何度もお風呂を断ったらまさかの行動に出てきて・・・!?
そんなこんなで、昼からは真愛もやって来て、狭い机で3人で勉強することになった。
「難しくない?この問題」
「僕らの高校に入るんだろ。これくらい解けないと、合格は厳しいぞ」
「は、はひ!!がんばります」
威勢がいい。僕の妹は、そこまで頭がいいわけではない。でも、僕の高校に入りたがる理由は、
「先輩たちと同じ高校がいいから!!」
とのこと。僕のことは眼中に無いそうだ。悲しい。現世では妹で、前世では嫁。だから、気にされてない悲しさと、妹であることからどうでもいい感情が混ざって、現在とても混乱している。
「せんぱーい。飽きた」
「始めて10分だぞ。流石にはやい」
「先輩からの充電が足りなーい」
「わけのわからんことを言うな。つべこべ言わず、続けろ」
「流石にスパルタすぎますってぇー」
「ねえ!!もう少し優しくしてくれたっていいよね!?」
「甘やかしたって、お前たちやらねぇだろ」
「うぐっ・・・。いや、そんなこと、ないですけど!?」
「目が泳いでんだ。丸分かりだぞ」
「先輩疲れたー」
「そうかぁ。ほれ、そこ間違ってんぞ」
「ん?そんなの知らなーい」
「お前さぁ」
「はい!!」
「大学行くんか?」
「大学?わかりません。私は先輩について行きますけど」
「僕な、大学は優聖学園行くけど」
「え!?そこって、確か最難関大学ですよね!?」
「そうだが?ついて来るってんなら、それくらいには学力には自信あるんだよな??」
実際、大学なんか行かない。たしかにどの大学でも行ける頭脳はあるが、そんなの、大学に行ったところで意味はない。講義を受けるだけ。そんなつまらない話があるか。
「う、うぅぅ・・・」
しかしまぁ、これでこいつがやる気になったのなら、それでいいだろう。
そんなこんなで、勉強は終わりを迎えた。
「疲れたーー。せんぱーい。お疲れさまの・・・」
「そんなのはない。やるなら真愛とやれ」
「真愛ちゃーん!!」
「せんぱーい!!」
「・・・」
よし、逃げ出すか。
「先輩だめですよ!!どこにも行っちゃ」
「監禁するな。もうすぐ夜ご飯だし、飯作らないといけないだろ?」
「あ、それじゃあ!!3人で作りましょうよ!!」
「いいですね!!それ!!あ、お兄ちゃん、意外と料理下手ですよ」
「何を言ってるんだ。毎日料理作ってあげてただろうが」
「そうだったかなー」
「まじで見返してやる」
「先輩料理上手なんですか?」
「そりゃもうな。どんな料理でも作れるぞ」
「料理できる男、かっこいい」
失言をしてしまったが、まあいいだろう。そんなこんなで、僕らは料理をするのであった。
料理が出来上がって、僕の作った料理を、真愛と優希が食した。すると、
「美味しい!!先輩料理上手すぎません!?」
「だから言っただろ。僕は料理がうまいんだ」
「くっそぉ。うそついたのがバレた」
いや、嘘だったのかよ。
「そんなの、もっと惚れちゃいますよ!!料理も出来て、頭もよくて。更には性格もいい?理想的すぎる・・・」
「そうなんだよねー。兄妹な私でも思うけど、意外とお兄ちゃんって優良物件なんだよね」
「そうか?別にこれくらい普通だろ」
「お兄ちゃんはね、世の中の男子を知らなすぎ。普通はね、どれかのステータスが最悪なんだよ。でも、その全てのステータスを高評価にまで持っていったのが、お兄ちゃんなの。つまり、お兄ちゃんは最高」
「やっぱお前ブラコンだろ」
「は?なに言ってんの。そんなわけないじゃん」
「わかったわかった。わかったから、そんなに怒るなって」
逆に言ったら、これだけ兄を褒める妹も、世の中では希少だと思うが。
「先輩。私に興味ありませんか?」
「それでお前はすぐ誘うな」
「だってー。こんな優良物件な男、捨てきれないですもん。そりゃ自分の物にしたくなりますよ」
「それはそうかもしれないが。はぁ、今はご飯中だ」
「だからこそいいんじゃないですかー」
全く、こいつらの気持ちは、本当によくわからない。
そんなこんなで。
「先輩!!今日こそは!!」
「だから無理だって」
「なんでー!!大事なところは隠しますから!!お背中流させてください!!」
「だからそういう問題じゃねぇっての」
「なんでですか!!真愛ちゃんも、一緒に入りたがってるんですよ!?」
「あいつに関しては、意味がわからなさすぎる」
まじでこいつら二人してなんなんだ。こいつらには思春期というものがないのか。
「だからねっ!!先輩。諦めてください」
「無理だっての」
「ちぇー。だめですかー」
呆れたのか、優希は帰っていった。
「最初からそれでいいんだよ」
そうして30分ほどが経ってから、僕はお風呂場に向かった。
最近は、お風呂場が一番の休息地かもしれない。だって、誰にも邪魔されないから。
「ふぅ~。至高」
そろそろ本格的な夏に入るが、それでも湯船に浸かることは最高だ。疲れが、一気に飛ぶ感じがする。すると、その瞬間。洗面所の方から、何やら気配が感じた。
「ははっ。まさか・・・な」
あいつらも、流石にそこまではしてこないだろう。
「敵意があるわけではないし、幽霊か?」
それならそれでいいだろう。とにかく、温まろう・・・。と、その瞬間。
「今だーー!!」
「おい馬鹿!!」
最悪の事態が、現実となってしまった。
「こうでもしないと、一緒に入れないですからね」
「来るなって言ったろ!!てかまず、せめてシャワーをしろ!!」
「一緒に入ることは許容してくれるんですね!!」
「あーもう・・・!!」
その瞬間、僕の叫びが家中を轟かせた。
「出てけー!!」
この日、唯一の休息地が、彼女らによって奪われるのであった。




