人生で2度目の告白を・・・
そんなこんなで、遊び呆けていたら、気づけば正午を回っていた。
「そういえば、まだお昼ごはん食べてなかったね。そろそろどこか行く?」
「そうしよ。どこで食べる?」
「ポテト食べよ!!」
「まぁ、いいけどさ」
「どうしたの?」
「最近ねー、太った気がするんだよ」
「そうかな?みぞれ太ってないと思うよ?体のラインも整っているし」
「そうかなー。でも」
「太ってないと思いますよ」
「まぁ、今日くらいはいいじゃん!!」
「そうだね」
「ポテト分けっこしましょ!!」
「と、いうことでー」
「お兄ちゃん!!お金よろしく!!」
「なんでまた・・・」
「うん。今回ばかりは流石に私たちで払おうか」
「そうしてくれ」
実は、お金厳しいんだよ。流石にこれ以上は奢れないなぁ。ということで、昼飯を食べるということで、僕は何を食べようか悩んでいた。正直、あんまり食欲はない。だから、優希たちがポテトを持ってきても、
「・・・」
「?先輩?いりますか?」
「いや、いいよ」
ただ呆然と、その光景を見守ることしかできなかった。まぁ、まだ食べなくてもいいか。食べたくなったら食べるって感じで、
「先輩。ごはん食べないんですか?」
僕がそんな葛藤を繰り広げていると、みぞれが心配したのか。僕に話しかけてきた。
「え?まぁ、そこまでお腹空いてないし、まだいいかなーって」
「今食べておいた方がいいですよ。午後から、もっと遊ぶんで!!」
「まじか」
「まじです。だから、先輩。食べたいものありますか?」
そう言いながら、みぞれが財布を取り出した。
「いやいや、いいよ」
「私だって先輩に奢ってみたいです!!いつも奢ってもらって悪いので」
「みぞれ・・・」
なんていい子なんだ。しかし、
「いいよ。お返しがしたいなら、たのしんでくれればそれが一番のお返しだ」
「先輩はなんでそんな優しいんですか。本当に何もいらないんですか?」
「大丈夫。心配しなくていいぞ」
「わかりました。でも、何か欲しくなったら言ってくださいね?」
悩むが、まぁ。みぞれが奢りたいって言っているし、これが彼女にとってのお返しの仕方なんだろう。
「わかった。その時になったら言うよ」
僕は、彼女のそんなお礼に甘えるのだった。
お昼ごはんが食べ終わって、少し経った頃、僕と優希以外は、トイレに行ってしまった。
「先輩、二人きりですね」
「何を言って。まぁ、間違ってはないけどさ」
「先輩は楽しんでますか?」
「まぁな。おかげさまで」
優希達が楽しんでくれているようで、僕は何よりだった。結局は、自分が楽しむよりも、こいつらが楽しんでくれた方が僕は幸せだった。これも、前世に息子達や孫がいたからであろう。いつからか、僕は自分の楽しみを願わなくなった。
「そう、ですか。・・・ねぇ、先輩」
「どうした。そんな改まって」
「先輩は、好きな人がいますか?」
一瞬、その質問に戸惑った。
「いないけど。そんなことわかってるだろ?」
「・・・。あの、先輩」
「どうした」
「私は、先輩が好きです。大好きです」
「そんなこと、わかっているが」
「いえ、これはいつもの愛情表現じゃないです。本気の告白です」
「・・・」
同居生活最終日の今日1時頃、僕は人生2回目の告白を受けた。それは前回と同じ、白夢優希という少女から。
「本心で答えてください。私は、先輩が好きです。だから、付き合ってください」
「・・・。ごめんだが、それは出来ない」
「そう、ですか」
やっぱり、僕はまだ彼女のことを恋愛的には好いていない。
「まだ、好きになるのには時間がかかりますか?」
「そうかもな。好きになるときが来るか。それとも、好きになることはないのか・・・」
その気持ちに、嘘はなかった。
「わかりました。まだ、努力が足りてないんですね。だったら、この夏休みで絶対にぞっこんにしてやりますからね!!」
「はははっ。その熱量だけはほんと凄いよ。上からにはなってしまうけど、頑張れよ」
「はい!!」
彼女のことを好きになるのか、また好きにならないのか。僕はそれがわからないけど、それでも2度も振ったのにも関わらず、僕を好いてくれる彼女のことを、僕は少し好印象を抱くのだった。
それから皆が帰ってきて、また遊ぶことになったのだが。
「♪♪~」
何やら優希がとても楽しそうにしている。
「ついた!!」
そこは、優希が行きたいといっていた場所。
「迷路か?」
「はい!!そうです!!ここの迷路ね、ペアで入るんですよ」
おい、まさか。
「だから、先輩。一緒に行きましょ!!」
「こいつ。まぁ、いいよ」
「え、ずるい!!私も先輩と行きたいです!!」
「お、おう?」
「私はいいやー」
全然乗り気じゃない僕の妹、真愛ちゃん。
「じゃあ、ここは正々堂々、じゃんけんと行きましょ!!」
そうして二人は手を構えて、じゃんけんを行った。その、結果は。
「先輩。はぐれないでくださいね?」
「お前の方が心配だよ」
勝敗は、優希に白旗が上がった。真愛はみぞれと行くこととなり、お母さんは人数が余るからって、外で待つことになった。
「私は先輩とここに行きたかったんです!!」
「そうかー」
「なのでね、ここの迷路大きいからはぐれないように手を繋いでくださいね?」
「こいつ・・・」
甘えるためなら、手段を選ばないんだな。しかしまぁ、
「それもそれで可愛いからいっか」
僕はそんな感想を抱くのだった。




