学園一の美少女が妹がいることをいいことに甘えてきて!?
そうして僕らは、勉強会をしに来た。はずなのだが、何故か雑談に付き合わされていた。
「真愛ちゃん高校どこ行くのー?」
「先輩と同じところです!!」
「え、ほんと!?じゃあ学校でも話せるようになるの!?」
「はい!私が受験に受かったら、学校でも会えますね!!」
って言っても、話しているのは僕以外だけだ。僕は、ただの空気でしかない。これ、僕が聞いてていいのか?
「あ、そうだ。先輩から聞いてるかもしれないけど、私先輩の事好きなんだ~」
それ、実の妹に言っちゃうのか?
「あ、聞いています。ほんとごめんなさい。うちの兄が」
「ううん。いいんだよ。いつか真愛ちゃんが私の義妹になるかもしれないのかー」
「私も先輩みたいなお姉ちゃんが欲しいです!!だからお兄ちゃん、先輩と結婚して!!」
「強制的じゃねぇか。好きじゃないのに付き合ってどうすんだよ」
「わわ、ひどい。好きじゃないって・・・」
「あ、お兄ちゃん、女の子を泣かせた!!いけないんだー」
「先輩、そんな人だっただなんて・・・」
「お前そんなキャラじゃねぇだろ。ったく」
こいつ、さては調子乗ってるな?妹がいることをいいことに。
「はぁ。さっさと勉強するぞ」
「えー。もうちょっとはなそうよ」
「そうやって無駄に時間が過ぎてもいいのか?」
「それはー、よくないけど」
「だったら、やるぞ。やらない努力なんかないからな。それと、僕との約束、忘れてないだろうな」
「もちろん!!覚えてますよ」
「?先輩、優希と何か約束したんですか?」
「あー、こいつが、テストの点数勝ったらデートに行こって言ってきてな」
「で、でーと」
「あぁそうだ。デートだ」
「お兄ちゃんだらしない。そこは勝負関係なしにデートに行ってあげるべきでしょうが!!」
「いやだって。僕好きじゃ・・・」
「そんなこと言わない!!」
「でも、もう約束してしまったことだ。仕方ない」
「意気地無し」
なんでお前が言うんだよ。
「とりあえずまぁ、勉強始めろ」
「はーい。あっ、先輩」
「どうした」
「分からないところがあったら言いますので、その時は教えてくださいね?」
「ちょおい」
そう言って、優希が僕の横へと移動してくる。
「・・・はぁ。わかったよ」
ここで拒絶したら、また真愛が何か言うだろう。くっそ、面倒くさいやつめ。でも、前世の事もあるから、恨めないんだよなぁ。そこが、難しいところである。
「ねぇねぇ先輩」
「どうした?」
「ここ、見て。合ってる?」
「あぁ。合ってるよ」
「いぇーい。そう言えば先輩。教材広げてないけど。勉強しないの?」
「悪いな。僕、天才すぎるから、勉強なんかしたら余裕で勝ってしまうんだ」
「正直、そういうのダサいですよ」
「・・・」
お前がハンデをくれと言ったんじゃないか。
「まあ今日はわからんところを教えるって約束だからな。お前は黙々とやっておけばいいんだよ」
「はぁーい。よろしくおねがいしまーす」
まったく、騒がしいやつだ。ただ、暇だなぁ。暇潰しになるものなにも持ってきてないからなぁ。どうしようか・・・。
「あの、先輩」
「ん、どうした?」
「私も、先輩に勝負を挑んでもいいですか?」
「唐突だな。別にいいけど、学園が違うから、誤差は出ると思うぞ」
「そこは、ハンデをあげてやったと思ってください」
「お前ら二人して・・・。まぁ、いいよ」
「へへっ。ありがとうございます。それじゃあ、早速教えて欲しいんですけど」
「お前たちは勝負をなんだと思ってるんだ」
一応ライバルなんだから。そこら辺はしっかりしてくれよ。まぁ、教えてやるけどさ。
「違う。ここはもっとこうするんだ」
「こう、ですか?」
「そうだ。その方が確実性もあるし、簡単な方法だ」
「ありがとうございます」
「むーっ」
隣で嫉妬している輩もいるが、まあ無視だ。そうして僕は、3人に勉強を教えるのだった。
数時間して、僕らはようやく勉強を終えていた。
「ふー、疲れたー」
「先輩、教えるのうますぎじゃない?」
「そうか?」
「そうですよ。いつもよりも一瞬で理解できましたもん」
「みぞれの理解力が凄まじいんだよ」
「ん、そうですか」
「先輩先輩、私も褒めて!!」
「はいはい。すごいすごい」
「作業的じゃだめです!!」
「なんでだよ。褒めてやったじゃねぇか」
「お兄ちゃん、人気者だねぇ」
「なぁ妹よ。助けてくれよ」
「なんでよ。第三者である私が入っていいわけないでしょうが」
「こいつ」
「いいから。先輩、甘やかして?」
「いやだ。絶対にいやだ」
「そんな思いっきり否定しなくても」
「さて、もうそろそろ時間だ。帰るぞ。真愛」
「まだもうちょっと早いんじゃない?」
「そうですよ。もう少し話してから帰りましょ?」
今日配信の日だってのに。
「おい真愛。今日配信なんだよ」
「え、そうなの?まあ、先輩の家で見るから、お兄ちゃんは先に帰っててー」
「優希に迷惑をかけるな」
「一番かけてた男がなに言ってんだか」
「うるせえ。それならもう帰るぞ」
「はーい。配信はしっかり見てあげるからねー」
そうして僕は、彼女らに手を振って、急いで帰宅しようとした。しかし、
「あら、大和くん」
「あっ。お母さん」
「こんにちは。どうしたの?」
「優希に勉強を教えろって言われてて」
「あらそうなの。迷惑かけてごめんなさいね」
「いいえこちらこそ。妹が駄々こねて遅い時間まで居座ってすみません」
「あら、妹さんもいらっしゃるの?」
「すみません。迷惑でしたら、すぐ引き連れて帰るので」
「いいのいいの。ゆっくりさせてあげて」
「わかりました。僕はこれで」
「はーい。娘に勉強教えてくれてありがとうねーー」
なんとか、話が長くならなくてよかった。
「やべっ。もう時間がない」
そのことに気づいた僕は、急いで家に帰るのだった。




