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後輩にまさかの好かれてしまった!?  作者: 柴田優生


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熱愛

それから私は、悩み続けていた。だって、先輩に触れたいんだもん!!今日の昼、何て言われたか知ってる!?

「素直になれ。伝わることも伝わらないぞ」

って言われたんだよ!?だったら、素直になっても・・・いいよね?

私には、好きな人がいる。その人は、一つ上の、夢叶大和という先輩だ。先輩は、他の男子と違って、私に一切の興味を向けなかった。それがきっかけで、私は先輩の事を好きになった。

「んー!!」

そして今、そんな大好きな先輩が、隣で寝ている!!普通、そんな状況だったら襲いたくも寝るよね!?そうだよね!?それで、昼時に先輩にそう言われたこともあって、私は悩んでいる。でも、

「ちょっとくらいだったら、いいよね?」

先輩にそういうことを出来る時間は、今日のこの時間くらいしかないし・・・。

「あぁーもう。どうしよう・・・」

と悩んでいたその時、

「わっ!?せ、せせせせせせ先輩!?」

電車に揺られたせいか、先輩の頭が私の肩にのった!!あぁ~。やばい。蒸発する~。

「あぁ、あぁぁ・・・」

ほんとに、幸せ。好きな人がいることって、こんなに楽しかったんだ。

「で、でも・・・。先輩。今日もお金出してくれたし、いつも頑張ってるし。ね?今日くらいは・・・いいよね?」

一度、先輩にしてみたいことがある。それは、膝枕だ!!(迫真)いつも、先輩に甘えてばっかだから、今日くらいは・・・先輩に甘えて欲しい。いつも、妹さんのお世話で疲れているだろうし。

「先輩。膝枕。いりますか?」

「・・・」

「非売品ですよ。美少女の膝枕。試してみますか?」

「・・・」

まあ、そりゃ、話すこと出来ないか。んー。どうしよう~。先輩。こういう時じゃないと甘えてくれないし。でも、ここ電車だし。公の場でそんなこと出来ないしなぁー。でも、

「肩に頭をのせられているだけで、それだけでも十分幸せなんだけどね」

もうほんとどうしようー。

「いや、やめておこう」

なんか、それはそれで先輩に悪い気がしてきた。我慢しよう。我慢!!そうして、30分その状況に耐え続け、先輩を起こしたら、ものすごい勢いで謝ってくるのであった。


次の日、町をぶらついていたら、また優希のお母さんに呼び止められた。そういえば、家族にならないか。という話をされていたな。たしか真愛は・・・

「優希先輩が義姉になるなら光栄じゃん!!」

との、とても賛成派なようで。

「また呼び出してしまってすまないね。どう?話はあった?」

「えっと、妹は、賛成派らしいです。けど、僕は・・・正直言ってしまえば、あまり兄妹にはなりたくないです」

「そう。それはどうして?」

「娘さんから話も聞いている通り、彼女は僕の事を恋愛的に好いてるんです。そんな人と、同じ屋根の下で住んでしまったら、間違いが起こってしまうかもしれない。それが、怖いんです。まだあいつの素を知らないんですけど、一応好かれてる側なので。それを、恐れているんです」

「そうなのね。まあ、無理にと言った話ではないですから。私は、娘を幸せに出来たら、悔いはないんです。出来れば、夏休みまでには答えを出してほしいです」

「わかり、ました」

「それじゃあ、また娘の話でも聞かせてくれる?」

同じ屋根の下で住むことに、もう一つ難点がある。それは、僕の配信活動だ。僕は、登録者が100万人を越えている。故に、優希が知っている可能性もある。だから、もし配信者だって知られたら、それまた何かが起こってしまうかもしれない。顔出しも一応してるから、週刊紙なんかに撮られたら最悪の事態になる。

(いや、この際配信者活動をやめるってのも)

別に、あれはただ、趣味でやっているだけのものだ。やめたところで、別に害はない。もし、僕が彼女の家で過ごすとなったとき、配信活動をやめてしまえば、その難点は解消する。あとは、僕の気持ち次第。

(引退も、視野に入れておくか)

そんなこんなで、僕は少しだけお母さんと話したあと、店を出るのだった。


町を歩いていると、なにやら前に見覚えのある人物が歩いていた。

「あれは・・・みぞれか?」

身長、そして髪色まで一致している。少し、話しかけてみようか。

「みぞれ、か?」

「え?先輩?どうして?」

「町を歩いていたら、たまたま見かけてな。ごめん。なんか急ぎの用事でもあった?」

「いや、ただ買い物をしていただけなんで。あ、よかったら、一緒に買い物しませんか?」

「あぁ、いいよ。ちょうど暇だったし」

「それじゃあ、近くの服屋にいきましょう!!」

「わかった」

このときの僕は、気づく由もなかった。僕のこの行動が、後にとんでもない波乱を呼び起こすことに。


みぞれとの買い物も終わり、僕は家へ帰った。すると、

「ちょっとちょっと!!お兄ちゃん!!」

ものすごい勢いで、真愛が僕の方へ駆け寄ってきた。

「なんだよ。虫でも出たか?」

「いや、それよりもやばい!!」

こいつ、虫が嫌いなんだが・・・それよりもやばいってことは、相当重要なことなんだな。

「なんだよ」

と、僕が用件を聞き出した、その瞬間。

「お兄ちゃんが、熱愛報道されてるよ!?」

「・・・は?」

どういうこと?熱愛?

「っ!!まさか!!」

みぞれと買い物したときか!?

「これ!!視聴者が、たまたま見つけて、撮ったんだって!!」

「うそだろ?」

そうだ。チャンネルは!!僕は、自分の活動アカウントを確認した。すると、

「なんだよ。これ」

画面には、とんでもない量の批判コメントが、殺到していた。

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