前世元世界最強が本気でキレて・・・!?
注意です。今回の内容に、少しアブノーマルな内容が含まれています。そういうのが 苦手な方や、15歳以上は、出来るだけご視聴をお控えください。
車に乗り込んですぐ、
「ふざけるなよ!!」
そんな、怒声が上がっていた。
「あれほど、確認したよな?大和じゃないだろうなって。それで、お前はなんと言った?」
「友達って言った」
「そうだよな?なのにお前は、嘘を吐いた。百歩譲って、男友達ならまだいい。が、大和は絶対にダメだと、あれほど言ったよな!?」
「・・・はい。ごめんなさい」
パパは、私の兄、夢叶大和を嫌っている。何故なら、男だから。そんな、最低な理由で。
「もう、お前は懲りないと見た。そして、何度も教えているから、もうわかるよな?過ちを犯したときは・・・なんだった?」
「教育、です」
今更になって、私は気づく。父親はクズだと。自分の娘に手を出すような、そんなクズ。母親を痛めるだけ痛め付けて、他の女に乗り移るような、そんなクズ。お兄ちゃんの言っていることが、よく分かった気がする。そして、それにつれて、家へと近づいていく。どうか、お兄ちゃんが追ってきていることに願って、後ろを振り替える。しかし、そんな思い通りにいくわけもなく、気づけば家に着いてしまっていた。
「さぁ、はやくあがれ」
嫌だ。嫌だ。けど、足を動かさないと、
「動けっていってるだろ!!」
「いたい!!」
こうやって、パパは暴力を振るってくる。だから、重い足を動かしてでも、車から下車しないといけない。一歩、また一歩と進むにつれて、私の歩みたくない現実が迫ってくる。
「前から思っていたんだ。自分の娘の体が、実はエロいということに。なぁ、堪能させてくれよ。俺を、楽しませてくれよ!!」
そうして、私のパパは近づいてくる。あぁ、私は・・・。私は・・・。
走る。走る。とにかく、走る。一秒でもはやく、真愛を助け出すため。走って、走り続けて、やがて家へ着く。しかし、もちろん鍵はかかっている。
「クソが!!クソ親父!!はやく出てこい!!」
中から、微かに声が聞こえる。何を言っているのかはわからないが、何かを話している。どうすれば、どうしたら中へ入れる?見た感じ、入れそうな場所は全て鍵がかかっている。
「だったら、こうなったら・・・」
この世界に、対応できるエネルギーが備わっているかはわからないが、こうするしか・・・。
「もう、やめて・・・」
人生で初めての、とてつもない恐怖に襲われる。初めて、自分の体で体感する。強姦される怖さが。身体中全身を駆け巡る。
「真愛ちゃぁん。ほら、コレを舐めてみて?」
「い、いやっ・・・」
「怖がらなくてもいいんだよ?そうだ。僕が、そんな思いしなくてもいいようにいろんなことしてあげるね♡」
その一言で、体全体に悪寒が走る。背筋が、ゾワリとする。嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ。段々と、自分が壊れていく感覚がする。そんな中でも、私は必死に叫ぶ。
「もう、やめて!!」
必死に、パパを押す。突然の事で、予測していなかったからか、そのままの勢いでパパは転倒する。そして、
「何するんだよ。そんなに、もっと教育されたいのか?」
再び、立ち上がる。そして、近づいてくる。人間は、こういうときに無力になりがちだ。その私も、その中の一人だ。嫌だ。もう、なにも考えたくない。でも、助かりたい。そう思ったときには、
「助けて。大和」
そう、吐露していた。
僕がソレを使用する直前。
「助けて。大和」
という、そんなか弱い声が耳に届いた。それはつまり、そういうことを指していた。
「待たせてすまない」
そうして、僕は後先の事を考えずに、放つ。
「隻眼」
刹那。ゴォォン。という轟音が辺りを轟かせた。そして、その先には、
「真愛!!」
「え、お、おにい、ちゃん・・・?」
「あぶない。ギリギリ間に合ったのか?」
しかし、クソ親父は、服を着ていなかった。つまり、つまり。だ。
「クソ親父が。とことん、クソじゃねぇか」
「あぁ?んだお前!!育ててもらった親に対して、そんなことを言うのか!?」
「お前に、育ててもらった記憶なんてねぇよ」
「はっ。そんなこと言ってもいいのか。勘違いするなよ?お前と俺では、生きた年の数が違う。そんなガキなお前が、俺に勝てるとでも思ってるのか?」
「勝てなくたっていい。俺は、妹を守るだけだ」
「チッ。うるっせぇなぁ!!」
そうして、カスは僕をめがけて走ってくる。
「だったら、格の違いを見せつけてやるよ」
出てこい。元世界最強。神経を研ぎ澄ましたら、血が騒ぎ出した。どちらかというと、沸騰しているに近いだろう。そして、俺は、あの頃に戻ったように、そう言い放つ。
「隻眼」
そして、
「ぐはぁっ!!!!」
こんな、カスを生かしておいてはいけない。生かしておいても、同じことを繰り返すだけだ。あぁ。自分でもわかってしまう。それくらいに冷静で、そしてキレている。揺らめきながら、カスに近づく。
「ま、まってくれ!!やめてくれ!!殺さないでくれ!!」
「あんな大口叩いて、今更命乞いか?お前は、そんな程度の奴だったんだな」
カスの表情を見ると、段々と顔が青ざめて、そして体は震え上がっている。
「きもちわりぃなぁ」
そんな感想しか出てこない。ただ、本当に気持ち悪い。吐き気を催しそうだ。
「お前が、真愛にしたように、俺がお前を教育してやるよ」
「や、やめっ・・・」
そして、
「同じ恐怖を味わって・・・」
そして・・・。
「死ね」
そう、冷たく言い放った。それからは、親父の表情なんて、見ていない。何故なら、見る前に、僕の意識は暗闇へと引きずり込まれていったから。




