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北の領主の宣言

 皆の働きで、民の暮らしを苦しめてきた王を倒せた。礼を言おう。

 世を改める為、我はこれから新しき王となる。都は此度の戦いで灰燼に帰した。さいわい、北の離宮が無事であるので、そこを新しき都として政務を執ろうと考えている。

 国の蔵を開き、貧しき者に分け与え、国を治める為の法を見直そう。

 国を南北行き来できる運河を利用すれば、人や物の移動も、触れの伝達も素早くできる。前王朝の良き所は手本として残す。しかし、()しきは正す。

 我は税を三年免除すると約束した。その三年の間に、あらゆる土地を調べ、特産の品や穀物の収穫量を確かめる。正しい年貢の量をそれで定める。我が遣わした調査の兵士には誰も逆らってはならない。全ては民のかまどを守る為だ。

 亡き王の后と幼い王族は祀りを絶やさぬ為(祀る子孫がないと祟るというから)に前王朝の墓守として生かしておくが、王を諫めず増長していた寵姫の蔡美人は斬り捨てた。

 歴史は鑑、我が御代が後の前例、良き治世であったと称えられるよう、我に力を貸してくれ。我と共に進もうではないか。


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