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後輩にまさかの好かれてしまった!?  作者: 柴田優生


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後輩に好きなタイプを聞かれて・・・!?

「じゃあ次の番は真愛ちゃんね」

「私ですか?」

説明しよう。現在、私たちは旅行中だ。そして、年が近い女子達で温泉に来たということで、私たちは恋バナをしていた。ちなみに、先程、みぞれちゃんがお兄ちゃんの事を好いていることがわかった。

「私は、少し面白くない回答ですが、好きな人はいません」

「そうなの?でも、真愛ちゃん可愛いし、告白はよくされるんじゃない?」

「そう、ですね。可愛いのかは分かりませんが、よく告白はされますね。でも、全部振ってますよ」

「それはどうして?」

「単にタイプじゃないから。っていうのもあるんですけど・・・」

「けど?」

正直、言おうか迷った。でも、これは恋バナ。正直に話すのが暗黙のルールなのだ。だったら、話すしかないか。引かれてしまうかもしれないけど。

「・・・私、おそらく私の中で基準を作っちゃっているんです。だって、私の中での基準はお兄ちゃんだから。ずっと、お兄ちゃんに会わなかったことで、私は兄に対しての愛が、普通の妹とはかけ離れているんです。それでもって、お兄ちゃんは優しいから。いつの間にか、私の中で、いい男の基準がお兄ちゃんになっちゃいました」

「だから、告白を全部断ったの?」

「はい。だって、お兄ちゃんよりいい男の子がいないんですもん。何度だって、思ったことあるんです。私が兄妹じゃなかったら、絶対にお兄ちゃんにぞっこんなんだと思って」

「そっか。でも、生憎実妹なんだもんね」

「はい。だから、私はお兄ちゃんを好きになれないんです。もちろん、兄妹だから、恋愛的に見るのは絶対に無理なんですけど、でも、それでもお兄ちゃんのような男の人がいいって思っちゃったから、私はお兄ちゃんに似た男の人を探すんです」

「なるほどねぇー。でも、なんか納得しちゃう」

「わかる。だって、真愛ちゃんの言ってることは間違ってないしね。たしかに、先輩はいい人だし」

「そっかぁー。でもね、絶対いい男は見つかるよ!!」

「そうですかね。お兄ちゃんよりいい男の子なんて、中々いないと思いますけど」

「探せばいるよ!!だから、頑張ろ?」

「そう、ですね。頑張ってみます」

「うん!!それじゃあ、他の事話しましょうか」

そうして私たちは、その後は雑談をするのだった。


そんなこんなで部屋に戻り、その瞬間僕はみぞれに呼び出されていた。

「どうしたよ」

「あの、もし良かったら夜風浴びに行きませんか?」

「いいよ。行こうか」

そうして僕らは外に出て、

「先輩知ってますか?お風呂上がりに夜風を浴びる事って、実はとてもいいことなんですよ」

「そうなんだ。でもなんか、涼しい気がするよな」

いくら真夏とは言え、夜は涼しい風が吹く。だから、温まった体を冷ますのに快適なんだろう。

「まぁ、とりあえず適当に散歩しましょ」

「うん。いいよ」

「あ、あの。それで、なんですけど。もしよかったら、手繋いでくれませんか?」

「まぁ、いいけど。どうした?珍しいな。みぞれがそう言ってくるのって」

「え、えと。ごめんなさい。私、夜の道が苦手で」

だったらなんで散歩なんか行こうと思った?と思ったが、まあそこは気にしないでおこう。

「先輩、手大きいですね」

「そうか?別に、高校生男子なら普通くらいじゃないか?」

「でも、男の人と手を繋いだの初めてなので。ちょっと驚きました」

「初めてなんだ。みぞれさ、可愛いし。結構いろんな人に告白されたりするんじゃねぇか?」

「かわっ・・・!?先輩、思わせぶりよくないですよ・・・」

「思わせぶりなんかしてないぞ?本音を言ったまでだ」

「先輩。やめてください」

あれ?まさか照れてる?僕が可愛いと言ったときから、みぞれは顔を背けた。あまり顔はよく見えないが、しかし耳が赤くなっている。

「どうしたお前。いつも通りじゃねぇぞ?」

「いえ、なんでもないです。そんなことよりも!!先輩、その、先輩は、好きな人がいないんですか?」

「それはお前も知っているだろ。いねぇよ。そういうみぞれは好きな人いないの?」

僕がそう問うと、予想外の答えが返ってきた。

「実は私、いるんです」

「え、いるのか!?」

「は、はい。実は」

「え、その人はどういう人なんだ?」

「いや、その。それは・・・あまり言いたくないです」

「あ、まぁそうか」

女の子だからな。秘密にしたいことくらいあるか。

「ねぇ、先輩」

「どうした?」

「先輩は、どんな人が好きですか?」

「どんな人、かぁ」

正直に言えば、真愛みたいなやつだ。そりゃあだって、僕の前世の嫁なんだから。好きに決まってるだろ。しかしまぁ、現世では妹だからなぁ。そんな話が通るわけないのだが、どう答えようか。

「んー、強いて言うなら、年下かなぁ。そんで、子供が好きな人だったら」

「年下なんですか!?」

やったやった!!タイプの内に入ってる!!

「まあ、強いてだからな。どちらかというと・・・。って感じだから。そこまで気にしなくていいぞ」

「いえ、良いことが聞けました!!」

それから、みぞれは終始上機嫌だった。

(どうしたんだ?)

今日のみぞれに少し様子のおかしさを感じつつも、その後も散歩するのだった。

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