学年一の美少女がとんでもない行動に出て・・・!?
そうして、真愛とお母さんを待つ間、優希の部屋に、たった二人の時間が作られた。
「先輩。言った通り、ベッド使っていいですよ」
「だから使わねぇっての」
最近、こいつはスキンシップこそ減ったものの、このような言動が増えてきた。なにかに影響されたのか。その辺はわからないが、よくこんなことを言ってくるようになった。
「じゃあ膝枕もお付けします!!非売品ですよ!!超貴重です!!」
「いらない。僕はいつも使ってる枕じゃないと寝れない」
「んー。中々連れないですねー」
そう言って、頬を膨らます優希。正直、これは可愛いと思ってしまった。
「でも、暇じゃないですか?何します?」
「別に何もしなくていいんじゃね?」
「嫌です!!せっかく先輩が家に来てるから、なにかしたいです!!」
「って言ってもなー。することがないじゃないか」
「う、それは、事実です」
「だから、別に何もしやず、ただ待つだけでもいいんじゃないか?」
「いやだー。なにかしたい!!」
「って言ってもな・・・」
すると、チャイムが鳴り響く。
「あ、真愛だ」
「真愛ちゃん来た!?はーい!!今行くよー!!」
ドタバタと、階段を降りていって、ほんの数秒何かを話して、またすぐ階段を駆け登る。
「こけるぞー」
僕がそういうと、
「あいたっ!!」
注意した通りのことが、起こってしまった。
「先輩大丈夫ですか!?」
「だいじょぶー!!安心して!!」
そんなこともありつつ、部屋に真愛がやってくる。
「ねぇねぇ真愛ちゃん聞いて!!先輩がね、全然遊んでくれようとしないの」
「うわ、お兄ちゃんさいてー。遊んであげなさいよ」
「だって、やることねぇし。あとその特有の女子ノリやめろ」
「だから先輩。罰として、膝枕!!」
「だからやらねぇって」
「ほんとは欲望が脳内を占領してるんじゃないのー?そのうち、理性が保たなくなって・・・うぎゃー!!」
一人、変な妄想を繰り広げている馬鹿一名。
「じ、じゃあ。私に後ろから・・・ハグしてください!!」
「ぶっ!!・・・あぶねぇ」
普通に、人の部屋じゃなかったら吐いてたぞ。
「なに言い出すんだよ。急に」
「いいからー。先輩に甘えたいんです」
「ほらやってあげなよー。いつも私にしてるじゃん」
「そうなの!?」
「やってないやってない!!タチの悪い嘘を吐くな」
「そんなのはどうでもいいから!!ほら、動画撮っててあげるから」
「もっとやりにくいわ!!」
「逆にしようとしてくれてたんですか!?やったー!!」
「あーもう。話が通じない馬鹿ばっかりだ」
「いいからー。はやく。抱きついちゃいなよ!!誰かに見られてる訳じゃないんだし」
「妹が真横にいるんだよ」
「せんぱーい!!」
「く、来るなー!!!」
そんなこんなで、
「なぁ、反省してんのか」
「はい。ごめんなさい」
流石に、これは叱責するしかない。まったく、たまったもんじゃない。いきなり抱きつくとか、どんな神経してんだ。
「だって先輩、全然抱きついてくれないし」
「話が違うだろ。それで、真愛も真愛だ」
「はい・・・」
「あれはダメだろ。ほんと、気分が悪い」
「私のハグで許して!!」
「全然懲りてねぇな。こいつ」
さっき叱責したばっかりだろうが。
「じゃあもう、真愛。お母さん来るまで勉強するぞ」
「はぁーい」
「じゃあ、私も教えていい?」
「まぁ、いいよ」
「やったー!!先輩、よろしくお願いします!!だから、お兄ちゃん、気持ちはすごーく嬉しいんだけど、ちょっと必要ないかも」
「こいつ・・・。まぁ、その方がいいか」
「じゃあ、ベッドどうぞ」
「だから使わねぇって」
そうして、お母さんが来るまで、僕たちは待つのだった。
数時間後、玄関から鍵が開く音が聞こえてくる。
「あ、帰ってきた」
「よし。じゃあ真愛。行くか」
「はぁーい」
「優希は、一旦ここにいてくれ。もし必要になったら、呼ぶから」
「わかりましたー」
そうして、僕はリビングで、お母さんを待つ。
「はいはい。お待たせー。それで、例の件のこと。だよね。どうかしら?」
「僕はまだ悩んでいますね。真愛は、大賛成らしいですけど」
「あらそうなの。困ったものねぇ。やっぱり、娘のことかしら」
「そうですね。一応、好かれてはいるんで」
「部屋は空き部屋があるから、なんとかまるけど。まぁ、同じ屋根の下で過ごすわけだからねぇ」
「はい。お母さんの気持ちは、十分承知しているんですが、やはり好かれている以上、安心できるものも安心できないですね」
「そうなのねー。でも、とりあえず、一週間だけでもね!!同居してみるのはどうかしら。娘も、実はしてこなかったりするかもしれないんだし」
「一週間限定・・・ですか」
それは、ありかも。
「だったら、僕も。一週間限定なら、大丈夫です」
「ほんと?じゃあ、そうしてもらいたいわね」
「わかりました。あとは、優希がよければ、それでお願いしたいです」
「じゃあ、本人を呼びましょうか」
そうして、お母さんが名前を呼ぶと、すぐに階段から大きな足音が聞こえてくる。
「どうしたの?」
「話があるから、とりあえず座りなさい」
「は、はい」
「それで、説明してあげて。大和くん」
「はい。とりあえず、一週間限定で、同居させていただくことになります」
「ほんと!?やったー!!先輩と同じ家にすめるんだー!!真愛ちゃんも実質妹になったみたいなもんだし!!幸せすぎて涙出そう」
「これは、承諾っていうことで良さそうですね」
「そうね。それじゃあ、明日からでいいかしら?」
「はい。真愛もそれでいいか?」
「はい!!お願いします!!」
こうして、1週間限定の、同居生活が決まったのであった。




