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出会い

私が電子レンジとして意思を持ったのはいつ頃かは、分からないが一番古い記憶にあるのはドンキにて5千円という値札を付けられ並べられているときからだ。


そして体格の良い男が俺を買っていき俺の電子レンジとしての生活が始まった。


当日

箱から出た景色は四角い部屋に2段ベットが2つ、ロッカーが4つ、机が4つ集団生活をしている場所らしい

そして窓際に冷蔵庫があり俺はその上に置かれた。


冷蔵庫がしゃべった「ようこそ、私の上熱くない?」

「暖かい感じで心地いいです」 

「そう?、ありがと」

それが冷蔵庫との出会いだった。

冷蔵庫はこの部屋で一番の古株らしく色々な事を教えてくれた。

ここは陸上自衛隊の駐屯地内で営内と呼ばれる集団生活の場所で男1~男4がいる事。

カーテンの赤黒い染みの事、他の家電の事などについて教えてくれた。

「貴方はいつから此処にいるんですか?」

「それは秘密よ」


購入から一週間俺は電子レンジとしての役目をまっとうしていた。

「そろそろね。」冷蔵庫さんが言った。

「何がそろそろなんです?」

男3「男4そろそろ、冷凍庫のあれやっといて。」

「了解っす!」


そして男4はロッカーからマイナスドライバーとハンマーを取り出した

悪い予感がした、冷蔵庫さんは年数は教えてくれなかったがかなり劣化しており白かったであろう肌は

茶色がかっておりいつ壊れてもおかしくない状態であった。

「やめろ!何をする気だ!?、解体する気なのか!?まだまだ働けるのにか!?」

「おい!冷蔵庫さんに手を出すな!人でなし!おい!っくそ!」

俺は電子レンジに生まれた事を後悔した、俺の意思は通じない。


「私は大丈夫よ。」

冷蔵庫さんはそういった。


男4は冷蔵庫に近づき上段の冷凍庫を開けた

俺は目をつぶった。


ッガ  何かを砕く男が聞こえた、俺は悔しさでいっぱいだった

ッガ 「大丈夫、よ」ッガ「私を見て」


俺は恐る恐る目を開けた

そこには男4がマイナスドライバーをノミの要領でハンマーで叩き冷凍庫内に溜まっている氷を砕いているのが見えた。

「冷蔵庫さん!大丈夫なんですか!?」


「私は大丈夫、安心して、この人たちは私の中の氷を砕いてくれているの、こうやって冷凍庫ないの

 氷が多くなるとやってるれるの。」


「冷蔵庫さん、よかった!」


「貴方が心配しれくれてとても嬉しかった、でも覚えてて私はいつかあなたより先に処分される事になる

 のだからそれまで一緒に仲良くおしゃべりしてくれるかしら?」


「はい!よろこんで!」


その日冷蔵庫さんの上はいつもより暖かく感じた。









続くといいな

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