表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
快楽主義者  作者: 栗ノ花子
1/7

出逢い

陰と陽。両方ないと成り立たない。

うまく行ったことと言えば、20代の時期だろうか。

未熟な故に恍惚で、疎ましく妖艶だったにちがいない。


毎日の陽の光が、まるで朝がきたことを知らせる小鳥の囀りのように眩しく美しかった。

こんな空っぽで幸福な日々がずっと続くと信じて疑わなかった。あの日までは。


「美人だね。」


最近はじめたSNSに来た見知らぬ男からのメッセージ。

言われなれているから何にも感じないその言葉は

只々色気が無かった。


「ありがとうございます。」


でも、悪い気はしないし一応返事しとこうか。

いつも思うが、何をもって美人なのか。

美人の定義が知りたいが、グーグル先生には

そんなくだらない質問するのは何だか気が引けるし、

逆に不細工の定義も知りたくなるし、

性格上掘り下げるとヒジョウに面倒くさいので

やめた。


男から返事はなかった。

現在23時10分。









今日も1日頑張ろうなんて、

乙女チックに声に出して布団から出る。

太陽は雨に負けて暫く隠居しますと

小さく囁く。そんな時期が年に1回あるが、

すごく長く感じる。


何となく心が青くなる。海のように青くなれば

良しだが、、今回の青くなるは清々しいことは

連想しないでいただきたい。


虚無感を正当化して強く魅せる女は何となく

儚く美しい。

あっ、それが美人か!!

ひとりで考えてひとりで納得する日々。


ピロピロ(携帯音)


「彼氏いるの??(^^)」


昨日の男だ。

またまた、

聞きなれた台詞に少し笑った。

男と女。両方ないと成り立たない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ