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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

脱‼︎おチビなオレ

作者: 猫の集会

 オレの名前は、小太郎。

 今高校一年生。

 

 小学校と中学校では、全くモテなかったオレ。

 だけど中学を卒業後の春休み。

 一気に背が伸びたー‼︎

 

 

 今までは、顔はいいのに残念なんて言われていた。

 痩せてておチビなかわいい子って扱いをさ

 れていた。

 しかも名前にも小がつく…

 

 

 しかーし!筋肉もそこそこついて背も伸び

 た。

 筋トレ頑張ったし。

 これは、高校デビューしちゃうんじゃね⁈

 

 

 新学期、少し期待をしながら

 電車での登校。

 間に合うか心配だからかなりかなーり早めの時間の電車に乗車した。

 

 

 あー、やっぱ朝は通勤ラッシュって言われ

 るだけあるわー…

 混みすぎだろー。

 毎朝これかよ…

 マジキツいだろー。

 

 

 ん?

 なんか鼻がくすぐったい。

 しかも、いい香りがするじゃねーか!

 なんだ⁈

 

 

 下を見ると頭⁉︎

 おーっ。

 ちっこい女の子の髪の毛がサワサワしてた

 のかよ!

 ってか、この子このままじゃ潰れんな。

 よし‼︎

 今こそ筋トレの成果を!

 

 

 

 ドスッ。

「少し我慢して」

 オレは、その子を守るために両手で他の人

 を避ける為その子をガードした。

 何駅かがすぎた頃その女の子が

「ありがとうございます。次おりますからも

 う大丈夫です」

 って言った。

 

 とりあえず、潰れないでよかった。

「うん。わかった。大丈夫だった?」

「はい…助かりました。」

 と。

 でも、混んでるし顔はよくわからなかった。

 

 

 で、駅に着いた。

「すみませーん。おりまーす。」

 大きい声を出すのは、昔から得意なオレ。

 おかげでみんな避けてくれた。

 その子は、人混みにのまれながらもお辞儀

 をして電車を降りた。

 あんなに小さいのに、一人で電車なんて偉いじゃないか。

 小学生かな…

 頑張れよ!

 心の中で密かに応援した。

 

 

 背が伸びたおかげと、筋肉もついたからす

 っかりオレ役に立つ男じゃん?

 フフン。

 

 で、高校デビューも順調にいったけど…

 これといって運命的な出会いもなく卒業。

 

 

 でも、オレには大好きな女の子がいるん

 だ。

 人気アイドルのここみんちゃん。

 とにかくどストライク‼︎

 あー、かわいいなぁ。

 なんて、いつものようにテレビをみてたら、

 

 

 ‼︎  ‼︎  ‼︎

 

「三年前の話なんですが、私どうしてもあっ

 てお会いしたい人がいるんです。

 朝満員電車で背の高い男の人が私を両手で

 ガードして守ってくれて、しかも降りる時

 も大きな声でおりまーすって、言ってくれ

 て」って言ってるじゃねーか‼︎

 

 

 

 オレの事か⁉︎

 でも、あの子小学生じゃなかったか?

 小さかったよな…

 あ、ランドセル背負ってなかった。

 

 

 もし、あの子がここみんちゃんだったとし

 たら、すっごく大胆な行動したな…

 てっきり小学生だと思ってた。

 

 ここみんちゃんは、次の日からその人を探

 していたらしい。

 でも、高校時代その一日以外一度もその人

 を見かける事がなかったと話していた。

 

 

 もし、それが本当にオレなら会えるはずが

 ないんだ。

 なぜなら、その日初登校で張り切りすぎて

 三本も早い電車に乗っていたから。

 しかも、帰りはいつもバス…

 

 クソっ!

 ここみんちゃんに出会えるチャンスを自ら

 逃していたのかー。

 握手したかったなぁ。

 

 

 テレビの前でうなだれた…

 すると、まさかの神!

 共演者の一人がもしかしてこの放送みてそ

 の男の人駅に来るかもしれないから試しに

 行ってみたらーなんて言うじゃねーか!

 ありがとうございます‼︎

 

 

 しかも、生放送だから早速次の日駅に行っ

 てみた。

 まさか、オレじゃないかもしれないけど…

 ま、オレの確率少ないけどな。

 それに、何年経ってんだよ。

 オレってわかるわけもないんだ。

 

 帰ろっと。

 ここみんちゃんが来るわけない。

 

 

 すると、

「あのっ」

 ん?

 振り向くと知らない女性…

「ちょっとここだとアレなんでどこかお店に

 入りませんか」

 なんて言われた。

 なんか、よくわからないけどあやしーなー

 なんて警戒してたら、

 ここみんのマネージャーなんて言うじゃな

 いか‼︎

 

 

 まさか、本当に…

 喫茶店に行くとまさかのここみんー‼︎

 マジかよー‼︎

 

 

 とりあえず握手してもらった。

 ここみんちゃん忙しいだろうからもう席を

 立とうとしたら、まさかの

 またお会いしたいです。

 の言葉をいただいた。

 しかも、沢山のチョコ⁈

 お礼の品にしては、多くないか…

 それに、オレそんなに甘党でもないぞ。

 

 

 すると、

 ずっとバレンタインに渡せなかったからっ

 て、今受け取ってくださいなんて言うじゃ

 ねーか。

 クッ…

 なんだって‼︎

 

 あ、でも古いやつじゃなくて新しいやつで

 すって。

 古かろうがそんな事どうでもいい。

 毎年用意してくれてたのか。あのここみん

 ちゃんがこのオレの為に。

 

 

 

 

 

 で、なんとなんと。

 数年後ここみんちゃんはオレの奥さんにな

 った。

 あのここみんちゃんが隣に居る。

 幸せだー。

 今でも信じられないけどとにかく色んな偶然に大感謝‼︎

 

 

 

 ありがとー‼︎

 

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― 新着の感想 ―
[一言] ちょっと!! やだ 反則!! ありがとー‼︎ なんて明るく言われたら はいそうですか って言うしかないじゃん ( *´艸`)
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