みぞれの好きな人が明らかになりました!?
そんなこんなで、僕らはとある街道に来ていた。
「うぉぉ、アニメ感すごい」
「たしかここって、アニメの聖地じゃなかったか?」
とても有名なアニメだった気がする。『始まりの物語』という物語の聖地だった気がする。あれ、僕も見たことがあるけど、中々に感動した。何よりも、なんか関係性が僕と似ているんだよな。
「あー、たしか、見たことがある気がする」
「まじ?あれ良かったよな」
「そうですね。主人公の優しさが良かったんですよ」
「わかる」
「むー。先輩」
「なんだよ」
「そうだ!あれ!!あそこ行こ!!」
「早速?まぁ、いいけど」
そんなこんなで、僕らはお土産やさんに向かった。
「ねぇねぇ先輩これどう思う?」
「ま、いいんじゃね」
「反応薄い!!もう少し感情込めて言ってよ」
「たしかに。それは失礼だったか。でも、そのお土産、誰に渡すんだよ」
「そりゃあ、先輩にだよ」
「それじゃあお土産の意味ないじゃねぇか」
「なんでですか。先輩のために買うんですから」
「お土産ってな、どこかへの旅先などで買ってくる品物の事を言うんだよ」
「それで言ったら、今も旅先じゃないですか」
「そうだけど、まぁ、なんでもいいや。僕に買ってくれるのか?」
「うん!!先輩のためのものだから!!」
「そっか。ありがとう」
「美味しく味わって食べてくださいねー?」
「わかった」
そうして僕は、後輩にお土産?を貰うのだった。
それから一日中、僕らは遊び呆けた。色々なとこに行って、色々なところで写真を撮った。まぁ、そりゃあ楽しくないわけがなかった。めんどいやつが二人いるが、それでも楽しかった。
「はぁ、1日でだいぶお金減ったな」
何故なら、優希と真愛に使わされたからである。いやまあね?先輩だから、奢ってやるとは言いましたけども、流石に遠慮くらいはしましょうよ。
「あ、あははー。なんと言いますか。先輩、どんまい」
「かなしい。でもまぁ、もう旅館に泊まるのか」
本来の目的は、温泉旅行。ということで、今は温泉街に来ていた。何よりも楽しみなのは、柴田温泉。今日の疲れを、なかったかのように出来るほどの疲労回復。
「たまらねぇ・・・」
想像するだけでも、幸せな気分になれた。
そんなこんなで、僕は男子一人なので、優希達とは離れて、一人で暖簾を潜った。
「早く行こう」
ほんとに、疲れが溜まっていた。さぁ、憩いの湯へ、入りに行こう。
そうして温泉に来た私たちは、温泉に浸かっていた。
「あったか~!!」
「ね、ほんと!!癒されるよねー」
「今日ほんと、先輩達と来れて嬉しいです!!」
「そんなこと言ってくれるなんて・・・!!もう、真愛ちゃんったら可愛い!!」
「えへへー」
「そうだ真愛ちゃん。折角なんだし、敬語外してみない?」
「え?いやいやそんな、忝ない」
「いいのいいの。せっかく仲良くなったんだしさ、良かったら私の事をみぞれって呼んでみて?」
「そうそう。私の事も、優希って呼んでみて!!」
「え、いやぁ。じゃあ、それなら、優希ちゃん、みぞれちゃんでいいですか?」
「うん!!全然いいよ!!」
「じゃあ、これからよろしく!!優希ちゃん、みぞれちゃん!!」
「かわいい・・・。天使すぎる」
閑話休題。
「じゃあ、早速始めちゃう?」
「そうだねー。行っちゃう?」
「でも、まだはやくない?」
「今だからこそだよ!!お客さんもいないし」
「そっかー。じゃあ、やっちゃいましょう!!」
そう。私たちが始めるのは、
「恋バナ!!」
「と言っても、話題は優希だろうね」
「いやいや、真愛ちゃんもみぞれも聞くよ?」
「え!?いやぁ、私は・・・」
「だめだよみぞれ。私たちの前なんだから、素直になっちゃお!!」
「えー、でもー」
「じゃあ、特徴だけでも」
「んー。えっと、格好良くて、優しくて・・・」
「ありふれすぎ。じゃあ、先輩?」
「う、うん」
一瞬、私の目を見られたような気がする。
「あれ?もしかして、みぞれちゃんの好きな人って・・・」
「え?」
「まさか、お兄ちゃん!!」
「へっ!?」
「お、その反応は、図星だねー。おやおやー?私のライバル登場かな?」
「いやいや、そんなんじゃ!!」
「でも、特徴当てはまってたしー。これはソレなやつですか?」
「えっと、あの」
「いいんだよ。みぞれ」
「え?」
「正直になっていいの。それで、私がみぞれを嫌ったりしないから」
「ほんとうに、いいの?」
「うん。私たちは親友でしょ?それに、そんな恋愛で裂かれるような仲じゃないでしょ?だから」
「・・・うん。わかった。私の好きな人は、先輩。夢叶大和という男の人だよ」
「いやぁー、お兄ちゃんったらモテモテ」
「やっぱりねー。でも、だったらみぞれって、なんでもっと先輩にアタックしないの?」
「優希が、先輩の事好きでしょ?だから、どちみち叶わないだろうなぁって」
「諦めちゃだめだよ」
「っ!!」
「たしかにさ、私は先輩の事が好きだけど、まだ先輩は私の事好きじゃないの。だったら、可能性あるじゃない。なのになんで、可能性を自ら潰すわけ?好きなら、私に対抗しなさいよ」
「優希・・・」
「いいんだよ。それでこそあっての、私たちじゃない。張り合うときは張り合いましょ」
「・・・うん!!」
私は、一つ上の先輩、夢叶大和先輩が好きだ。今、優希が言ってくれたように、私たちは親友だ。そうだ。だから、恐れないでおこう。恋愛という勝負こそは、優希に負けないようにしよう。そう、決めたのだった。




