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あなた
いつの間に そこにいて
それはもしかすると
最後のピースなのかもしれない
ずっと ずっと
完成しなかったわたしのゆく先
夢とか目標とか くだらない
そう感じるようになった時
わたしは大人になったんだと思った
それでもこころから離れなかった
モノがあった
どんなに下を向いても
毎夜泣き腫らしても
諦めかけようとも
手放せなかったモノ
その最後のピースがきっと
あなた
どこまでも どこまでも
この手を引いて
わたしの知らない世界へつれていって
なんて
口にできなかった
こころの中で何回も叫び続け
棘のある柵から
血だらけになっても
引き裂いて 連れ去って 走り出して
朽ち果てるその瞬間まで
その瞳を覗けた時
幸せと感じられるでしょう
そう それが あなた