表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
後輩にまさかの好かれてしまった!?  作者: 柴田優生


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/108

学園一の美少女が甘えん坊になってしまって!?

約束の土曜日になったので、駄々こねてついてきた真愛と一緒に、優希を待っていた。

「たのしみー」

「みぞれになんて言われても知らないからな?」

「大丈夫だって!!先輩なら、受け入れてくれるって」

「お前なぁ・・・」

人を信じすぎだと思う。人は、信じるだけ損だ。裏切られて、最終泣くのは自分自身。勝手に信じて、泣くだけ。それなのに、人を信じることの何がいいのだろうか?

「またなんか思ったでしょ」

「そりゃあな。じゃなかったらこんな渋い反応しねぇよ」

「ま、それもそっか。あ、あれ優希先輩じゃない!?」

すると、その先には、

「わぁぁぁ!!!きれい!」

「モデルかな?めっちゃ可愛くない!?」

そこには、周りから黄色い声援が飛び交う注目の的、白夢優希がいた。

「そういえば、あいつ学校のマドンナだったな」

短いようで、長く関わっていたから、少し忘れかけていた。そうだ。こいつは学園一の美少女だった。

「あ、先輩たち!!おはようございます!!」

「うげっ」

「優希先輩!!おはようございます!!」

「真愛ちゃんおはよう!!来てくれたの?」

「はい!!先輩の勇姿を目に焼き付けたいので!」

「きっとみぞれも喜ぶよ!!・・・てか、先輩。私が挨拶したら、うげって言いましたね?」

「あ、やべ」

つい漏らした反応が。

「ひどい。そんなに私のこと嫌いなんですか・・・?」

「う、うぅぅ」

「お兄ちゃん酷い。こんなに可愛い先輩に、そんなこと言ったの?さいてー」

「ち、違うんだって。優希は注目の的だったろ?僕は注目を浴びるのが嫌いだ。だから、注目の的の向かう先がこんな僕たちだっていうことが知られて、ちょっと恥ずかしいなってなって!!」

「僕たちって何よ!?」

だめだ。今日地雷を踏みまくっている。もう、口を開けないほうがいいんじゃないか?

「はい。理由はわかりました。じゃあ、改めて言ってください。おはようございます。先輩」

「お、おはよう」

「うん!!それでいいんです!!」

「ふ、ふう」

なんとか、機嫌を戻せたようだ。

「それじゃあ、早速行きましょうか」

「片道2時間かぁ~」

気が遠くなる長さだな。

「ほら、何してんの。はやく行くよ」

「あ、あぁ。わかった」


電車に乗ってすぐ、

「お、空いてるな」

僕が近くの席に座ると、

「先輩の横貰いまーす!!」

「おいこら」

最近、なんかこいつのスキンシップ増えていないか?好きだから・・・というのもあるだろうけど、前はこんなやつじゃなかったような気がする。

「いいじゃんお兄ちゃん。グチグチ言ってたら嫌われるよ?」

「そうですよ先輩!!真愛ちゃんわかってるー!!」

「ほんと、こいつらの団結力はなんなんだよ」

ちゃっかり真愛も隣に座ってきやがるし。やっぱこいつブラコンだろ。

「お兄ちゃん。あれ、出して」

「はいはい」

ちなみに、あれ。とは、真愛の大好きなの夏ソーダだ。僕はよくわからないが、真愛曰く、

「夏のような涼しく暑い情景が頭に流れ込んできて、少し甘酸っぱい味がする」

とのこと。その時、僕はこう思った。

(こいつ、食レポうまいだろ)

と。

「先輩、今日は暑いですね」

「そうだな。天気予報見たが、30℃越えるってよ。まだ6月なのに夏さん張り切ってるよな」

「そうですねぇ。溶けてしまいそうです。だから、先輩・・・」

その瞬間、

「うわっ!!」

「先輩の体温で、私を涼めてください」

「いやいや、お前、人間の平温知ってるか?」

「36℃ほどですね」

「知ってるんじゃないか。だったら、僕で涼むなんてできねぇだろ」

「いや?それは間違いですよ?先輩好きな人いたことないから知らないんですかー?好きな人にくっつくとね、体温が下がるんだよ?」

「あのなぁ、流石に僕でも知ってる。そんなんで、体温が下がるわけがない」

「・・・チッ」

「おい、いま舌打ちしたな!?」

「いえ?してませんけど?」

「うそつくな」

「まぁまぁいいじゃん。ちょっとくらいは許してあげなよー。それでもって先輩でしょ?」

「じゃあお前、同級生の男子に抱きつかれても、嫌じゃないのか?」

「それとこれでは話が違うじゃん?」

「違わない」

「論点がずれてるんだよ。まぁ結局は、許してあげてってこと」

「傍観者の癖に・・・」

「そうですよ!!先輩として、優しく見守ってあげるべきです!!」

「お前は何様だ」

まったく、朝からとんでもないぜ。

「ねぇねぇ先輩」

「なんだよ。また」

「私ね、今日寝不足なの」

「ほう、そりゃどうしてだ?」

「先輩のためにね、朝早くからセットしてきたの」

そういえば、だからいつもと雰囲気が違ったのか。

「だからね、ちょっと寝不足なの。そこで、先輩に頼みがあるの」

「・・・なんだよ」

「肩、貸してくれますか?」

だろうと思ったよ。今日のこいつは、甘えたいモードだろうからな。でもまぁ、眠いんだったら、仕方ないか。

「まぁ、今日だけな?」

「っ!!」

「どうしたんだよ。お前から聞いてきたんだろ?」

「いいえ。なんでもないです。ありがとうございます。先輩」

そう言うと、優希が僕の肩に頭を寄せてくる。その瞬間、シャンプーの香りが漂ってくる。

(いい匂いだな。まさか、これも・・・?)

「いや、流石に妄想しすぎか」

「私を妄想に使ってくれてもいいんですよ?」

「だまれ」

僕がそう言うと、優希はゆっくりと、静かに目を閉じた。

「ふふん、お兄ちゃんもやるね」

「うるさい。おまえも寝不足なんだろ?」

「う、うん。先輩の試合が楽しみすぎて、夜眠れなかった」

「じゃあ、今寝ておけ」

「はぁーい」

その後、僕はとんでもない状況に巻き込まれるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ