学年一の美少女と同居します!?
僕には、惚れられている少女がいる。3ヶ月もの間、冷めることなく、ただ片想いで、僕に好きと言い続けてきた少女がいる。その少女の名前を、白夢優希という。今日は、そんな少女と出会って、大体3ヶ月が経った日だ。いつ始めて話したかは覚えていないが、まぁ大体この辺の日にちだっただろう。そんな今日は、1学期の終了を宣言する終業式。過去一、終わるのがはやいと思った一学期だった。それは、後輩たちがいたから。
「先輩!!今日でもう一学期が終了ですかー」
「そうだな。なんだかんだ言って、終わるのがはやかったな」
「え!!それは、楽しかったっていうことでいいですか!?」
「ま、まぁ。そうだな」
「先輩が照れたー!!うわ、今携帯持ってない・・・」
「待て待て。何をしようとしてたんだ??」
まさか、写真を撮ろうとなんて・・・しないよな?
「そんなことはともかく、今日の夜から先輩と同居だ!!」
そう、彼女が言った通り、実は、一週間彼女の家で、養ってもらうことになった。お母さん曰く、両親がいないから。とのこと。そんなこんなで、1日が始まる。といっても、ただ話を聞いて終わりだ。気づけば、昼になっていて、荷物を用意するために、一度家に帰った。先に家に着いていた真愛が、既にスタンバっていた。
「お兄ちゃん早く!!早く先輩の家に行くよ!!」
「ちょっと待てって。ゆっくり用意するから。そんなに早く行っても、迷惑なだけだろ」
「でも、はやくいきたいの!!」
「はいはい。わかった。ちょっと待っててくれ」
そして数分後、用意が出来た僕たちは、家を出発していた。・・・そして、家に着くと、今日はたまたま休日だったのか、家に車が一台止まっていた。インターホンを鳴らす。すると、
「お待たせ。大和」
「一週間、よろしくお願いします」
「うん。上がって。あ、優希は部屋にいるから。会いたかったら行ってもいいわよ」
「だってよ。真愛。・・・真愛?」
返答がないので、横を見てみると、
「え、消えた?」
既に、そこに真愛の姿はなかった。
「はやすぎだろ。あいつ」
「あ、そうだ。大和。優希が物凄く会いたがっていたから、もしよかったら、会ってあげてくれない?」
「はい。わかりました」
と言われたので、仕方なく優希の部屋へ向かう。
「あ、先輩!!いや、実質兄妹だから・・・お兄ちゃん!!」
部屋を開けた瞬間、満面の笑みで、優希がこちらをみつめていた。
「えっと。なんだこの状況」
何故か真愛は、優希の膝枕に淘汰されていた。
「あ、先輩も私の膝枕使いますか?」
「だからいらねぇっての。あと、兄妹じゃない」
「なんで。同じ家に住むんですから、兄妹でしょ」
「違う。これは、居候だ」
「つまんないのー。じゃあ先輩。私を妹として見てくださいね!!」
結局はそうなるのかよ。
「そうだ真愛ちゃん!!私ね、年下の姉妹がほしかったの!!一回、お姉ちゃんって呼んでみて!!」
「わかった!!おねーちゃん!!」
「ぐはぁっ!!こ、これは・・・」
こっそり、僕は部屋を出ようとする。
「だめだよ?お兄ちゃん」
「お兄ちゃんって呼ぶな。混乱する」
これを見ている人も、誰が言っているかわからなくなるだろうが。・・・いや、そんな人、創世者以外いないか。
そんなこんなで、その後は部屋紹介やら、ご飯やらで・・・。色々しているうちに、気づけば夜になっていた。
「んー。そろそろお風呂に入らないといけないか」
わかる人もいるだろう。人の家のお風呂を使用するのは、少し気が引ける。すると、ガチャリと、僕の部屋のドアが開いた。
「せ、せんぱーい」
「どうした?」
「あ、あの。もうお風呂って入りました?」
「いや、まだだが」
・・・ま、まさか!!
「あの!!シャンプーとかいろいろ教えるので!!一緒にお風呂入りませんか!!」
「だと思った。大丈夫。というか、無理だ!!シャンプーくらいわかる」
「いや、先輩絶対わからないです!!だって、うちの容器、全部同じですから!!」
「なんでそんな・・・。とにかく、必要ない」
「だったらもう!!本音を話します!!一度、兄妹とお風呂に入ってみたかったんです!!」
「はぁ?だったら、真愛を誘えよ」
「あ、真愛ちゃんは既に許可を得ていますよ」
「え、えぇ・・・?」
「あとは先輩だけです。大丈夫です安心してください!!ちゃんと隠してるので!!」
「そういう問題じゃねぇよ」
これがあるから、同居は反対意見だったんだ。
「んー。中々手強いですねー。先輩は」
「そりゃそうだろ。誰が後輩の女子なんかと、風呂入るんだ」
「入るでしょ!!お年頃の男の子は、興奮して鼻の下を伸ばすはずです!!」
「いいから、僕は後で入る。先に入ってこい」
「おい!!お兄ちゃん!!」
すると、突然真愛が部屋に入ってきた。
「会話は全て聞いていた!!さあ、お兄ちゃんよ。一緒にお風呂に入るのだ!!」
「黙れガキ。入るわけねぇだろ」
「うわ、お兄ちゃんったら、ロ○コン」
「あーもう、めんどくさい」
結局、諦めた優希と真愛は、二人でお風呂場へ向かった。
「考えたらわかるだろ。どこにお年頃の高校生の男女達で、お風呂に入る馬鹿がいるんだよ」
その後、お風呂から上がった優希達が、何を思ったのか。僕に謝ってきたのだ。




