表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
後輩にまさかの好かれてしまった!?  作者: 柴田優生


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/108

お風呂で鉢合わせてしまいました!?

そんなこんなで旅館へ戻ると、

「ちょっと先輩!?どこに行ってたんですか!?」

「みぞれが夜風を浴びに行こうって言ってな。それでちょっと散歩してた」

「ほ、ほう・・・」

「みぞれちゃん、中々やりますねー」

「っ!!ちょ、ちょっと!!真愛ちゃん!!」

「?どうした?みぞれ」

「な、なんでもありません!!」

「えーっと、仲良さそうなところ悪いけど、そろそろ寝ましょうか。夜も遅いですし」

「そうですね。寝ましょう」

そうして布団を敷いて、僕は寝転がった。

「おにいちゃーん」

「おいこら。自分の布団があるだろうが」

「最近甘え足りなかったの。兄妹なんだしいいでしょ?」

「あはは。相変わらず兄妹仲がいいんだねぇ」

「助けてくださいよ」

「いやいや。愛の巣にお邪魔はできないわ」

「お母さん・・・」

「ほら、優希ちゃんのお母さんもそう言ってるんだから。いいでしょ?」

「だからって言ってなぁ」

優希とみぞれの視線が怖いんだよ。

「はぁ。さっさと寝るぞ」

「うん。お兄ちゃん、また手繋いで?」

「わかった。これで寝れるか?」

「うん。おやすみ、お兄ちゃん」

そうして僕は、目を閉じた。


「大和!!」

「は、はい」

「てめぇ何してくれてんだ!!娘と関わるなって言っただろ!!」

「って言っても、仕方なかったことだし、何より兄妹だし」

「あぁ?口答えする気か?はぁ、なんでこんなのが生まれたんだよ。こうなったら」

「おい。親父。それは」

「黙れ。死ねぇ!!」


「っ・・・」

変な夢を、見てしまったな。そういえば、こんなこともあったか。僕の親父は、娘への愛が深すぎるあまり、何度も僕を刺し殺そうとした。その度に、なんとかして避けていたのだが、まあ当時は中々焦ったことだ。

「変に汗かいちまったな」

ちょっとだけ、シャワー浴びてくるか。たしか、部屋についていたはずだから。そうして僕はゆっくり起き上がり、洗面所へ向かった。衣服を脱いで、そして、ドアを開けた次の瞬間、

「え!?」

「・・・・・・」

なんでいるの?しかも、なんで電気つけてないの?

「と、とりあえず・・・」

「いや、えっと」

どうしようか。とりあえずまぁ、一旦ドアを閉めるか。それで、

「なんでいたの?」

せめて電気つけましょ?そうして、僕が洗面所で待機していると、

「あ、あの、先輩。入ってきてください」

「は?いいのか?」

「えぇ、まぁ。どうぞ」

言われたので、仕方なく入る。

「どうしたんだよこんな夜に電気も付けずに」

「えっと、ちょっと気分を変えようって思って。その」

「あー、えっと。怖い夢とかでも見た感じか?」

「はい。お恥ずかしながら・・・」

「じゃあなんで尚更電気なんか消してたんだ」

「それはー、みんなを明かりで起こしたら悪いなって思って」

「別にいいよそれくらい。びっくりしたー。次から電気付けろよ?」

次があるかわからないけど。

「はい。善処します」

「んじゃ、それで」

「待ってください!!」

「どうしたよ」

「せっかくだから、入っていきませんか?」

「・・・えっと、その。誘ってます?」

「はい。誘ってます。いいから、来て」

「じゃ、じゃあ。わかった」

そう言われたので、僕は湯船に入る。

(なんだよほんと。どうしたんだ?)

昨日の散歩の時といい、様子がおかしいぞ。なんでまたわざわざ入ってこいなんか言って。

「先輩。今日でもう終わっちゃうんですね」

「そうだなー。楽しかったか?」

「もちろん。楽しくないわけがないじゃないですか」

「そっか。そりゃよかった」

「・・・。あの、先輩」

「どうした?」

「私、怖い夢を見ちゃって」

「あぁ、さっき言ってたな」

「それで、もしよかったらなんですが、ベッドまで連れてってくれますか?」

「・・・はぁ?」

なんだほんと。意味わかんない。なんでこいつは優希みたいなことをして来る?まさか、好きなのか?いやでも、そんなはずが。

「先輩。そろそろのぼせそうで・・・」

「あーはいはい。わかったよ」

いや、後輩なんだから、甘えたいときくらいあるか。仕方ない。そりゃあ、目の前であんなのを見せられたら嫌にもなってくるよな。そうして僕は、みぞれを抱えて部屋へ戻った。

「これでいいか?」

「はい。ありがとうございます」

「それじゃあ寝ようか」

「・・・はい。おやすみなさい」

正直言えば、終わって欲しくなんかなかった。先輩とお風呂で鉢合わせたのは本当にたまたまだけど、でも、もっと話したかった。だって、だってさ。

「優希と真愛ちゃんばっかさ、ずるいじゃん」

そりゃ私もアタックしに行かないのが悪いんだけどさ。でも、あんな見せつけるようにされちゃったらさ。私も我慢できないよ。

「せんぱい・・・」

先輩は、既に眠りについたようだった。

「私だって、先輩のことが大好きなんだよ?」

先輩は、誰のものでもない。そんなことはわかってるけど。でも、ほしい。先輩という男の人がほしい。

「いやいや、だめだめ!!」

真っ当にアタックしなくちゃ。でも、私もさ、

「やるときはやるんだよ?」

先輩の寝顔に顔を近づけて、そして、

「先輩。ごめんなさい」

私は人生で初めて、誰かにキスをした。

「私も、先輩に甘えたいんですから。これくらい許してくださいね」

うん。やりたいことはやれた。そろそろ、私も寝ましょうか・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ