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おじさんはいつも困っている

作者: コメタニ

 通りを歩いていると、向こうからおじさんがやって来るのが見えた。「困った、困った」と呟きながら足早に歩いてくる。おじさんはいつも何かに困っているのだ。

 ボクはおじさんに声をかけた。

「おじさん、こんにちは」

「やあ、こんにちは。しかし困ったねえ」

「今日は何に困っているんですか」

 するとおじさんは歩を止めると、手を頬にあてて考え込んでしまった。「はて、わたしは何に困っていたんだっけ。むむ、思い出せんぞ。これは困った」

 そして踵を返すと来た方に向かって歩き出してしまった。「いちど帰って思い出さなくちゃならん。これは困ったぞ」

「それじゃあ、また。思い出せるといいですね」

 おじさんは足早に歩きながら左手をあげてひらひらと振った。きっとまた「困った、困った」と呟いているに違いない。おじさんは、ほんとうにいつも何かに困っている。


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― 新着の感想 ―
[一言] すみません オチが分かりませんでした 訳が分からない困ったオジさんが面白いという事でよろしいのでしょうか?
[一言] どうもおひさしぶりですーうふふ困ったおじさん。ラブリーッ!なのだろうか、カワイイよりちょっと上の、上品とかエモイとか癒しとかもはや見かけたら幸運を約束するなんかみたいなものにさえ、見えてくる…
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