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転生者である僕の唯一の趣味とは?

嬉しいことに、今日は休みだった。だから、あいつが関わりに来ることがない。しかし、

「約束してしまったからなぁ」

一応説明をするとしよう。僕は平凡な高校生なのだが、何故か学園一美少女である白夢優希という少女に惚れられている。そうして、一度もう二度と関わるなと言って突き放したのだが。昨日、名も知らない白髪の少女に、全責任を彼女が負う代わりに優希と関わるという約束をしてしまった。だから、僕は週が明けたら彼女と関わらなければいけないこととなる。また、面倒事が増えてしまうが、それは慣れるしかないのだろう。そして、現在何をしているのかというと、僕は小説を読んでいた。一応趣味ではあるが、オタクになるほどではない。しかし、新しい世界に来てからの唯一の娯楽でもあった。僕はたまに小説を書いたりもするが、出版はしない。良い作品が書けないから、僕は他の人が書いた作品を読み続けている。この際、伝授しよう。本を嗜むというのは、結構良いことだったりする。自分の想像した世界に入り込むことが出来て、それが中々に楽しいものだったりする。そして、小説を読むことによって、語彙力も上がった気がした。それが、僕のもう一つの趣味のようなものに当たる。それは、

「はいどうも!!皆さんこんにちは!!」

配信活動だ。きっかけは、語彙力が上がったことではないが、ぼくが中学の時、とある動画を見たことがきっかけで僕は配信活動を始めた。最初こそはあまり奮った注目は浴びなかったが、ある日突然動画が再生され始めて、それが現在に至ると登録者は100万人を越えていた。だから、学校でもそこそこ僕の話は上がったりする。ぼくがその場にいるときは、適当に反応をして乗りきっているが、正直恥ずかしい思いもある。しかし、僕自信あまりゲームは好きではないのだが、視聴者はゲーム配信を求め続けるので僕はそれをやり続ける。配信は、大体ご飯を食べる時間までする。一時間ほど、だろうか。その間椅子に座り続けて、ただゲームをする。まったく、ゲームをすることの楽しさがわからない。これで、なぜ売れるのかもわからない。しかし、こんな楽な稼ぎ方をする僕は、とんだ幸せ者なんだな。とつくづく思う。そして、一通り配信をしたら、

「今日の配信は終わりにしたいと思います」

と言って配信を締め括る。本当に、ただ座り続けて話し続けるのは辛い。じゃあやめればいいじゃないか。と思う人もいるだろう。しかし、応援してくれる人や、見ている人が面白いと言ってくれるから、僕は配信者を続ける。それが、僕の休日の過ごし方だった。


そうして、そんな日常を繰り返していたら気づけば週末を過ぎ、学校になっていた。そして、その日の昼休み。久しぶりに優希が顔を出していた。

「あぁ、先輩とまた話せるなんて・・・!!私、とんでもなく幸せです!!」

やっぱり、暑苦しい。とりあえず人目のつかない屋上に来たが、僕ははやくもその暑苦しさに耐えれなくなりそうなのであった。

「それで先輩。突然なお願いなんですけど」

「なんだよ」

「連絡先交換してくれませんか?」

「いやだ」

即答で、断った。

「えぇ!?どうして!?」

「お前と繋いだら、毎日通知がうるさくなりそうだ」

「それは、まだ分からないじゃないですか」

「わかる。僕にはわかる。実際、うるさくするつもりでいただろ?」

そう、僕が問いかけると、

「・・・」

図星をついたかのように、彼女は黙り込んだ。

「だったら、繋ぐ必要がない」

「だ、だって、普通そうでしょ!?学校じゃなくても好きな人と話せるんだから、いっぱい話したいじゃないですか!!」

いやまぁ、わからなくはないが、でも僕からしたらとんでもない迷惑すぎるのである。

「だから、繋ぎましょう!!」

「それだと、お前だけが得するじゃねぇか」

「んー。堅苦しいですね。というか先輩、メッセージ友達いるんですか?」

「とんでもなく酷い質問だな。あまり舐めるな。流石にいる」

「どれくらいなんですか?」

「ざっと200人ほど」

「多くないですか!?」

そりゃそうだろ。同級生などとは誰とも繋いでないが、他の活動者と繋いでいたりはする。故に、僕はそれほど友達の数が多いのである。

「だったら、なんで私とは繋いでくれないんですか!?」

「単に、ネッ友以外とは仲良くするつもりがないからだ」

それに、もし誤送信とかでバレてしまったらもっと面倒事に巻き込まれることになるからな。

「なんで、そんなに手強いのでしょうか」

「なんと言おうと、だめなもんはだめだ」

「じゃあ、電話は?」

「だめだ」

「えぇー!!どうして!!電話は極力控えますから!!それでもだめですか?」

「あぁ。だめだ。それに僕は電話をする暇なんてない」

そんな適当な嘘をつく。

「お願いです。先輩ともっと話したいんです。そして、落としたいんです」

その言葉に少し心臓が跳ねるが、だからと言って許すわけにもいかない。

「んー。それでもだめですか」

「いい加減諦めてくれ。本当に嫌いになりそうだ」

「なんででしょうか。他の男の子はすぐ私に下心を丸見えにさせるのに、何故貴方だけは私にそんな冷たい言葉を浴び続けるんでしょうか」

それに、答えを返すことは出来ないが、しかし、僕にも全うな理由があったりする。

「む。先輩が振り向いてくれるにはどうしたらいいでしょうか」

久しぶりに会ったけど、その気持ちだけは変わらなかったのか。

(案外、一途な奴だな)

出会って1週間がたった頃、僕は密かに初めて彼女の長所を知ることになった、そんな昼休みだったのだ。

タイトルどうですかね?面白味が消え失せたりとかはないですか?

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