疲れてるんだよ」

「じゃあ、膝枕してあげましょうか?」

「いや、いらない」

「そう言えば、先輩は年の差はどの年がタイプなんですか?」

これは、正直に答えてやろう。前世の嫁を思い浮かべながら、

「同い年だ」

と、正直に答えた。すると、

「え、じゃあ、望み無し・・・?」

「まぁ、そういうことになるな」

分かりやすい反応だ。優希のその表情には、驚きと同時に、悲しみが混ざっている。

「じ、じゃあ!!せめて!!先輩の誕生日はいつですか!?」

「4月だな」

「わ、私・・・。5月です」

「じゃあ、11ヶ月違いだな」

「そんなぁ!!なんで・・・」

現実というものは、それほどに儚いもんなんだよ。

「あ、そろそろ練習再開だ」

「ほんとだ。もっと話したかったなーそれじゃあね、先輩。また後で」

「はいはい」

適当にそうやって返事をしながら、優希がいなくなるのを待つ。

「しつこくなければ、まだ可能性はあるかもだけどな」

結局、新しい生き方をするとは言ったが、どうしても好きな基準は真愛になってしまう。同い年で、落ち着いてて、少しお姉さん感がある女性。その特徴に一番近いのが、実妹の真愛なんだが。生憎今世では実妹だからなぁ。さすがに、交際をしてしまったら、法的に問題となる。まず、妹になったことで、恋愛感情が湧かないのだが。

「っと、そろそろいかないとまずい」

もう一度、異能力を展開して、僕は自分のクラスの元へ戻るのであった。


それからというものの、次の日には学年を越して関わろう。という機会が設けられた。なんでそんな面倒くさいことをするんだよ。生徒会。しかも、運悪く?いや、運良く・・・と言っていいのかわからないが、そのグループが、

「どんな偶然だよ」

僕のグループのメンバーは、カズ、みぞれ、優希の、僕合わせて4人だった。

「先輩!!やっぱり、私たちは運命の赤い糸で・・・」

「うるさい黙れ」

とりあえずみぞれに黙らせておいて、結局なんでだよ。設定が滅茶苦茶の恋愛漫画かよ。

「で、話を聞くところによると、自己紹介と、将来の夢を語る。だったか」

それは、ありきたりな内容だった。

「じゃあ、大和殿。先頭を任せた!!」

「なんで僕だよ。まあいいけど。改めて、夢叶大和です。将来の夢は・・・」

そうして、僕の自己紹介が終わり、優希とみぞれの自己紹介が始まった。その内容を聞いて、僕とカズは、

「まぁ、やっぱりそうだよな」

そういう反応を漏らすことしか出来なかった。将来の夢は、僕と結婚すること。・・・はぁ、相変わらずだ。反応に困るのである。

「それじゃあ最後に、我輩の自己紹介と行こうか」

一番癖の強いやつが来たぞー。

「我輩の名は神堂カズ。我が神堂財閥の王子様である!!将来の夢は、お父様の会社を引き継ぎ、世界一の財閥となることだ!!」

その声量は、もう既に世界一だと思う。

「あ、そっか。神堂さんの王子様だった」

そういえば、みぞれもご令嬢。なんだったか。世界も、狭いもんだなぁ。

「で、そんな自己紹介をしたわけだけど。結局何をしたらいいんだ?」

僕たちは、いつも通りすぎて、会話に困っていた。

「ほんと、この期間は面倒くさい」

僕にとっては、一番体力の消耗が激しい期間なのだ。ほんと、はやく終わってくれー。なんて、毎年思うことだったのだ。

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