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詩集  作者: Eigen
7/14

黄金の火花

俺が街を歩けば太陽が日を射し

女どもは俺のことを一瞥する

相変わらず俺は空に浮かぶ流星のように

ただこの退屈な世界の中を突き進む

俺は黄金の火花だ

あの日、幼いころ夢に見た世界をまだ望む

天空から光が射しこんだとき

人類はどう思ったのだろう

そして俺の末裔が

夜の世界をただぼんやり歩いているのは

いったいどういうことなんだ

俺たちは世界を支配した

あらゆるものを手にした

幸福、愛情、情熱

数えきれないものを手にして

そしてそれをすべて解放した

あの時代まだ

愛はこの世界に存在しなかった

今の俺の腕には魔法が刻まれている

きっと夜空から雲を引き剥がして

真っ黒にしてしまうことだってできるはずだ

星たちは星座を作り

通りには風が吹き

木々が激しく揺れる

あまりにも激しく揺れるせいで

音が響き続ける

そして山ほど抱えた願望を

俺はすべて飲み干した

ひどい味がした

そして快楽の泉のような場所で泳いでいた

今となってはそれらすべては

自由に消え去った

後に残ったのは

山ほど手に入れたものたちの残骸だった

だから

僕はそれを履き集めて

君の前に差し出したが

君の気にはいらなかったみたいだ


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