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詩集  作者: Eigen
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いつの時代

夢から覚めて希望を見出した時

それが一時的な思考に過ぎないと気が付いて

目玉焼きを焼いてパンにはさんだときにはもう忘れている

頭の中で銀河系をイメージしてそれでその銀河の星の粒が地球に降り注いできたならば

地球は鮮やかに破裂してロマンチックだなんて考えながら朝食を食べる

いつだって僕は一人で食事をする

厳密には他人と食事をすることもあるが、それは他者の自分への皮肉が七味唐辛子みたいな刺激となって

僕の食欲を減退させる

人は他者への悪口を愚痴というが

僕は仮面をかぶった道化師だろうか

そして心の中に闇を抱えた人間でありそれは異常者に分類されるのだろうか

別に薬が必要なわけではないが

時にそれを煙草とか酒みたいに使うやつがいることを知っている

彼らは脳の中に起きる死の危険信号を神が与えた自己への報酬だと錯覚している

そんな風にして僕らはロマンチックに生きていたのだが、

ある日地動説とか万有引力とか進化論とか科学が発展して

ピサの斜塔から球体を落として

虹の不思議が解明されて

それから人が遺伝子からできていると判明して

彼らの熱もずいぶん冷めてしまったみたいだ

だからこそロマンを追い求め、何も信じない人間が必死になってロマンを表現する

村上春樹の「ノルウェイの森」でも読もう

退屈な時、恋をしたときはそれがいい

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