学園一美少女な彼女が素直になって・・・!?
そんなこんなで、僕は後輩の白夢優希の我が儘によって、みぞれのバスケの試合終わりに遊ぶことになった。はぁ。この遊びには、真愛も同伴している。つまり、つまりだ。
(僕のお金が・・・飛んでいく)
現在は6月末。まだ収益が安定してるから良いが、それでも、毎度こいつに高い買い物をさせられる。あぁー。最悪だ。
「お兄ちゃん」
「は、はい!!」
「どうしたのそんな元気よく返事なんかして」
「い、いや。なんでもない。それで、用件は?」
「ちゃんと、先輩にお金出してあげるんだよ?」
「え?あ、まぁ。そりゃ出すけど。お前が買えって言ってこないなんて、珍しいな」
「そりゃ買ってくれるなら甘えてお金出してもらうよ?」
「遠慮しとく」
「え~。なんでー」
「だって、お前に金なんか出したら数万は使われるから」
「そんなこと、ないし??」
「目泳いでるぞ」
「気のせいだよー。それじゃっ、お金よろしくね!!」
「・・・はぁ。結局はかよ」
「せんぱーい!!はやくー!!」
「はいはい」
「行こっか」
「んで、どこか行きたいところあんのか?」
「んー。私、あんまり土地勘がなくて。この辺のこと、何もわからないんですよね」
「なんだよそれ。まぁ、だったら無難に、ショッピングモールでも行くか?」
「あり!!ちょうどお昼食べてないし、お腹空いてきた!!」
「へいへい。優希、それでいいか?」
「はい!!お願いします!!」
そうして僕らは、近くのショッピングモールへと向かっていった。
「そんじゃ、食べたいもんを選んでこい」
「はぁーい」
「優希。どれがいい?」
「え?同じものを食べるんですか?」
「いや、せっかくだし、払ってやろうと思って」
「え、いやそんな。悪いですよ」
「大丈夫だって。先輩として格好つけたいだけだ」
「そうですか。じゃあ、甘えてもいいですか?」
「あぁ、いいぞ」
「先輩、そんなことされたらもっと好きになりますって」
「そうかぁー。別に、好きになりたいなら、なってもいいんだぞ」
「え?」
「自分の気持ちには嘘をつかないほうがいい。素直になるのが一番だ」
「せ、先輩。先輩は・・・拒絶しないんですか?」
「なんで拒絶するんだよ。好かれてることは別に悪いことではないじゃないか」
「そう、ですけど。先輩暑苦しいのは苦手だって」
「たしかに、暑苦しいのは苦手だ。しかし、自分の気持ちには正直になって欲しい。じゃないと、伝わることも、伝えられないぞ」
「っ・・・」
「人を信じすぎるのもよくないが、それでも正直になることが一番だ。暑苦しくても、何もアピールしてこないよりかはマシだと思う」
「先輩・・・。じゃあ、私も素直になっていいんですか?」
「そりゃもちろん。あ、ただ。度が過ぎた行為だけは止めとけよ?」
「は、はい!!あの、もしかしたら・・・気持ちが抑えられなくなって、ハグしに行っちゃうかもしれませんが」
「お前普段なに考えて生きてんだよ。まぁ、基本しないでほしいな。だけど。もし、そういう時があったら一声言ってくれ。そうしたら考える」
「や、やった!!これで合法的に、先輩とハグが!!」
「あー、選択を間違えたかもしれない。んまぁ、とにかく。好きなもん選んでこい」
「はい!!お言葉に甘えて!!先輩!!」
「威勢がいい奴だ」
あれくらい元気な方がいいだろう。
「じゃあ早速、先輩」
「なんだよ」
「大好きです!!」
「ちょおい!!一声かけろって!!」
「わぁ、学生カップルだ」
「尊い~!!男の方も、なんかイケてない!?」
「ちょ、やめろって。恥ずかしいから!!」
「いやでーす。今は甘えたい気分なんです」
「だからって!!僕らはカップルじゃねぇんだぞ!!」
「いっそのこと、付き合っちゃいますか?」
「付き合わねぇよ!!」
そんな、慌ただしいお昼時を過ごすのだった。
夕方にもなり、僕らは電車に揺られながら帰っていた。
「はぁーあ。お財布からお金が・・・」
優希はまだよかったが、真愛から多額のお金を出費させられた・・・。
「今日だけで合計9万か」
まったく、洋服の一つが高いんだよ。なんだよ。1万5000円って。
「はぁ。世の中も高騰したもんだ・・・」
最近は、食品も高くなってきたし。
「はぁ。僕が転生者じゃなかったら超貧乏だっただろうな」
実は、前世世界を救った勇者ということもあり、僕は創世者から毎月お金をもらっている。それに加えて、配信活動での収益だから、まぁそこそこな額を貰っているわけだ。それでも。
「札1枚の価値、だいぶ高いんだよ」
はぁ。なんか疲れた。そういえば最近、あまり寝れてないな。視聴者に
「もっと配信しろ」
って言われて、最近は深夜まで配信漬けだ。
「ふぁ~」
「先輩?眠いんですか?」
「まぁな。最近寝不足で」
「全然寝てもらって大丈夫ですよ?駅に着いたら起こすので」
「そう?悪いな。ちょっと寝てもいいか?」
「はい。どうぞ!!」
「そんじゃ、おやすみ」
そうして僕は、瞼を閉じた。
やばい。やばいやばいやばい。尊い!!私の大好きな先輩が、寝ている!!え、なんで?なんで寝顔まで可愛いの!?天使なの!?あぁ、生きててよかった。先輩のこの寝顔を見れただけで、私幸せー。
「むーっ」
やばい。正直言うと、襲いたい。けど、ここ、電車だし。隣には妹ちゃんがいるし。
「あれ、真愛ちゃん、寝てる」
え、まって!?真愛ちゃんも可愛い!!あ~、心臓が飛び出るー!!
「うぅぅ・・・」
襲いたい衝動を抑えるのに、必死な私、15歳であった。
「・・・」
(騒がしいな)




