表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
後輩にまさかの好かれてしまった!?  作者: 柴田優生


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

68/108

公園で○○をしました!?

それから2時間が経過し、僕たちは公園へ到着していた。

「悪い。待たせたか?」

それよりも先に、優希とみぞれが到着していた。

「いや、さっき一緒に来たばっか!!先輩、こんにちは!!」

「こんにちはー」

やはり、公園というのもあって、園内では小学生が遊んでいた。

「懐かしいなー。私が小学生の頃もあんな風に遊んだっけ」

「私は、あんまり遊べなかったね」

これというものの、実はみぞれも実家が太いらしい。

「やっぱ大変だったの?」

「うん。中学は女子中に通いなさいよって言われて・・・」

「そうだったの!?それでよく共学のあそこに入れたね」

「私が頑張って説得したんだよ?中学は女子中に行く代わりに、高校は共学に通わせてって」

「そうだったんだ。みぞれも、大変な思いしてきたんだね」

「そうなの。小学校の時、遊んだって言っても低学年の時だったし」

やっぱ、どの裕福な家庭もそうなんだろうか。親は子供に会社を継がせたり、名誉のために高レベルな学校に通わせたりするのだろう。

「でもね、先輩や、真愛ちゃん、優希に会えて嬉しいよ」

「可愛いこと言うじゃないかー!!このこの!!」

「ちょ、ちょっと。邪魔だよ」

いつの間にか、そんな微笑ましい光景が流れた。あー、暇だなー。なんて思っていると、

「待たせたな!!諸君!!」

またもや、派手な登場だ。

「あんなの、アニメでしか見たことねぇぞ」

黒塗りの、無駄に長い車。流石は王子様。と言ったところだ。

「やっぱ、うるさい」

「まぁまぁ、優希殿、そう焦るでない」

「嫌です。話したくないです」

「ははは。優希殿は相変わらずだな」

「相も変わらずですよ。私は、先輩のことが好きなんです」

「ほんと、前から変わっていないな。で、だ。そんなことよりも。遊ぶ約束だったんだろう?」

「あぁ、そうだな」

そういえば、それが目的だった。完全に忘れていたのだ。

「お恥ずかしいことに、我輩は公園で遊ぶということを知らなくてな。悪いが、教えてくれないか?」

「私も、中々そういった経験がないから、出来れば教えて欲しいです」

「おや、たしか君は・・・夢川家のご令嬢か!?」

「あ、え。はい。そうですけど」

「そうかそうかー!!あ、先日のあの件は、どうもありがとうだ」

「あー、たしか。取引の話でしたっけ」

「そうだ。そちらのお父様が、二つ返事で事業を受け入れてくれたってお父様からお聞きしてな。お陰で共に会社を発展させられる事業が開発できそうだ。と、お父様もたいそう喜んでいたぞ」

「本当ですか?私はよく分からないんですけど、まぁとにかくよかったです」

「あー、えっと・・・」

だめだ。社長の息子娘同士で、高度な会話を繰り広げている。おかげで、僕たち庶民は、目が真ん丸になっていた。

「あぁ、すまない。つい熱くなりすぎてしまった」

すると、

「おにーちゃんたち!!そこで何してるの?」

公園で遊んでいた小学生が、声をかけてきたのだ。

「おや?おい、少年よ。王子様に対してお兄ちゃんだと?」

「黙れ王子様」

「いたっ!!・・・なにするんだ大和殿」

「小学生相手にムキになるな」

「す、すまん」

「私たちね、公園でなにして遊ぼうかなーって考えてたの」

「じゃあ、一緒にドッヂボールする?」

「いいの?お邪魔させてもらって」

「ちょうどいいよ!!ドッヂボールは、人数多い方が楽しいしね!!」

「そう?じゃあ、一緒にやろうかしら!!」

そう言うと、小学生と優希達はドッヂボールをしに行った。

「どうする?カズ」

「たまには庶民の遊びも親しみたいしな。我輩は参ってくるが、大和はどうするのだ?」

「僕は、やめておく」

だって、軽く投げても、小学生には受け取れないほどの速度がでてしまうから。それに、最悪人が怪我するかもしれないし。安全面も考慮して、僕は参加出来ないのだ。

「そうか。勿体ないな。せっかく大和殿と遊べると思ったのに」

「甘えてくる彼女みたいなことを言うな」

なんでだろう。王子様にそんな忝ない言葉を吐くのは無礼に値するはずなのだが、なぜかこいつに対しては気持ち悪いと言ってやりたいくらいだ。そんなこんなで、僕はその光景を眺める。

「うりゃぁぁぁ!!」

「いやぁ!!当たっちゃった」

いい年した高校生が、無邪気にはしゃいでいた。

「ははっ。なにやってんだ」

懐かしいなぁ~。微かに、記憶が蘇った。大昔、まだ僕が人生一週目の頃、小学生の時はそんなことをして遊んでたっけ。あのときは、妹とあまり遊んでいなかったな。たしか、喘息が酷かったんだっけか。

「そんなこともあったな」

よくもまぁ、覚えていたもんだ。もう100年以上前の話なのに、よくも記憶の片隅に残っていたもんだ。

「おにーちゃん?一人なの?」

「あ、どうした?」

「ドッヂボールやらないの?」

「お兄ちゃんはな、動くのが好きじゃないんだ」

「そうなんだ。じゃあ、お兄ちゃん!!」

「どうした?」

「おにいちゃんでも楽しめるように、おままごとする?」

おままごとって、なんだっけか。

「ごめんね。おままごとってなんだった?」

「おまままごとはね、こうやって、りょうりをしたりするの」

それだとまが1個多いなぁー。小学生ではあるあるの言い間違えか。しかしまぁ、断る理由もない。

「いいよ。一緒におままごとやろっか」

本当にいつぶりかも知らない遊びを、僕はやるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ