【独占】竜少女Aの魔法論【インタビュー】 その1
魔法使いプレイヤーの方、朗報です!
今回、噂のドラゴン来襲時に目撃された例の少女、仮に竜少女Aさんと呼ばせていただきますが、その竜少女Aさんにお話をうかがう機会を得られました。そしてですね、なんとインタビューという形で魔法について驚くべき事実を公開していただけることになりました!
――というわけで竜少女Aさん、よろしくお願いします。
竜少女A よろしくお願いします。
――さて本題の前にちょっと気になることを聞かせてください。竜少女Aさんはすごい高レベルの魔法使いであるとお聞きしましたが実際どのくらいなんでしょうか?
竜少女A えーと、平均(三桁)(注1)レベルくらいですね。(注1 プライバシー保護のため正確な数値の公開は控えさせていただきます。)
――え、マジで?(素) っていうかレベルには三桁目が存在すると……! これはすごい情報ですね! それで、今回はそこまで成長された流れと、高レベルの魔法使いから見た、魔法について教えていただけるということですが。
竜少女A はい。参考にしてもらえたらと。
――大変ありがたいお話です。それでは最初に、どういった形で魔法使いになったのですか?
竜少女A 最初は僻地に隠棲する魔法使いNPC(注2)に手ほどきを受けました。(注2 NPCについては、NPC側の都合で公開を差し控えるとこのと。自力で見付ける分には構わないそうです)
竜少女A それで、この時にですね、まず魔力を認識、感知、そして操作する方法と、魔力を回復するためのスキルと、最後に魔法を教わったんです。
――魔法スキルが最初ではなかった?
竜少女A はい。魔力感知、魔力操作、呼吸法、瞑想法、魔力循環法というスキルです。これ、今でも最重要スキルですね。魔法スキルより重要です。魔力の扱いと魔力を回復させるスキルの基礎を取得するまで魔法スキルは教えてもらえませんでした。
――ちなみに、魔法学園では最初に【シールド】もしくは【マジックミサイル】のどちらかの魔法スキルを取得させられます。スターティアに居る魔法使いクラスのチュートリアルNPCも同様ですね。今竜少女Aさんが挙げられたスキルは魔法系の補助スキルとして魔法学園の補講を受けると習得できるのと、魔法を使っているうちに自動取得した報告もありますね。
竜少女A そうなんですか、私そっちの方が疎いから。(笑)ということは先生(注3)と魔法学園は教育方針が違うのかな?(注3 竜少女Aさんが魔法を教わったNPCのこと)
――そうなりますね。魔法系補助スキルが重要であるという竜少女Aさんの見地からすると、先生さんの方針の方が正しいように思えますね。
竜少女A どうなんでしょうね、私の場合、最大MPが少ないクラスで魔法を使う必要があったので、そこを配慮してくれたのかもしれません。魔力回復が早ければ最大MPが低くても何とかなるので。実際、魔法スキルを使うだけなら魔法系補助スキルは必要ないですから。
――とすると、なぜ最重要という評価になるのかという疑問が湧いてくるわけですが。
竜少女A それは後程ということで。ともかく、魔法系補助スキルと六つの属性の魔法を一つずつ、それからシールドの魔法ですね、合計七つの魔法スキルを取得したんですけど、その後課題を与えられたんです。
――課題ですか。
竜少女A 身体能力だけでは対処できない敵と対峙して魔法を駆使して生き残りつつ、敵の口の中に団子を投げ込むというものだったんですけど。
――敵に、団子を? 倒すのではなく?
竜少女A はい。ボスっていうんですか、周りの敵より強くて大きい子ですね。私が教わった魔法はどれも、単純な効果のもので、頭を使わないとあまり役に立たないものでした。風なら瞬間的に強い風を吹かせる、といった具合で。この課題をこなすことで魔法スキルに慣れたのと、魔法系補助スキル、特にMP回復系スキルですね、これを必死で練習しましたね。
――練習ですか?
竜少女A 練習ですね。スポーツの基礎訓練みたいなもので最低限これができないと、っていうのがありました。さっきも言いましたけど、私の場合、魔法を使うには最大MPが不足していたので。そうすると練習してうまくなるしかない。これは魔法関係のスキルに限ったことじゃないですけど、練習すればするだけ上達するんですよね。ゲームのシステムに感謝です。というかそもそも現実世界に魔法ってないわけじゃないですか。
――そうですね。
竜少女A 先ほどおっしゃってた魔法学園なんかで最初から魔法スキルを覚えさせられる、というのは魔法という新しい要素に慣れさせるのが目的なんじゃないかなと。誤解を招くかもしれないですけど、水泳のカリキュラムで水に慣れるっていう段階がありますよね、顔をつける練習とか浮く練習とか。で、それとは別に泳ぐためには泳ぐフォームを覚えなくちゃいけないし、速く長く泳ぐにはフォームが完璧でも体力が必要だったりもする。
――ということは、魔法スキルをそのまま使っている段階というのはまだ泳ぐためのフォームも教わっていないような初歩の段階である、と?
竜少女A 誤解を承知で言わせてもらえばそうですね。水泳の例えが適切かどうかは置いといて、初歩、入門、そういった表現は近いと思います。




